メキシコのコーヒーを飲んだことがありますか?

タパスやテキーラなどで有名なメキシコですが、近年は“良質なオーガニックコーヒーの産地”として世界中で人気を高めています。

今回の特集では、日本でも徐々にコーヒー産地としての知名度を上げているメキシコのコーヒー豆の特徴おすすめのコーヒー豆種類、等級について詳しくみてみましょう。

スポンサーリンク

メキシコのコーヒー豆の特徴

メキシコの位置

  • メキシコのコーヒー年間生産量:158,325トン
  • 世界シェア:約3%
  • 生産国量ランキング:11位
    ※2018年度調査 (FAO国連職業農業機関による統計より)

メキシコの面積は、日本の約5倍。
中南米のコーヒー産地の中では、ブラジルの次に広い国です。

コーヒーの世界生産国量ランキングでは11位ですが、ラテンアメリカ諸国ではブラジル、コロンビアに次いで第3位です。

コーヒー豆産地としてのメキシコ

メキシコのコーヒー豆産地

メキシコのコーヒー豆の生産は、主にメキシコ南部の4つの州で行われています。

アメリカよりの北部は、乾燥地帯でコーヒーの栽培には向きません。
しかし、コーヒー栽培がおこなわれている南部の山岳地帯は、温暖で降水量にも恵まれ、肥沃な土壌でコーヒー栽培に適した栽培環境です。

メキシコのコーヒー栽培は、農薬の使用を抑えたオーガニック栽培が主流です。
コーヒー農園は、グアテマラ国境近くのチアパスに多く、続いてベラクルス、オアハカ、プエブラなどの州が有名です。

中でも、ベラクルス州の「コアテペック」はメキシコ産の高級コーヒーとして定評があり、オアハカ州の「メルセデス」も人気があります。

メキシコのコーヒー豆の歴史

メキシコの町並み

メキシコのコーヒー豆の歴史は、スペイン支配の1700年代後半に、コーヒーの苗木がキューバやドミニカ共和国から持ち込まれて始まりました。

しかし、コーヒー生産はすぐに発展せず、メキシコ産のコーヒー豆が定期的に輸出を開始するのは1800年代後半に入って、ヨーロッパ系移民が大型プランテーションを始めてからです。

その後、メキシコ革命を経て農地改革が行われると、政府は先住民や労働者に小さな土地の区画を与えて、コーヒー栽培を推奨しました。

1973年には、コーヒーの小規模農家をサポートするメキシコ国立コーヒー研究所(INMECAFE)が設立され、生産者への技術支援や流通インフラ等の融資を行いました。
そのため、メキシコ南部のコーヒー生産が急速に発展し、メキシコ経済にとって重要な役割を果たすようになりました。

その後、過剰生産によるコーヒー価格の暴落、また品質低下による生産量激減などの危機を迎えましたが、高品質コーヒー生産への転換をめざして現在に至ります。
INMECAFEの解体後は、地域の協同組合がとってかわってコーヒー農園を支援しています。

コーヒー豆の生産、加工技術から豆の付加価値の向上までトータルサポートを行い、収益性の高いオーガニックコーヒー栽培を推進していることもあり、メキシコはオーガニックコーヒーの最大の生産国になりました。

メキシコのコーヒー豆栽培

メキシコのコーヒー豆は、約97%がアラビカ種で、主にティピカ、ブルボン、ムンドノボ、カトゥーラ、マラゴーギッペなどが幅広く栽培されています。

スタッフ
マラゴーギッペは、通称「エレファントビーン(象のコーヒー豆)」と言われる大粒の品種です。

これらのほか、最近、さび病に強いカティモア種を導入する農園が増えています。

メキシコのコーヒー生産は、家族経営の小規模農園が多く、その数は約50万にもなります。
小規模農園のほとんどが2~5ヘクタール以内の広さです。

コーヒー豆の精製方法は、ウォッシュト(水洗方式)が主流で、クリーンな味わいの黄緑色の生豆が特徴です。

スポンサーリンク

メキシコのコーヒー豆の味の特徴

メキシココーヒーの味に共通の特徴は、さわやかな酸味と香りにクリーミーなボディ感、そして苦みは控えめといったところでしょうか。

メキシコ産のコーヒーは、ブレンド用としてもよく使われますが、シングルオリジンのスペシャリティコーヒー生産に力を入れる農園が増えているため、クオリティが年々上がってきています
中には、鮮やかな酸味と、白ワインのようなドライ感が魅力のコーヒー豆もあります。

とはいえ、メキシコのコーヒー豆は生産地の高度、気候の変動などの影響で、味の特徴は地域や農園によってもかなり異なります

例えば、オアハカ産はミルクチョコレートやアーモンドのような後味、ベラクルス産は甘いヘーゼルナッツのような香りを楽しむことができます。
また、山岳地の高地栽培のチアパス産コーヒーは、味がグアテマラに匹敵する非常に豊かな酸味と香りがあり、複雑なフレーバーを醸し出すことも。味のバライエティの広さに驚かされます。

“メキシコのコーヒー豆”とひと括りで購入するよりも、“メキシコの○○地方、〇〇農園のコーヒー豆”のように選ぶと、メキシコのコーヒー栽培の幅の広さを楽しめます。

おすすめの飲み方

メキシコ産コーヒーをバランスよく味わうおすすめの飲み方は、中煎り中挽きの粉をハンドドリップで抽出する方法です。

手持ちのハンドドリップ方式で、いつもより少しゆっくり蒸らして、ゆっくりといれてみてください。
より濃厚なコーヒーが楽しめます。

シングルオリジンの地方や農園の個性を確かめたいなら、特徴をストレートに抽出できるフレンチプレスもおすすめです。

メキシココーヒー

引用:Mexico in my Kitchen

また、せっかくのメキシコのコーヒー豆なので、メキシコ風の楽しみ方も試してみましょう。

まずは、牛乳との相性もいいため、深煎りで牛乳とコーヒーを1対1の割合でいれてみてください。
この飲み方は、メキシコ現地で飲まれている「カフェ・コン・レチェ」と同じです。

さらに、煮だしコーヒー「カフェ・デ・オジャ」も試してみましょう。
鍋に黒砂糖とシナモン、水を入れて沸騰させ、深煎りのコーヒー粉を入れて煮だす飲み方で、濃くて甘いコーヒーができあがります。
どこか田舎らしさが味わえるメキシコ独自の抽出方法です。

メキシコのコーヒー豆の等級について

メキシコのコーヒー豆の等級は、生産地域の高度によって決められています。

等級 条件
SHG(ストリクトリー・ハイグロウン/別名エストリクタメンテ アルチュラ) 1,700m~
HG(ハイ・グロウン/別名アルチュラ) 1,000m~1,600m
SD(スタンダード、プライムウォッシュド/別名プリマラバド) 700m~1,000m

メキシコのコーヒー豆は基本的にこの3等級で、標高が高いほど良質なコーヒー豆とされています。

ちなみに、銘柄名に高成長という意味の「アルチュラ」が入っている豆は、最高級のコーヒーを指しています。

おすすめのメキシココーヒー1「メキシコ・アルチュラSHG」

「メキシコ・アルチュラSHG」は、1700m級の最高グレードの高地栽培コーヒーです。

酸味と香りのバランスがよいメキシコらしいコーヒーで、コーヒー入門者から豆の味にこだわるコーヒーマニアまで、幅広く満足できる上質な豆です。

ストレートで飲んでも、ミルクを入れても、好みに合わせて応用が利かせやすく、コストパフォーマンスも高いためメキシコのコーヒー豆を初めて試す方にもおすすめ。

また日本で販売を担当しているのも創業50年以上の老舗のコーヒー豆屋さんです。
高品質なアルチュラ豆を独プロバット社の熱風式の焙煎機で芯までしっかりと焼いて、自動焙煎機では調節できない繊細な味とコク、アルチュラらしさを引き出しています。

おすすめのメキシココーヒー2「オーロラ農園」

オアハカ州の太平洋側にあるオーロラ農園は、海抜1200m~1600mのブルマヒダルゴ地域にあり、メキシコ国内でも特徴的なコーヒーの生産地域として有名です。

オーロラ農園のコーヒーは、シェードツリーを活用したオーガニック栽培で大事に育てられており、完全に熟したチェリーをハンドピッキングで区別しながら摘み取っています。

オーロラ農園のコーヒーの特徴は、透明感があり、酸味と甘みのバランスがよいこと
程よい酸味が病みつきになって、何杯も飲んでしまうでしょう。すっきりした味で、目覚めにもちょうどよいメキシココーヒーです。

価格もシングルオリジンのSHGであることを考えると他の国の有名銘柄豆よりもお得感があります。

こだわりのメキシカンコーヒーを楽しもう

オーガニックコーヒーの最大生産国として、品質向上と農園の経済的安定を目指すメキシコ産コーヒー。

近年はカップオブエクセレンス開催などさまざまな活動を通して、“良質なコーヒー産地”として知名度を上げています。

バランスがよく飲み口バツグンのコーヒーは、今後ますますファンを増やしていくでしょう。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事