マキネッタを購入したら、早速おいしいモカ・コーヒーを淹れたいですよね。
マキネッタでコーヒーをいれるには、カップ数に合わせたコーヒー豆や水の量を調節することが大事です。
しかし、慣れないうちは、どれくらいの量の粉や水を使えばいいのか、わからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、カップ数別にマキネッタのコーヒー豆の量について解説します。
カップ別のマキネッタのコーヒー豆の量
マキネッタでコーヒーを抽出するときは、サイズ1カップにつき7gのコーヒー粉と、水50mlが基本です。
まとめると、以下の通りです。※気持ち少なめに計算してあります。
- 2カップのマキネッタ
水の量:100ml
コーヒー豆の量:12~15g - 3カップのマキネッタ
水の量:150ml
コーヒー豆の量:19~21g
- 4カップのマキネッタ
水の量:200ml
コーヒー豆の量:25~28g
- 6カップのマキネッタ
水の量:300ml
コーヒー豆の量:39~42g
実際は、豆の焙煎度や挽き具合、好みの濃さによってコーヒー豆の量は微調整が必要です。
だいたい1杯分につき7~8gの間で変えてみてください。
深煎りになればなるほど、水分が蒸発して豆は軽くなるので必要な粉の量が少なくなります。
逆に市販でよくある中煎り豆だと7gではすりきり一杯にはちょっと足りない事が多いです。
普段は、粉の量をはかる必要性はあまりなく、コーヒー粉をマキネッタのバスケットをいっぱいにしてすりきりでレベリングすればOKです。
濃いめに飲みたい方は山盛りにしてみてください。
また、エスプレッソマシンで淹れるときのように、コーヒー粉を押し固めて固定するタンピングの必要はありません。
注意点としては、マキネッタの場合、蒸気の圧力でコーヒーを抽出するため、粉の量が足りないとコーヒーを美味しく抽出することができません。
つまり、バスケットに入れた粉の量が足りないと、気密性が劣ってとうまく抽出できなくなってしまうのです。
また、コーヒー豆の挽き具合はエスプレッソマシン用の「極細挽き」ではなく「細挽き」が望ましいです。
理由は、マキネッタの圧力はマシンと違って弱いため、極細にすると目詰まりやコーヒーが薄く抽出されることもあるため。
水の量は、1杯分につき50㏄くらいです。
ただ、マキネッタのサーバー側に水量のラインがわかりやすく目印で表示されているので、水はわざわざ計量カップを出してくる必要はありません。
マキネッタはカップ数より少ない量のコーヒーは作れない
マキネッタでは、規定のカップ数より少ない量のコーヒーを淹れることができません。
器具の大きさが抽出量に合わせて厳密に設計されているため、コーヒー粉が少ないと、豆の良さが薄れてぼんやりとした味のコーヒーになってしまうことも。
繰り返しですが、マキネッタの基本は決められた分量の粉と水で淹れることです。
抽出に慣れないうちは、計量してからマキネッタを使うと安心です。
「でも、やっぱり大は小を兼ねたい!」「一台で、臨機応変に抽出量を変えたい!」という人は、最初から減量フィルター付きのマキネッタを購入するといいでしょう。
イタリア製のステンレス製マキネッタで有名なイルサなどには、標準で減量フィルターが付属します。
自分好みの豆の量でマキネッタを楽しもう
マキネッタは、コーヒー粉や水の分量などの基本に従って抽出すれば、失敗することなくおいしいモカ・コーヒーを手軽に淹れることができます。
一方で、マキネッタの愛用者は、こだわりのテイストを持ち自分好みの味を作り出している人が多いです。
実際にマキネッタは、使い続けるうちにコーヒーの油や香りが器具にしみこんできて、奥行き深い味わいのコーヒーがいれられるようになっていきます。
それがマキネッタの魅力と言えるでしょう。
イタリアの家庭で愛されているコーヒーの秘密は、ここにあると言っても過言ではありません。
マキネッタ初心者の人は、使いながら慣れてきたところで、粉の量を好みで微調整してみてください。
味の変化を楽しめますし、あなた好みのモカ・コーヒーを発掘できるでしょう。