コロナの影響で自宅勤務が続き、自分でハンドドリップしてコーヒーを飲む機会が増えてきました。
ただ、スーパーの398円のコーヒー豆だと、何回も飲むと舌に残るエグミが気になるようになってきました。
そうすると飲みたくなるのが美味しいコーヒー…。
そこで、ちょっと奮発して口コミ評判がめちゃめちゃ高いので気になっていた「土居珈琲」を試してみました。
INDEX
土居珈琲の口コミ評判が気になる…
土居珈琲の存在については以前から知っていました。
よく読む雑誌のLDKでも特集されていましたし、楽天市場で焙煎したてのコーヒー豆を送ってくれるショップを探しているとよく見かけます。
それも、口コミ評判が非常に高く気にはなっていました。
旨味が濃い
本当においしい
でもこんなに上品な香りと味がするものは初めてです。素人がいれても、こんなにおいしいのですから、プロがいれたらどんなことになるのでしょう。
ぜひリピしたいです。
口コミにもありますが、土居珈琲のコーヒー豆は高級品です。
普段、手を伸ばしても600円~700円/100gくらいのコーヒー豆しか買えない筆者にとって、土居珈琲さんは予算オーバーです。
ただ、最近コーヒーを飲む頻度が増えているので“おいしいコーヒー”を飲む欲求が高まっているのと、はじめてのお試しセットならかなりお安く土居珈琲が試せるというのを知って、奮発して購入してしまいました。
土居珈琲で評判「小さな焙煎」お試しセットを飲んでみた
今回試したのは「小さな焙煎」お試しセット
私は、楽天市場で購入しました。
注文してから2日後には商品が到着。
あっという間だったので、「高級コーヒー豆を買った!!」という興奮が冷めやまぬ内に実際に飲めます。
外箱を開封する前から良い香りが漂っています。
*焙煎したてのコーヒー豆が発するガスを抜くためのバルブがコーヒーバッグに付いているからみたいです。
注文してから発送前に焙煎してくれるので、手元に届くのは大体焙煎から2~3日後。
一番コーヒー豆のガスの放出が落ち着いておいしいところです。
外箱を開けると、中には化粧箱とちょっとおしゃれな紙袋やコーヒー豆の解説が載ったパンフレットが入っています。
「小さな焙煎」お試しセットとはどこにも表記されていないので、コーヒー好きの方へのギフトにもちょうど良いかもしれません。
中の化粧箱には…
いつもコーヒーのことばかり考えているひとのために・・・。
とメッセージが。
シンプルですが期待が強くなります。
中には2種類のシングルオリジンが100gずつ入っています。
1つ目は…「グァテマラ カペティロ農園」。
*土居珈琲の人気No.1らしいです。
レインフォレスト・アライアンス認証の取得とともに、グァテマラコーヒー生豆博覧会において過去に3度、1位受賞の実績を持つ銘柄。
柑橘系の果実の爽やかさと、栗やヘーゼルナッツの甘さをあわせ持つ、品性の高い香りがお楽しみいただけます。
2つ目は…「エルサルバドル ラ・レフォルマ農園」。
100年以上の歴史を誇る由緒ある農園。一貫した栽培プロセスから生まれた唯一無二の銘柄。
ダークチョコレートのような心地良いほろ苦さと甘さのバランスが絶妙。
柑橘系のグレープフルーツのようなフレッシュできれいな酸味も心地よい。
土居珈琲「グァテマラ カペティロ農園」をいただく
まず先に、銘柄の説明を見て気になったグァテマラカペティロ農園をいただきます。
入っている豆はスクリーンサイズ(豆の大きさ)が大きく、焙煎はシティロースト、焙煎のムラも見当たりません。
そしてびっくりするのが欠点豆のなさ…。
土居珈琲さんではしっかり焙煎の前後にハンドピックしてから発送しているみたいで、コーヒー豆で購入すると当たり前のように混入している貝殻豆や色の浅い未成熟豆が見当たりません。
抽出の技術に左右されずにコーヒー豆の特徴をそのまま味わえるフレンチプレスでカペティロ農園をいただきます。
新鮮なコーヒー豆みたいで、画像ではわかりにくいと思いますがお湯を注いだ瞬間からコーヒーの粉が膨らんで良い香りが部屋を充満します。
焙煎で発生するガスをまだたくさん含んだ新鮮なコーヒー豆の証拠です。
お湯を上まで注いで、4分間待ちます。
ハンドドリップで自分なりの抽出を目指すのもいいですが、仕事の合間にはフレンチプレスにお湯を注いで何もせずにコーヒーのアロマを楽しみながら待つ4分間の時間も結構贅沢ですよね。
抽出の終わったコーヒーを注いでいきます。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、コーヒーの表面にはコーヒーオイルまでしっかりと浮かんでいます。
飲んでみると…。
…とにかくおいしい!!
*それっぽい表現ができず申し訳ありません。
とてもクリーンな風味なのが印象的で、シティローストのはずなのに苦味はそれほど強くなく、コクがしっかりしていて、いわゆるフルボディな濃厚さがあります。
それでいて最後に残る余韻は重たくなく、クリーミーな甘さが非常に心地良いです。
あっという間に1杯を飲みきってしまいました。
これまでシングルオリジンのコーヒー豆はたくさん飲んできたつもりでしたが、これほど混ざりけなく農園の豆の特徴がストレートに楽しめるコーヒーを飲んだのはものすごく久しぶりです。
普段喫茶店やコーヒーショップで飲むコーヒーより、よっぽど上品でおいしいです。
この上品さは、長野に旅行に行った際に丸山珈琲さんの本店でシングルオリジンの飲み比べをさせていただいた時と同じ感覚です。
これが自宅で味わえるというのは贅沢でした。
時間で言うと抽出から飲み終わるまで15分ほどでしたが、幸せな気分で自宅でもすっかりリフレッシュさせていただきました。
土居珈琲「ラ・レフォルマ農園」をいただく
お次はエルサルバドルのラ・レフォルマ農園をいただきます。
ラ・レフォルマ農園の豆も非常にスクリーンサイズの揃った豆で、いわゆる欠点豆みたいなのは見当たりません。
今回は、ハリオのカフェオールドリッパーを使ってコーヒーを抽出してみます。
ペーパーフィルターが不要で、繰り返し使えるのが特徴。
サーバーを用意しなくても、直接マグカップにコーヒーが抽出できるので仕事中に手早くコーヒーを飲みたい時に重宝します。
約1,000円とリーズナブルなのも助かります。
ラ・レフォルマの方も新鮮な豆でお湯を注いだ瞬間から膨らみます。
カペティロ農園の方は重厚なアロマでしたが、ラ・レフォルマ農園の方は柑橘系の爽やかな香りがします。
抽出が終わったコーヒーをいただいていみました。
…ちょっとびっくりします。
コーヒーを抽出している時の香りが柑橘系のアロマだったので、口も酸味のあるコーヒーを飲む準備をしていたのですが、口に含んだ瞬間に結構インパクトのある苦味が広がります。
その後、苦味が消えていくにつれて、酸味が広がり、最後に甘みのある余韻が残るコーヒー
でした。
良い意味で期待を裏切ってくるコーヒーです。
たしかにコーヒー豆の説明にも…
ダークチョコレートのような心地よいほろ苦さ
とありました。
3時頃だったのでチョコレートを何個か用意していたのですが、相性が抜群なのでおすすめです。
土居珈琲のラ・レフォルマ農園は、少し疲れを感じた午後のコーヒーブレイクにおすすめなスッキリとした飲み口のコーヒーでした。
土居珈琲の「小さな焙煎」お試しセットの価格&送料
「グァテマラ カペティロ農園」と「エルサルバドル ラ・レフォルマ農園」のセットは各ネット通販サイトで購入できます。
価格を比較してみましょう
2023/04/27現在
- 楽天市場:2,733円+送料550円
- Amazon:2,733円+送料550円
- Yahooショッピング:2,733円+送料550円
どこの大手ネットショッピングサイトでも価格は同じでした。
ちなみに送料に関しては、どこのサイトでどれだけの量を購入しても同じように550円かかるようです。
逆に2つ購入しても送料は2つ分で550円なので、まとめて購入して冷凍庫で保管したり、コーヒー好きの方へプレゼントしたりしてもいいかもしれません。
筆者にとってはちょっと高めのコーヒー豆なので、購入して毎日午後の仕事始めの1杯として楽しませてもらっています。セットで200g届くので、1杯10gで約20日楽しめます。自宅勤務でモチベーションを保つ自分へのご褒美です。
お気に入りの銘柄なら、単品購入の方がお得
「小さな焙煎」お試しセットは、初めて土居コーヒーを飲む人にはお勧めですが、実は単品購入の方だとさらにリーズナブルなことに買ってから気が付きました。
ただし、「小さな焙煎」お試しセットは100gずつのセットになりますが、単品購入だと200g単位での購入になります。
*よくコーヒーを飲む方なら200gは全然問題ないですよね…。
そして、定期価格だともうちょっと割引になります。
特に購入回数の縛りなどはないので、最初から知っていればこっちを購入してました……。
お試し 100g価格 | 200g 単品価格 | 200g 定期価格 | |
ラ・レフォルマ農園 | 1,236円 /100g | 1,512円 756円/100g | 1,467円 734円/100g |
カペティロ農園 | 1,236円 /100g | 1,998円 999円/100g | 1,890円 945円/100g |
ラ・レフォルマ農園もカペティロ農園も、200gの定期購入なら1杯あたり100円以下で飲めるので、かなりリーズナブルな印象です。
コンビニコーヒーより安くスペシャリティコーヒーが飲めるというのは贅沢です。
なので土居珈琲を選ぶ時には…
- とりあえず土居珈琲のコーヒーがどんな味なのか試してみたい→100gずつの「お試しセット」
- コーヒーは普段からたくさん飲んでるから100gずつじゃ物足りない→単品、又は定期購入
みたいな選び方がおすすめです。
豆の定期購入をすると、土居珈琲オリジナルの計量スプーンがプレゼントされるらしいです。
土居珈琲のコーヒーにかけるこだわり
とにかく土居珈琲のコーヒー豆がおいしいことはわかりましたが、具体的に他のコーヒー豆屋さんと何が違うのかも調べてみました。
- 上質な豆へのこだわり
- 焙煎に対するこだわり
- 新鮮な豆へのこだわり
以上の3つに初代の土居博司氏の時代からこだわり続けているようです。
上質な豆へのこだわり
よくコーヒー豆のおいしさは“7割が生豆で決まる"と言われます。
素材がよくないと、どんなに焙煎技術が高くても、またどんなに最高の抽出をしてもおいしいコーヒーにはなりません。
そのため土居珈琲では、実際にコーヒー豆の生産地の現地まで足を運び、農園から直接コーヒー豆を仕入れるルートも確保しています。
サードウェーブコーヒーの流れの中で、高評価の農園のコーヒー豆は近年お金を積んでも購入することが難しくなっています。
長い時間をかけて築いた信頼関係があるからこそ、土居珈琲では世界中のシングルオリジンが比較的安定して供給できるようです。
土居珈琲はSCAA(アメリカスペシャリティコーヒー協会)の会員にもなっていて、取り扱っているコーヒー豆は世界中の全生産量の上位わずか5%と言われるスペシャリティコーヒーのみです。
焙煎に対するこだわり
土居珈琲には、大型の焙煎釜はありません。
初代の時代から使い続けられている1kg~12kg用の釜があるだけです。
これは焙煎へのこだわりで、それぞれ生豆にあわせて少量ずつ火加減や時間を微調整するためだそうです。
最新のコンピューターを内蔵した釜なら、手をかけずにある程度の品質に焙煎できますが、各農園のこだわりの豆の“良さ”を最大限に引き出すために、熟練の焙煎士たちが日々プライドを込めて焙煎機と向き合っています。
それに加えて、すでにご紹介しましたが土居珈琲では焙煎の前後にコーヒー豆のハンドピックで不良豆で取り除いてます。
最近ではコーヒーのカビについてニュースで取り上げられることもありますが、カビ菌のついた豆は焙煎前なら比較的容易に判別できます。
すっきりとした飲み口や後味は、丁寧な手作業の賜物です。
新鮮な豆へのこだわり
普通の店舗では、すでに焙煎してある豆を選んで購入しますが、土居珈琲は注文する段階ではまだ生豆の状態。
注文が入ってから焙煎して、焙煎後2~3日の一番新鮮な状態の豆を届けてくれます。
新鮮な豆を届けることへのこだわりは尋常ではなく、結構コーヒー豆屋さんは「店舗販売していて、ネットでも購入できますよ」というところが多いのですが、土居珈琲に関しては店頭販売は一切対応していません。
焙煎してから時間が経って、飲み頃を過ぎた豆を販売することがないようにするためのこだわりです。
コーヒー豆の焙煎具合に関しても、ハイローストからイタリアンローストまで自由に選べます。
ハンドドリップを使うのか、フレンチプレスなのか、エスプレッソなのか抽出器具に合わせたベストな焙煎具合が選べます。
これは小さい窯しか導入していない土居珈琲だからこそです。
個人的には豆のまま購入するのがおすすめですが、自宅や仕事場にミルがなければ、粉の状態でも購入可能です。
粒度(粗さ)も抽出器具に合わせて選べます。
土居珈琲について
- 会社名:株式会社 土居珈琲
- 住所:大阪府堺市浜寺元町4-496-1
- 電話番号:0120-49-5021
創業1971年。
50年続くコーヒー業界の老舗です。
喫茶店にコーヒーを卸すところから始まったようですが、求められる安価で低品質なコーヒー豆を用意することに疑問を感じて「自分が理想とするコーヒーを作る」をモットーに高品質なコーヒーを探し求めるところから土居珈琲の歴史がスタートします。
こうして土居珈琲のこれまでを知ると、サードウェーブコーヒーの流れで“1杯の品質”を追求する最近の流れを、何十年も前から追い求めていたことがわかります。
…おいしいはずです。
高いけど定期宅配で贅沢コーヒータイムが楽しめる
口コミ評判がすこぶる高いので気になっていた土居珈琲を実際に飲んでみました。
普段飲んでいるコーヒーよりもちょっとお高めでしたが、1杯のコーヒーでこれだけ幸せな気分になれたのは初めての気がします。
間違いなく自宅で飲んだコーヒーの中ではダントツの1位でした。
とにかく口コミ評判が高いのもうなづけます。
自宅で多くの時間を過ごさなければいけない方も多いかと思いますが、自分へのご褒美のためにちょっと贅沢なコーヒーを飲んでみるのはいかがでしょうか?