科学の実験のように、コポコポと音を立てながらコーヒーを抽出するサイフォン。見た目の魅力で購入する方も少なくありません。ただし中には「コーヒーの味はイマイチ…」と感じておられる方もいるのではないでしょうか。そこで今回の記事では、比較的安定して抽出しやすいのが特徴のサイフォンで、しっかりおいしく淹れるための3つポイントをご紹介します。

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サイフォンの特徴


19世紀に発明されたサイフォンは、熱による蒸気圧の差を利用して湯を移動させてコーヒーを作る抽出器具です。透明なガラス越しにお湯が上下に移動して、コーヒーが抽出されていく様子が観察できる演出効果の高さも魅力の一つです。

ハンドドリップなどお湯を注いで抽出する透過式は、お湯を注ぐスピードなどによって抽出されるコーヒーの味が変化しますが、サイフォンはフレンチプレスと同じくお湯にコーヒーの粉を浸ける浸漬式なため、透過式より安定して同じ品質のコーヒーを抽出しやすいと言われています。

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サイフォンでコーヒーをいれるための3つのポイント


サイフォンは浸漬式で安定して淹れやすいとはいえ、工程が多いため慣れるまでには時間がかかるでしょう。一通りの流れを考えずにでもできるようになったら、以下の3つのポイントにこだわると安定しておいしいコーヒーが淹れやすくなります。

ポイント1:コーヒーの粒度と量


浸漬式のサイフォンは、ハンドドリップなどの透過式と比べるとコーヒーの粉がお湯と触れる時間が長くなるため、コーヒーの粉の粒度と量によって抽出されるコーヒーの味わいも大きく変わってきます

サイフォンの場合、基本となるコーヒーの粒度は『中挽き』になります。

コーヒーの粉は細かいほどコーヒーの成分がお湯に溶け込みやすくなり、抽出されるコーヒーの味が濃くなります。ただし細か過ぎると雑味まで一緒に抽出 されます。逆に粗ければコーヒー成分が抽出されるまでに時間がかかるため、抽出されるコーヒーはすっきりとした味になります。基本は中挽きですが、抽出されるコーヒーの味には好みがあるので、中細挽きから中粗挽きまでの間で、自分好みの粒度を見つけましょう。

コーヒーの粉の粒度に合わせてコーヒーの粉の量を調整することも重要です。基本となる中挽きの場合、150mlのお湯に対して『15g』が基本になります。

中細挽きなら成分が抽出されやすいので量を減らし、中粗挽きなら薄くならないように少し量を増やします。以下の表を目安にしましょう。

コーヒーの粉の粒度と量の関係

お湯の量150ccに対して…

『中細挽き』…… 12g
  |
『中挽き』 …… 15g
  |
『中粗挽き』…… 18g

ポイント2:お湯の温度


お湯がフラスコからロートに上がり始めたら1回目の撹拌になりますが、この時の『お湯の温度』が非常に重要です。

アルコールランプがフラスコに近いと、ロートへ上がってきたお湯までぐつぐつと沸騰してしまい、苦味だけでなく渋みやエグミの原因になる成分まで多く抽出 されてしまいます。ロートへとお湯が上がってきたら、アルコールランプや熱源を弱くするか、少し離すようにしましょう。

逆に離し過ぎてしまうと、温度が下がりコーヒーの成分がしっかり抽出されず薄いだけのコーヒーになります。

お湯の温度が下がってフラスコに戻って来てしまったコーヒーに、再びアルコールランプを近づけてロートへ上げてしまうことを「バックロート」といい、コーヒーの味が悪くなる原因になります。アルコールランプは“近づけ過ぎず、離し過ぎず“が鉄則。ロートへ上がるお湯がちょうどいい温度になる位置を見つけよう。

ポイント3:コーヒーの抽出時間


コーヒーの成分をしっかりと引き出すための抽出にかける時間によって、できあがるコーヒーの味は大きく変わってきます。お湯が上がってきてすばやく1回目の撹拌をしたら、アルコールランプを少し離して抽出を始めます。抽出時間は『15秒から45秒』を目安にします。

抽出時間が1分を過ぎると、渋みやエグミなど雑味の原因になる成分まで抽出されてしまう ので注意します。お湯が上がり始めてからは、1回目の撹拌→抽出→2回目の撹拌と、あわただしいのでスムーズにできるようになるまでしっかり何度も繰り返します。

2回目の撹拌までスムーズに行うと、コーヒーがフラスコに落ちた後、ロートにはドーム状に盛り上がったコーヒーの粉が残ります。ドームの上部には泡が付着していますが、これはコーヒーの雑味になる成分です。スムーズに抽出することでコーヒーの旨み成分だけをしっかりと引き出して、クリアな味わいのコーヒーが淹れられます。

3つのポイントをおさえてサイフォンコーヒーを楽しむ


サイフォンはアルコールランプの火力調節や撹拌など、他の抽出方法にはない独特の工程がありますが、慣れてくれば安定して高いクオリティのコーヒーを抽出しやすい方法です。慣れてきたら、以下の3つのポイントにこだわると、しっかりと旨みだけを引き出したおいしいコーヒーが淹れられます。

3つのポイント
・コーヒーの粒度と量
・お湯の温度
・コーヒーの抽出時間
今回の記事でご紹介したポイントをしっかりおさえて、おいしいサイフォンコーヒーを楽しみましょう。
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