妊婦さんや赤ちゃんのいるママさんだけでなく、健康志向の高まりからカフェインレスコーヒーの人気が高まっています。ただ、どうやってカフェインを抽出しているのかはあまり知られていないので、「安全なのかな?」「化学薬品を使っているんじゃないかな?」と不安を感じる方も少なくないと思います。

そこで今回の記事では、カフェインレスコーヒーの作り方とその安全性についてわかりやすくご紹介したいと思います。

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安全を左右するカフェインの抽出方法


コーヒーの生豆には、本来カフェインが含まれているため、販売されているすべてのカフェインレスコーヒーは、人工的なプロセスでカフェインが抽出されています。

カフェインの抽出には、大きく分けると3つの方法があります。そして中には、安全性が疑われているものもあるため、自分が普段飲んでいるカフェインレスコーヒーがどんな方法で作られているのか確認することが重要です。

1.有機溶媒抽出


有機溶媒として「ジクロロメタン」 と呼ばれる化学薬品に、コーヒーの生豆に浸してカフェインを抽出する方法です。低コストなため、海外ではよく使われている方法ですが、カフェイン以外の成分溶出によって、コーヒーの風味が損なわれるデメリット もあります。

またジクロロメタンは、多くの場合金属機械の油脂洗浄に使われる物質で、皮膚や目に接触すると炎症 を引き起こしたり、慢性毒性としての肝機能障害を引き起こしたり することが知られています。また発がん性も疑われています

約40℃で蒸発してしまうため、仮に残留していたとしてもコーヒーを飲む際のお湯の温度で蒸発して、体内に取り込んでしまう心配はほとんどありません。ただし、こうした安全性への懸念から、日本ではジクロロメタンを使用したカフェイン抽出は禁止されています。

それでも、海外に行くと非常に一般的な方法のため、心配な方は海外製のカフェインレスコーヒーを購入する場合や、旅行先でカフェインレスコーヒーを注文する際には注意しましょう。

ジクロロメタンについて詳しくは、「職場のあんぜんサイト」をご確認ください。

2.超臨界二酸化炭素抽出


空気中にも存在する二酸化炭素に、熱と圧力を加えることで「超臨界流体」という状態にして、コーヒーを浸けてカフェインを抽出する方法です。

超臨界状態の物質は、「液体の溶解性」「気体の拡散性」の両方の性質を併せ持つため、コーヒー内部への浸透性が高く、効率よくカフェインのみを抽出することができます。

また熱と圧力を戻せば、二酸化炭素として簡単に豆から除去でき、仮に残留したとしても自然に存在しているものなので、3つの方法の中では一番安全性が高いのが特徴です。

手間と時間がかかるためコストが高くなりますが、風味を損なわずにカフェインのみを抽出できるため、コーヒー専門店などによく採用されているカフェイン抽出方法です。

ちなみに日本国内のスターバックスで販売されているカフェインレスコーヒーは、超臨界二酸化炭素抽出法によるものです。

3.水抽出


カフェインが水溶性という性質を利用して、コーヒーの生豆を水に浸してカフェインを抽出する方法。ただし、同時にカフェイン以外の成分も溶出してしまうため、そのままではコーヒーの風味が損なわれてしまいます。

そこで、カフェインを抽出した後にコーヒーの生豆を取り出し、水に有機溶媒を加えてカフェインを水から取り除きます。そして有機溶媒も水から取り除いた後、カフェイン以外の成分が残っている水にコーヒーの生豆を再び浸します

溶出してしまった成分は、再びコーヒーの生豆に戻るため、風味を保ったカフェインレスコーヒーが完成します。

水抽出でも有機溶媒が使われています が、直接コーヒーの生豆に触れることはないため、有機溶媒抽出よりも安全性は高いと言われています。低コストで一定の品質のカフェインレスコーヒーができるため、日本で有機溶媒抽出の代わりによく使われていた方法です。

ウォータープロセス


名前から水抽出と混同されがちなウォータープロセスですが、カフェイン抽出方法は若干異なります。

ウォータープロセスでは、まずコーヒー豆を水に浸してコーヒーの成分がしっかりと溶出した飽和状態の液体を準備します。そしてカーボンフィルターなどでカフェインだけを取り除きます。

残った液体には、コーヒーのカフェイン以外の成分だけが残り、そこに新しいコーヒー豆を浸します。そうすると、カフェイン以外の成分はすでに飽和状態なため、カフェインだけが液体の中に溶出していきます。カフェインを抽出した後乾燥させれば、カフェインだけを抜き取ったカフェインレスコーヒーが完成します。

低コストで、化学物質を使わずに水だけでカフェイン抽出するため安全性が高く、カフェイン以外の成分溶出が少ないため出来上がるカフェインレスコーヒーの品質も高く、最近になって注目されている方法です。


 
 
 

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こだわりを持ってカフェインレスコーヒーを選ぼう


一括りに“カフェインレスコーヒー”と言っても、カフェインの抽出方法にも、自然の中にも存在している二酸化炭素や水を使う方法から、化学物質を使う方法までいろいろな違いがあることがわかりました。

好きな方なら一日に何杯もコーヒーを飲みます。口にするものだからこそ、安全性や味にこだわってカフェインレスコーヒーを選ぶようにしましょう。

 

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