ブルンジのコーヒー豆の特徴

コーヒー生産国・ブルンジをご存じですか?

「ブルンジ」と聞いてすぐに場所がわかる方は、よっぽどの地図好きか、コーヒー好きかもしれません。

ブルンジ共和国は、アフリカ内陸のルワンダの南に位置する国。
面積は北海道の約1/3程度ですが、ヨーロッパでは高品質なアフリカコーヒーの産地として知られています。

今回は、そんなブルンジのコーヒー豆の特徴と魅力についてご紹介します。

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ブルンジのコーヒー豆の特徴

ブルンジの位置

  • ブルンジのコーヒーの年間生産量:14,216トン
  • 世界シェア:約0.14%
  • 生産国量ランキング:36位
    ※2018年度調査(FAO国連食糧農業機関による統計より)

ブルンジのコーヒー豆の生産は、その9割が高品質なアラビカ種。

そして、コーヒー豆はブルンジの主要農作物として、輸出総額の約8割を占めています。

コーヒー豆産地としてのブルンジ

ブルンジの風景

コンゴ、ルワンダとタンザニアに挟まれたブルンジは、国土のほとんどが高原地帯です。

基本的に熱帯性気候ですが、山が多く西部の低地でも標高700m、西部や中東部に広がる山岳地帯は、標高1500mを越える地域も多く、涼しい気候に恵まれています。

また、朝夕の気温差が大きく、水はけのよい火山性の肥沃な土壌などコーヒー栽培に必要な条件が整っています

適度な年間降水量日照量も加わり、ブルンジ産のコーヒーに甘みとまろやかな旨味を与えています。

コーヒーの栽培は国中で行われていますが、特にスペシャリティーコーヒーで有名な地域は、中~北部のカルジ(Karuzi)カヤンザ(KAYANZA)ンゴジ(NGOZI)

2012年からCOE(カップ・オブ・エクセレンス国際品評会)を開催しているブルンジは、隣国のルワンダ同様、高品質のコーヒー生産国として注目を集めています。

ブルンジのコーヒー豆の歴史

ブルンジの町並み

ブルンジ産コーヒーの歴史の始まりは、1930年代のベルギーによる植民地時代にさかのぼります。
ベルギー人が、アラビカコーヒーの苗を持ちこみ栽培を始めました。

そして、ブルンジ国内の多くの農家で栽培されたコーヒーは、ヨーロッパ向けの換金作物として輸出されました。

1962年にベルギーから独立すると、ブルンジは、激動の時代をむかえます。

フツ族とツチ族の民族間対立や隣国の紛争の影響を受け、度重なるクーデターと大量虐殺が行われたため、国は荒廃してしまいました。

人々は苦しみ、コーヒー産業は衰退する一途をたどります。

しかし、それから政府がコーヒー産業に農業国ブルンジの経済の回復を見出す方針に切り替えると、徐々に変化していきます。

1990年代になると、国連のグルメコーヒープロジェクトの対象国に選ばれました。

また、2000年にタンザニアでアルーシャ協定という平和条約が調印されると、豊かな自然とポテンシャルをもつブルンジに対する投資が増加。

民間や国営のコーヒー企業の尽力により、安定的な生産と品質の改善が行われました。2012年からはCOEも行われるようになり、以降アフリカの最貧国であり、小さな内陸国にも関わらず、ブルンジは高品質なコーヒー栽培国へと成長しています。

ブルンジのコーヒー豆栽培

コーヒーチェリー

ブルンジのコーヒー栽培は、標高1,250m以上の高地栽培がほとんどです。

2000m級の山岳地でもコーヒーの栽培が行われています。

難易度の高い高地栽培のコーヒーは、成長はゆっくりですが昼夜の寒暖差が大きいため実が締まっており甘みが強くなり、それがブルンジコーヒーの魅力になっています。

ブルンジのコーヒー豆の主な栽培品種は、ブルボン種

ほかに、ティピカジャクソンという交配種を栽培する農家もあります。

コーヒーの加工は、ウォッシュト製法を採用している農家がほとんどで、一般的な栽培時期は、2月~6月。

豆知識:精製方法について
精製とは、コーヒーチェリーから生豆(コーヒー豆)を取り出す作業のことです。
ウォッシュトでは、収穫したコーヒーチェリーをまず水で洗い流し、“ミューシレージ”と呼ばれるヌルヌルとした粘液質を取り除きます。
水を大量に必要とするのがデメリットですが、欠点豆が少なく、クリーンで均一な豆が精製できるのが大きなメリットです。

人口約1100万人のブルンジでは、60万以上の家族がコーヒー栽培に関わっています。

ほとんどのコーヒー農家は小規模展開
他の作物や家畜を育てながら、1家族あたり平均1Ha未満、50~250本のコーヒーノキを栽培しています。

小規模農家でのコーヒー栽培は、手作業による有機栽培がほとんどで、それぞれの村にはウォッシングステーションというコーヒー豆の加工施設があるため、農家は収穫したコーヒーチェリー―を持ち込んで精製処理をしています。

なお、ブルンジでは、一部ロブスタ種の栽培も行われていますが、ごくわずかにとどまっています。

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ブルンジのコーヒー豆の味の特徴

コーヒー豆の袋

ブルンジコーヒーの風味は、アフリカ産のコーヒーにしては酸味が控えめで、その代わり心地よい甘みが特徴的です。

苦味も抑えられているため、豊かな香りとまろやかな風味を味わるグルメコーヒーです。

野生的なケニアコーヒーなどと比べると、誰にでも飲みやすく親しみやすい味といえるでしょう。

とはいえ、コクはしっかりとしているので、ダークローストにすると本来の甘みからチョコレートのような風味が楽しめます。

おすすめの飲み方

ネルドリップ

ブルンジのコーヒーをおいしく飲むおすすめの抽出方法は、中深煎りで中挽きにし、ネルドリップです。

ネルドリップは、淹れ方にある程度技術や慣れが求められますが、ブルンジコーヒーらしい豆がもつ香りとコク、甘みを最大限引き出すことができます。

もちろん、ペーパードリップでも、淹れる過程で芳しい香りを楽しめます。
まだ、忙しいけれどおいしいコーヒーが飲みたい人には、コーヒーマシンで簡単にいれてもいいでしょう。

エスプレッソで楽しむなら、ぜひフルシティロースト・極細挽きにし、チョコレートのようなフレーバーをどうぞ。

牛乳との相性も良いため、カフェオレやカフェラテにしてもおいしく召し上がれます

ブルンジのコーヒー豆の等級について

計量カップでコーヒー豆を計量

ブルンジのコーヒー豆は、精製方法豆のサイズ、また生産地域も等級を決めるポイントになっています。

【精製方法による分類】

  • フリーウォッシュト:FW
  • セミウォッシュト:SW
    ※完全に水洗式(ウォッシュト)で処理したFW、または半水洗式はSW

【サイズによる分類】

  • スクリーンサイズ17~15:AA、A、B
    ※豆は大きいほど高い等級

【生産地域による格付】

  • Ngoma(ンゴマ)
  • Kayanza(カヤンザ)
  • Muyinga(ムインガ) 等
    ※評価の高いスペシャリティコーヒーの産地名

ブルンジコーヒーの銘柄は、生産地+サイズによる等級+精製方法で表されることが多いです。
例えば、ブルンジ・ンゴマ産のAランクの豆でフリーウォッシュトなら、
「ブルンジ・ンゴマ A FW」(Burundi Ngoma ‘A’ Fully Washed)と表現します。

おすすめのブルンジコーヒー1「KARUSI地区 ブルンジ・ブルボン」

ブルンジでも有数のコーヒー栽培地、カルジ地区のコーヒー。

完熟のコーヒーチェリーだけを選別し、フリーウォッシュト(完全水洗式)で旨味を濃縮しています。

受注後に焙煎することで、新鮮かつ香り高くほろ苦い、コクのあるコーヒーが届きます。

ブルンジらしい上品な甘みと、かすかな焼き栗のような芳ばしい香りが特徴。

新鮮さは、ドリップしているときの膨らみで実感いただけます。日本ではまだ知名度が低いブルンジコーヒー。お試し価格でどうぞ。

おすすめのブルンジコーヒー2「COE(カップ・オブ・エクセレンス)BWAYI農園 ブルンジ・ブルボン 」

BWAYI農園 ブルンジ・ブルボンは、カップ・オブ・エクセレンス(COE国際品評会)で20位という正真正銘のスペシャリティコーヒーです。

COEでは、優れたコーヒー豆だけが出品され、最大5回にも及ぶ厳しい審査を行い、通過した一握りだけのコーヒー豆がオークションにかけられます。

栽培標高はなんと1750m。繊細な酸味と、豊かな香りとコクが楽しめます

選びに選び抜かれた、最上級のブルンジコーヒーの味が気になる方はぜひ試してみてくださいね!

コスパに優れた逸品・ブルンジコーヒーを味わおう

ブルンジのコーヒー農園の農夫

コーヒー生産国の中では、比較的浅い歴史を持つブルンジ。

スペシャリティコーヒーの需要が高くなるにつれ、注目され発展し続けています。

不安定な国内情勢から、過酷な時代を強いられてきましたが、コーヒー農家は貧しさから必然的に有機栽培を行い、収穫から加工まで手作業で丁寧に行ってきました。

今後さらに発展するには、農家への教育や流通インフラの整備などまだまだ課題があります。
一方で、新興国のコスパに優れたコーヒーを手に入れられることは、コーヒー好きにとって朗報でもあります。

ブルンジは、はるか遠いアフリカの内陸国。
日本からの直行便はありませんが、コーヒーを通してこの国の息吹を感じてみませんか?

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