コーヒーにこだわるようになると、気になってくるのが“コーヒードリッパー”です。
たくさんの種類があるので、「コーヒードリッパーの違いで味はどう変わるの?」「どうやってコーヒードリッパーを選んだらいいかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、さまざまな形状や素材の違いがあるコーヒードリッパーの選び方をご紹介したいと思います。それぞれのコーヒードリッパーの特徴を理解することで、コーヒーを淹れる楽しさはさらに深まります。
INDEX
形状と抽出の穴の数で選ぶ代表的なドリッパー4種類
コーヒードリッパーは、大きく分けると4つのタイプが主流となっています。それぞれメーカー名から取られた“カリタ式”“メリタ式”“ハリオ式”“コーノ式”と呼ばれています。主な違いはドリッパーの形状と抽出の穴の数で、それぞれ違いによって抽出されるコーヒーの味わいにも変化が生じます。まずは代表的な4つのタイプを試してみて、自分好みのコーヒーが淹れられるコーヒードリッパーを見つけましょう。
カリタ式のコーヒードリッパー
形状:台形
抽出:三つ穴
難易度:★ ☆
雑味が出る前に美味しさだけを引き出す独自の三つ穴構造を採用。その機能的なデザインは、「カリタ式」とも呼ばれています。
何回かに分けてお湯を注いでいきます。湯量の調節で抽出されるコーヒーの味わいも変化するため、はじめてハンドドリップに挑戦される方が、基本的な技術を身につけるのにもおすすめです。
メリタ式のコーヒードリッパー
形状:台形
抽出:一つ穴
難易度:★ ☆ ☆
メリタの「1つ穴」フィルターは、理想的なスピードでコーヒーを抽出できるシステムです。豆の量とお湯の温度はコーヒーをつくる人の好みで調整し、湯量と時間はメリタのフィルターがコントロールします。
ハリオ式のコーヒードリッパー
形状:円錐
抽出:一つ穴
難易度:★ ★ ☆
ネルドリップの美味しさとペーパードリップの手軽さを両立
公式ハリオネットショップ
コーノ式のコーヒードリッパー
形状:円錐
抽出:一つ穴
難易度:★ ★
創業85周年を記念して、名門2人用フィルターのリブを短く、抽出口の径を小さくすることにより、さらに抽出効率を高めたニュータイプ(MDNシリーズ)を発売。
珈琲サイフォン株式会社社長の名字である河野から「コーノ式」と呼ばれています。元々プロ用に販売されていたコーヒードリッパーです。下半分のリブ構造でお湯を一度ドリッパーが受け止めて、中心からコーヒーが抽出されていくため、香りが引き立つコクのあるコーヒーが淹れやすいドリッパーです。ポタポタと時間をかけて抽出する独特の淹れ方が特徴です。
最初使いこなすには慣れが必要ですが、抽出スピードを調節することで好みの味わいのコーヒーを淹れる楽しみが味わえる中級~上級者向けのコーヒードリッパーです。
・ハンドドリップでさらにステップアップしたい
・香りとコクのある濃い目のコーヒーが飲みたい
ドリッパーの素材の違いにも注目
コーヒーのドリッパーには、プラスチック製のものから金属製のものまでさまざまな素材のものがあります。ドリッパーの形状や抽出の穴の数の違いほど劇的にコーヒーの味わいが変化するわけではありませんが、見た目に大きな違いもあるので、コーヒーのハンドドリップをじっくり楽しむリラックスタイムがより一層充実するものを選びましょう。
・プラスチック製
数百円から購入できるリーズナブルさが何よりもメリットなプラスチック製。軽く扱いやすいのもメリットです。ただし、見た目にちょっと安っぽく、経年劣化で割れたり、くすんだりすることもあります。ただし安いので、まずプラスチック製のさまざまなタイプのドリッパーを試してみて、気に入ったタイプのドリッパーを他の好みの素材で購入するのもおすすめの方法です。
・耐熱ガラス製
清潔感と高級感のある耐熱ガラス製。無色透明で光沢のあるガラス製はインテリアの一部としてもおすすめです。透明なためプラスチック製と同じく、コーヒーの蒸らしの工程でしっかりと粉全体にお湯が行き届いているかどうか確認しやすいのも特徴です。価格も1,000円前後から選べるので、コストパフォーマンスにも優れています。
まとめ:好みのドリッパーを見つけよう
抽出されるコーヒーの味わいが大きく変わるドリッパー。選ぶ際には、好みの味わいに抽出しやすいドリッパーを見つけるのがおすすめです。代表的な4つのタイプをもう一度まとめてみましょう。
・メリタ式…一つ穴からの一定の抽出スピードで安定したまろやかな味わいのコーヒー
・ハリオ式…スパイラルリブで粉全体から旨みを引き出し、ネルドリップのようなやわらかい味わいのコーヒー
・コーノ式…下半分のリブ構造でお湯を中心から抽出してコクを十分に引き出したコーヒー
コーヒー通になると、いくつものコーヒードリッパーを持っている方も少なくありません。コーヒー豆や焙煎具合に合わせてコーヒードリッパーを使い分けてみるのも、コーヒー好きならでは楽しみです。
今回の記事を参考にして、自分好みのドリッパーを見つけましょう。