カフェインが苦手な方や、妊娠や子育て中でカフェインを控えている方は少なくありません。カフェインレスのコーヒーの選択肢も増えてきましたが、それでも「カフェインレスのコーヒーの味は、なんだか物足りない…」と思われたことのある方は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では「せっかく飲むのなら、カフェインレスでもおいしいコーヒーが飲みたい」という方のために、徹底的にこだわったオーガニックのカフェインレスコーヒーをご紹介したいと思います。
INDEX
オーガニックコーヒーとは
まず、そもそもオーガニックコーヒーとはどんなコーヒーなのでしょうか?
『オーガニックコーヒー』の条件は、厳格に定められていて、国際的な認証機関であるOCIA(国際有機農作物改良協会)や各国にある認証機関の認定を受ける必要があります。
認定を受けるには以下のような条件があります。
- 過去3年以上、 農薬、殺虫剤、化学肥料などを使用していない土壌で栽培された原料を使用している
- 加工の工程において、添加物や加工補助剤を一切使用していない
日本で有機認証を受けたコーヒーには、その印として『有機JASマーク』が貼られています。厳しく検査されて認証されているので、安心して飲むことができます。また農薬や化学肥料を使用せずに栽培されているので、豆本来の味わいを楽しむことができるのも特徴です。
カフェインレスコーヒーの作り方
最近ではコーヒー専門店でもカフェインレスコーヒーが選べるところも増えています。カフェインアレルギーの方や、妊娠や子育て中の方は飲みたい時に選択肢が増えるのは助かりますよね。ただ、コーヒー豆には本来カフェインが含まれているので、「どうやってカフェインレスのコーヒーを作っているの?」と思ったことのある方もいるのではないでしょうか。
カフェインは主に4つの方法で取り除かれています。
1.有機溶媒抽出
海外でカフェインレスコーヒーを作るのによく使われる方法。ジクロロメタンという有機溶媒にコーヒーを晒してカフェインを抜き取ります。ジクロロメタンには発がん性が疑われていたり、肌に触れると炎症を起こしたりと、安全な物質ではありませんが、沸点が39.75℃と低く、コーヒーを淹れる際に熱湯ですべて揮発してしまいます。
低コストであるというメリットがありますが、カフェインと一緒に他のコーヒー成分も除去 してしまうため、コーヒーの風味を損ねてしまうというデメリットもあります。
ちなみに日本ではジクロロメタンを使用したカフェイン除去は禁止されています。そのため、化学物質を使ったカフェインレスに不安を感じる方は、日本で作られたカフェインレスコーヒーを探すと良いでしょう。
2.超臨界二酸化炭素抽出
空気中にも含まれている二酸化炭素を使ったカフェイン抽出方法。二酸化炭素に非常に高い圧力と熱を加えると、気体と液体両方の性質を持つようになります。これを「超臨界流体」と呼びます。
超臨界流体状態の二酸化炭素をコーヒー豆に浸透させることで、カフェインだけを効率よく抽出します。その後、気圧を下げ常温に戻すと、二酸化炭素は簡単に除去できます。
コーヒー豆の本来の味わいをもっとも損なわず、安全にカフェインのみを抽出できるのがメリットですが、時間と手間がかかる分値段が高めになるのがデメリット です。
3.水抽出
コーヒー豆を水に浸してカフェインを抽出する方法。カフェインは水溶性なため、水に浸すことで豆から除去できます。その水に有機溶媒を加えて、水からもカフェインを除去します。
コーヒー豆には他にも水溶性の成分が含まれているのでカフェインと一緒に水に溶け出しますが、有機溶媒を取り除いた水に再びコーヒー豆を戻すことでカフェイン以外の成分をコーヒー豆に戻すことができます。
有機溶媒が直接豆に触れず、カフェイン以外の成分を残しやすく、有機溶媒は再利用できるので低コストなのがメリットです。
4.ウォータープロセス
最近では、カフェインレスコーヒーに「ウォータープロセス製法」と記載されているのをよく目にします。これは水抽出とは異なります。
ウォータープロセスは、カフェイン以外の成分がすでに飽和状態の水にコーヒー豆を浸すカフェイン抽出方法。水にカフェインだけが抽出されるので、コーヒー豆本来の風味をしっかりと残すことができ、なおかつ低コストなのがメリットです。
おすすめのカフェインレスのオーガニックコーヒー
では、早速カフェインレスでもしっかりコーヒーのおいしさが楽しめるおすすめのオーガニックコーヒーを見ていきましょう。
コハトコーヒー 初回限定お試しセット
コハトコーヒーで人気の高いカフェインレスのモカとコロンビアをたっぷり試せる初回限定のお試しセット。遠赤外線でじっくりコクと香りを閉じ込めながら焙煎しているので、豊かなコクとまろやかな苦味が堪能できます。ウォータープロセス製法で97%カフェインがカットされています。
個包装のカップオン方式なので、忙しい時や疲れている時にも手軽にハンドドリップのおいしさが引き出せます。
・カフェインレスコーヒー デカフェ バリアラビカ神山
バリアラビカ神山は、希少性の高いインドネシアのバリ島にて無農薬栽培された原種の一つであるティピカ種のコーヒー豆。芳醇な香りと、深いコク、スパイシーな苦味が特徴で、酸味のあるコーヒーが苦手な方にもおすすめです。
生豆を一度スイスに送り、質の高いスイスウォータープロセス製法で、コーヒーの旨みは残しつつ、99.9%のカフェインを取り除いています。
・SantaRosa 有機栽培カフェインレスコーヒー
オーガニックコーヒーの栽培が盛んなメキシコの有機栽培コーヒーをカフェインレスにしたSantaRosaの有機栽培カフェインレスコーヒー。水抽出で丁寧にカフェインを取り除き99.9%カット。
豆・粉・インスタントと3種類から選べるのも特徴です。忙しい時にはインスタント、ゆっくりコーヒーブレイクには豆から挽いて、と使い分けてもいいかもしれません。
オーガニックならカフェインレスでもおいしい
農薬や化学肥料を使わずに丁寧に栽培されたオーガニックコーヒーならカフェインレスでもしっかりとコーヒーの味が楽しめます。今回ご紹介した内容を参考に、カフェインを気にせずに豆本来のコクや風味を楽しめるコーヒーを見つけましょう。