キューバコーヒーのクリスタルマウンテンなどの特徴

フロリダ半島の南、カリブ海に浮かぶ国キューバ

キューバと言えば野球や、ある程度の年配層の方ならキューバ革命や米ソ冷戦時代を思い起こすかもしれません。

日本では知名度がそこまで高くありませんが、実はキューバはコーヒー大国としての一面も持ちます。
特に「クリスタルマウンテン」という高級銘柄が世界的に有名です。

今回は、キューバのコーヒー豆の特徴について、歴史から種類まで幅広くご紹介します。

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キューバのコーヒー豆の特徴

キューバの位置

  • キューバのコーヒー年間生産量:6,814トン
  • 世界シェア:約0.06%
  • 生産国量ランキング:44位

キューバ島の面積は、日本の本州の約半分ほど(109,884㎢)。

コーヒーの中米生産国の中では、ジャマイカやパナマに近い量のコーヒーを産出しています。

コーヒー豆産地としてのキューバ

キューバの栽培環境

カリブ海にあるキューバは、キューバ島とその南西にある青年の島、および1600ほどの島からなる社会主義国家です。

コーヒーの栽培自体は、島全体で行われていますが、中でもキューバ島の南東部マエストラ山脈中部にあるエスカンブライ山脈では、品質の高いコーヒー豆を生産しています。

キューバ島の4分の1は、山岳地帯丘陵地で、年間平均気温は25度
標高1000m付近では朝夕の寒暖差が大きく、乾季雨季がはっきりとした天気は、コーヒーの発育に適度な降水量を確保しています。

日照量と肥沃な土壌にも恵まれて、アラビカコーヒーの栽培に適した環境を作り出しています。

特に、エスカンブライ山脈は、昼夜の気温差が大きい地域として有名。
ミネラル分が豆に詰まったキューバの最高級コーヒーは、エスカンブライ山脈で生産されています。

水晶を採掘できるこの地域にちなんで、「クリスタルマウンテン」という名称で呼ばれています

キューバのコーヒー豆の歴史

キューバの町並み

コーヒーは18世紀半ばにヨーロッパ人によってキューバに伝わりました。

最適な栽培条件外資の力で次第にキューバは世界屈指のコーヒー生産国になります。
次第に、世界市場でキューバ産コーヒーが高値で取引され、コーヒー産業は、1950年代半ばまで最高潮でした。

ところが、1959年にキューバ革命がおきると、状況は一転します。
それまで、外国資本による鉱山の開発や砂糖産業、観光業等でにぎわっていましたが、革命でキューバが社会主義国になると、政府はアメリカなど外国企業や富裕層所有の資産をとりあげて国有化したのです。

これに反対した富裕層の多くはアメリカに亡命し、莫大な資産を取り上げられたアメリカも激怒。
国交断絶、経済制裁へと移行していきます。

革命政府は、人々の貧富の差をなくし、平等で平和な国家を目指しましたが、社会主義国になった反動は大きいものでした。

その結果、コーヒーの大規模農場は解散小規模農家も生産性が低下してコーヒー収穫量は激減します。

十分な生産量を確保できずに、コーヒー農家はコーヒー豆とえんどう豆を混ぜてキューバ式のコーヒーを作り上げましたが、品質の低下を逃れることはできませんでした。

当時のソビエト連邦や社会主義国からの支援のもと、難局を乗り越えてきたキューバですが、今でもキューバのコーヒー生産量は少ないままです。

しかし、クリスタルマウンテンやマエストラ山脈で生産されるカリビアンコーヒーはキューバの銘品として健在です。

キューバのコーヒー豆栽培

コーヒーチェリー

キューバで栽培のアラビカコーヒーの品種は、ティピカカトゥーラブルボンなど。
銘柄で分類すると、クリスタルマウンテン、シエラ・マエストラ、ツルキーノなどがあります。

キューバコーヒーの多くは、マエストラ山脈付近で栽培されており、シエラ・マエストラはカリビアンコーヒーの代表格になっています。

コーヒーの収穫時期は9月から翌1月頃まで。
多くのコーヒー農家は、標高1,000mくらいの山肌で、昔ながらの栽培、精製方法を行っています。

有機栽培で育てた完熟のコーヒーチェリーだけを手摘みで収穫し、ウォッシュト(水洗式)加工した後、天日干しするというものです。

キューバのコーヒー産業は国営のため、州が土地の80%を所有し、そのほとんどを農家や協同組合にリースするという方式がとられています。

生産されたコーヒー豆は、すべてキューバエクスポートという国の機関を通して輸出され、生産者は政府規定の固定価格を受け取っています。

豆知識:精製方法について
精製とは、コーヒーチェリーから生豆(コーヒー豆)を取り出す作業のことです。
ウォッシュトでは、収穫したコーヒーチェリーをまず水で洗い流し、“ミューシレージと呼ばれるヌルヌルとした粘液質を取り除きます。
水を大量に必要とするのがデメリットですが、欠点豆が少なく、クリーンで均一な豆が精製できるのが大きなメリットです。
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キューバのコーヒー豆の味の特徴

キューバのコーヒー

キューバのコーヒーは、酸味や苦み、コクのバランスがよくすっきりとした味わいが楽しめます。
カリブ海らしい甘い香りとマイルドな味わいは、キューバコーヒーの魅力です。

アフリカ産のコーヒー豆によくある頑固なクセはなく、どちらかというとフレキシブル。
絶妙なブレンドのようなまとまりの良さを発揮し、クセがなく、幅広い焙煎度で、さまざまな抽出方法に対応します。

「カリブ海の真珠」と呼ばれるクリスタルマウンテンとは

キューバコーヒーの麻袋

キューバコーヒーの中でも、全体の約3%という希少な銘柄であるクリスタルマウンテン
「カリブの真珠」と称されることもある最高級コーヒーです。

エスカンブライ山脈で栽培されるクリスタルマウンテンは、エメラルドグリーン色をしており整った大粒のコーヒー豆なのが特徴です。

甘みのあるあっさりテイストと、透明感のある絶妙なバランス感が楽しめるコーヒーです。

おすすめの飲み方

フレンチプレス

キューバのコーヒー豆は、焙煎度によって特徴を変えて豊かな1杯を作り出すことができます。

例えば、苦味を好む方はハイローストを、バランスよくマイルドなコーヒーが飲みたい方はミディアムローストがおすすめです。

抽出方法は、中粗挽きでネルドリップフレンチプレスが芳醇な香りを楽しみやすいです。

キューバ人が日常的に飲むコーヒーは、ダークローストの豆をエスプレッソにして砂糖で濃く甘く仕上げたカフェクバーノ(Café Cubano)と呼ばれる飲み方が一般的です。

カフェクバーノは、イタリア人移民によってもたらされたキューバ式のコーヒーの楽しみ方

キューバの一般家庭には、家庭用エスプレッソ器具のモカポットがおいてあるそう。
コーヒー豆だけでなく、キューバの文化に興味がある人におすすめです。

キューバのコーヒー豆の等級について

コーヒー豆の等級

キューバコーヒーは、コーヒー豆のサイズ(スクリーンサイズ)と欠点豆数の割合で等級を決めています。大きい豆ほど評価が高いとされています。

等級 条件
クリスタル
マウンテン
  • スクリーンサイズ18~19
  • 欠点豆4粒以下
  • エスカンブライ山脈産
エクストラ
ツルキーノラバド
(ETL)
  • スクリーンサイズ18以上
  • 欠点豆12粒以下
ツルキーノラバド
(TL)
  • スクリーンサイズ17以下
  • 欠点豆19粒以下
アルトゥーラ
(AL)
  • スクリーンサイズ16以上
  • 欠点豆22粒以下

おすすめのキューバコーヒー1「キューバ クリスタルマウンテン」

キューバの最高級コーヒー「クリスタルマウンテン」

収穫量の少ないこの希少なコーヒーは、ブルーマウンテンと比較されることが多い上品な味が特徴です。
すっきり明るい酸味と甘いコク、ナッツ系の風味が味わえる魅力的なコーヒーです。

クリスタルマウンテンは、現在、日本やフランス向けに輸出されていることが多く、サードウェーブコーヒーの提唱国アメリカでは、飲むことが難しい逸品です。

コーヒー消費大国日本だからこそ、選べるキューバの最高級グルメコーヒーを味わってみたい方はぜひ。

おすすめのキューバコーヒー2「クリスタルマウンテンブレンド」

「クリスタルマウンテンをストレートで飲みたいけれど、毎日飲むにはちょっと高いかな…」という方には、ブレンドはいかがでしょうか?

「クリスタルマウンテンブレンド」は、マイルドで飲み口のすっきりとしたカリブ海の真珠を手軽に楽しめるブレンドです。

こちらでは、1.5kgで3200円(税別)というリーズナブルな価格で購入することができます。

受注後に焙煎してお送りするため鮮度バツグンの保証つき。

普段の1杯を上品なコーヒーに変えてみたい方におすすめです。

カリブ海の真珠・キューバコーヒーを味わおう

キューバの町並み

キューバは、コーヒー生産国として素晴らしい環境があるにもかかわらず、革命後アメリカとの関係悪化や、最大の支援国ソビエト連邦の崩壊など、苦難の時代を過ごしてきました。

しかし、国内外のコーヒー需要は消えることはありません。
世界のコーヒーハンターは、隠されたキューバコーヒーに注目しています。

コーヒーハンターとして有名な川島良彰氏は、2017年に調査のためにキューバに赴き、グアンタナモ州にて、キューバ政府の協力のもと、密林に埋もれ忘れ去られていた19世紀の伝説のティピカを発見したそうです。

キューバ産コーヒーを通して、独特なキューバの魅力をさぐってみませんか?

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