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パナマのコーヒーの特徴

中央アメリカ最南端の国・パナマ

日本にはあまり馴染みのない国かもしれませんが、コーヒー業界ではここ10年ほどパナマが話題になり続けています。

パナマ産コーヒーといえば、やはり「ゲイシャ」

世界のバリスタ大会で頻繁に登場するゲイシャ種は、パナマのコーヒーの品格を変え、スペシャリティコーヒー産業に旋風を巻き起こした銘柄です。

今回は、そんなゲイシャも含めたパナマのコーヒー豆の特徴と魅力について迫ってみましょう。

 

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パナマのコーヒー豆の特徴

パナマの位置

  • パナマのコーヒー年間生産量:6,729トン
  • 世界シェア:約0.06%
  • 生産国量ランキング:45位
    ※2018年度調査(FAO国連食糧農業機関による統計より)

中米と南米の接続点にあたるパナマは、西にコスタリカ、東はコロンビアというコーヒー大国に挟まれています。

世界シェアの0.06%と、コーヒー生産量は決して多くありませんが、良質のスペシャリティコーヒーで目が離せない国です。

コーヒー豆産地としてのパナマ

パナマのコーヒー豆栽培地

コーヒー豆産地としてのパナマには、アラビカ種を育てやすい環境が備わっています。

世界のアラビカコーヒーは、その多くが比較的温暖な山岳地で栽培されていますが、パナマも例外なく国土の約8割が山や丘陵地帯

パナマの東部にはオリエンタル山脈が、西部のコスタリカ側にはダバサラ山脈が広がっています。
アラビカコーヒーの栽培地は、コスタリカ国境近くのパナマ最高峰のバル火山(3,475m)周辺に集中しています。

パナマの有名なコーヒー産地は、西部のチリキ県ボケテ、ボルカン、レナシメント等。
それぞれ標高1000〜1,700mの山岳地帯です。

中でもボケテは、峡谷地帯で火山灰の肥沃な土壌と、昼夜の大きな寒暖差、霧も多く年間を通して冷涼な気候と、コーヒー栽培の環境が特に揃っていて、良質なコーヒー豆の産地として有名です。
ゲイシャコーヒーで一躍有名になったエルメラルダ農園もこのボケテにあります。

パナマのコーヒー豆の歴史

パナマの港

パナマのコーヒー豆の歴史の始まりは、1821年スペイン植民地独立からさらに50年後。
ヨーロッパの移民がコーヒーの苗木を持ち込んだのが始まりでした。

しかし、中南米のコーヒー市場はすでに周辺国産のコーヒーであふれていたため、後発のパナマ産はあまり注目されず、長い間パナマで栽培されるコーヒーは、質は良いものの、個性に乏しいといわれてきました。

しかし、2000年代に入り、パナマ産のコーヒー産業を大きく変える大事件が起きます。

それは、独特な香味特性をもつゲイシャ種コーヒーでした。
エスメラルダ農園のゲイシャ種が、2004年のベスト・オブ・パナマという国際品評会で優勝、最高価格で落札されたのです。
 

ゲイシャコーヒーは、もともとエチオピア起源の野生種で、中米でもコスタリカ等で栽培されていました。

パナマにも、コスタリカを介してゲイシャ種が入ってきましたが、他のアラビカ種よりも栽培条件が厳しく収穫量も少ないため、敬遠されていたのです。

そのような中、1970~80年代にかけて中南米諸国でコーヒーのさび病が流行し、全滅状態になります。

しかし、唯一さび病の影響がなかったパナマでは、引き続き栽培研究が続けられ、2004年の快挙へとつながりました。

エスメラルダ農園:ゲイシャで変わったパナマコーヒーの評価

バル火山のすそ野にあるエスメラルダ農園では、標高1600m以上の高地でコーヒーが栽培されています。

育てにくく収穫量も少ないゲイシャ種は、商業化が難しい品種でしたが、農園主ダニエル・ピーターソン氏による絶え間ない栽培研究とインフラ投資のおかげで、2004年の品評会で脚光を浴び、パナマを代表する最高級コーヒーになりました。

その後も、引き続きコーヒー研究を続け、エスメラルダ農園のゲイシャの評価は上がり続けます。

落札価格は、2004年当初でも破格の1ポンドあたり21ドルでしたが、2010年には「エルメラルダスペシャル」という別枠オークションで、1ポンド170ドルにまで跳ね上がっています。

ちなみにエスメラルダ農園のゲイシャは、歴史上最も高額で落札されたコーヒー豆です。

スタッフ
ちなみに1ポンドあたりの価格はバイヤーが購入する価格。私達の口に届くまでには価格がさらに上がり、スターバックスのキャンペーンでは1杯2,000円、他のコーヒーショップでは1杯7,500円というところもありました。

パナマのコーヒー豆栽培

コーヒーチェリー

パナマのコーヒー豆は、有名なゲイシャのほかにブルボンカトゥーラ、カトゥアイ、そして原種に近いティピカも栽培されています。

コーヒー農家の主流は、小中規模農園
量より質重視の高品質コーヒーを山肌で栽培しているところが多いです。

また、パナマでは19世紀にヨーロッパの移民が増えた経緯で、国民の7割は混血で、先住民は7%ほどです。
コーヒーを持ち込んだヨーロッパ系移民が、パナマでコーヒー農園を営んでいるということが少なくないです。

コーヒーの精製方法は、もともとナチュラル(乾燥式)が多いです。
しかし、エスメラルダ農園のように、品質向上や世界市場のニーズに合わせて、ハニープロセスウォッシュトを採用している農園も増えています。

豆知識:精製方法について
精製とは、コーヒーチェリーから生豆(コーヒー豆)を取り出す作業のことです。
・ナチュラルでは、収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させて後、脱穀して生豆を取り出します。
風味にクリーンさを出すのが難しいのがデメリットですが、コーヒー独特の甘みを出しやすいというメリットがあります。
・ウォッシュトでは、収穫したコーヒーチェリーをまず水で洗い流し、“ミューシレージと呼ばれるヌルヌルとした粘液質を取り除きます。
水を大量に必要とするのがデメリットですが、欠点豆が少なく、クリーンで均一な豆が精製できるのが大きなメリットです。
・ハニープロセスでは、完熟のコーヒー果実の果肉を除去した後、ミューシレージを残したまま乾燥。ミューシレージの甘みが豆に移ることで、はちみつのような独特の甘みと香り、コクをもたらすのが特徴です。
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パナマのコーヒー豆の味の特徴

ハンドドリップのコーヒー抽出

パナマコーヒーの全般的な味の特徴は、上品な香りと酸味。
すっきりとした後味を提供し、苦味も控えめで飲みやすいコーヒーといわれています。

ゲイシャの特徴

コスタリカのコーヒー栽培

パナマコーヒーの中でも、「ゲイシャ」は特別な味わいが特徴で、フローラルな香りと柑橘系の風味に、すっきりとした酸味が味わえます。

初めて飲んだ人の多くが、ゲイシャだけが持つ香りや酸味に驚きます。

日本では酸味のあるコーヒーが苦手な方が多いですが、ゲイシャの持つ酸味とはフルーツのようなフレッシュでまったく別次元のものなので、逆に「酸味が苦手…」という方にこそ飲んでいただきたいです。

コーヒーが果実から作られている飲み物であることを良い意味で再認識させられます。

おすすめの飲み方

フレンチプレス

パナマコーヒーのおすすめの飲み方は、豆そのものの味わいをダイレクトに抽出できるフレンチプレスです。

スタッフ
私も初めてフレンチプレスでゲイシャを飲ませていただいた時には、これまでのコーヒーの印象が全く変わってしまうほどの衝撃でした。

また、高度栽培の上質なパナマコーヒーは、苦みよりも酸味と風味を楽しみたいもの。
なので、もしお持ちであればネルドリップを使って中深煎り中挽きで淹れると、とろりとした甘み成分たっぷりの1杯が楽しめます。

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パナマのコーヒー豆の等級について

コーヒー豆

パナマのコーヒー豆の等級は、栽培高度が基準

標高が高いほど実が締まり固く上質なコーヒーとされています。

等級条件
SHB
(ストリクトリー・ハードビーン)
標高1350m以上
HB
(ハードビーン)
標高1050m~1350m
EPW
(エクストラ・プライムウォッシュド)
標高900m~1050m

おすすめのパナマコーヒー~エスメラルダ農園ゲイシャ

コーヒー産業に革命を起こしたエスメラルダ農園は、現在も世界から注目を集めています。

こちらのゲイシャコーヒーは、最高級「エスメラルダスペシャル」の次に安定的な品質を提供する「プライベートコレクション」です。

これが本当にコーヒーなのかという感動と、コーヒーがフルーツなのだということを再認識させられる逸品です。

名門農園のゲイシャ種は、栽培が難しく収穫量も少ない希少豆。
精製や管理コストもかかります。

100gで2,550円とかなり高額に感じられるかもしれませんが、世界が絶賛するNo.1の味を試してみたい方はぜひ。

おすすめのパナマコーヒー パナマ ハートマン農園

ハートマン農園は、パナマ産の典型的なティピカ種の上質なコーヒーを生産しています。

チリキ県カンデラにあるハートマン農園は、シェイドツリーを利用して、コーヒーノキへの日射量を調整しながら、丹精込めてコーヒー栽培を行っています。

健康的な自然の中で育ったハートマン産SHBランク(標高1350m~)のティピカは、甘い香りとコクと風味が特徴です。

苦み控えめでクリアな酸味のマイルドコーヒーを楽しむことができます。
パナマのおいしいプレミアムコーヒーをリーズナブルに味わいたい方におすすめです。

世界が注目するパナマコーヒーを味わおう

パナマの夜景

パナマコーヒーを代表するゲイシャ種は、栽培環境に厳しく収穫量も少ない、そして4mまで高く育ってしまう農家泣かせの品種と言われています。

それでもパナマがプレミアムコーヒーとしてゲイシャの商品化に成功した背景には、さまざまな野生種を生み出してきたエチオピアに似通った自然環境があるからとも言われています。

また、パナマ運河の運営を中心としたパナマが、中継貿易や金融、観光などの産業が成長し、ラテンアメリカ圏では比較的安定的な国であることもコーヒー栽培成功の大きな理由の一つです。

しかし、最近のパナマコーヒーは、不動産需要や労働賃金に関する法律の影響で、コーヒー製造と販売コストが上昇しているそうです。

高価なゲイシャコーヒーがさらに手の届かない存在になる前に、コーヒーの歴史を変えたコーヒーを体験してみるのはいかがでしょうか?

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