妊娠中の方や、健康志向の高まりから、日本では年々カフェインレスコーヒーの人気が高まっています。「コーヒーの健康効果」と聞くと、カフェインによる眠気予防などを思い浮かべる方が少なくないでしょう。
ただし、最近の研究で、カフェインの含まれていないカフェインレスコーヒーにも驚くべき健康効果があること
がわかってきました。そこで今回の記事では、カフェインレスでも得られるコーヒーの7つの健康効果についてご紹介します。
INDEX
カフェインレスコーヒーはどうやって作られている?
そもそも収穫されるコーヒー豆には、必ずカフェインが含まれています 。では、カフェインレスコーヒーはどうやって作られているのでしょうか?
カフェインを取り除く方法には、水を使った抽出法と二酸化炭素を使った抽出法、有機溶剤による抽出法の3つがあります。
日本では有機溶剤による抽出が禁止されているため、国内で製造されているカフェインレスコーヒーは、水か二酸化炭素を使用してカフェインを取り除いているので、安心して飲むことができます。
カフェインレスコーヒーの持つ7つの健康効果
コーヒーに含まれる成分の中でも、特によく知られているのがカフェインです。
覚醒作用があったり、二日酔い軽減効果があるなど、カフェインにも優れた健康効果があります。
ただし、カフェインレスコーヒーの場合、そのカフェインがほとんど含まれていません。それでも最近の研究で、コーヒーに含まれている他の成分にも優れた健康効果があることがわかってきました。
アロマ成分によるリラックス&集中効果
コーヒーの魅力の一つは、なんとも言えないリラックスできる香りではないでしょうか。そんなコーヒーの香りの元となるアロマ成分に、リラックス&集中効果があることが科学的に確認されています。
杏林大学医学部の教授らによる研究では、コーヒーの香りを嗅いだ後の脳波を測定。結果、リッラクス状態を指すα波と脳の情報処理速度と関係のあるP300という脳波の出現が確認されました。
そのため仕事やスポーツの大事な場面や、疲れた身体を癒すためにリラックスしたい時にコーヒーを飲むことで、より効果を高めることができます。
不思議なことに、コーヒーの産地によって、現れる脳波の種類は変わってきます。詳しくは以下で確認しましょう。
クロロゲン酸によるアンチエイジング効果
クロロゲン酸とは、乾燥したコーヒー豆の7~10%を占める成分です。あまり知られていませんが、含有量はカフェインよりも多く、一杯のコーヒーで約280mgのクロロゲン酸が摂取できます。
このクロロゲン酸は、赤ワインなどに豊富に含まれていることで知られるポリフェノールの一種であり、アンチエイジング効果が期待できます。
実際に東京都健康医療センター研究所がマウスを用いた実験では、コーヒーを毎日飲ませることで、老化と関係のある「mTOR(エムトール)」と呼ばれる遺伝子の活性を抑えることが確認されています。
こうした健康効果はカフェインレスコーヒーでも確認されています。毎日コーヒーを飲む習慣を身につけることで、身体を活き活きと保つアンチエイジング効果が期待できます。
クロロゲン酸による食後の消化促進効果
クロロゲン酸などのポリフェノールは、消化液の分泌を助けるため、消化を促進する作用が認められています。
先ほども紹介したように、血糖値の上昇を抑え、体内で余った余分な糖が脂肪に変わるのを抑制します。
カフェインレスコーヒーにも、ポリフェノールはしっかりと残っています。
カフェインの摂取量を減らしつつ、しっかりと良い効果は得られます。
ただし、カフェインレスのアイスコーヒーは逆効果になるため、ホットコーヒーがおすすめです。
クロロゲン酸によるダイエット効果
カフェインレスコーヒーは、脂肪の代謝を高める・コレステロールの吸収を抑えることも研究の結果から認められています。
これも、クロロゲン酸の効果とされています。
脂肪燃焼を高め、体内に脂肪が蓄積しないようにしてくれます。
内臓脂肪を減らして、脂肪がつきにくくなるので、ダイエット効果が期待できます。
カフェインの効果としてあげていた「脂肪燃焼作用」もカフェインレスコーヒーで十分に得ることができます。
クロロゲン酸によるHDLコレステロールを増やす働きがある
HDLコレステロール=善玉コレステロール。
近年の研究で、コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、HDLコレステロールを増やす働きがあることがわかりました。
蓄積したコレステロールの除去、抗酸化採用。また、血栓予防作用の効果も期待できます。
カフェインレスコーヒーでも、問題なく嬉しい働きを得られます。
高血圧・低血圧に効果
近年の研究では、コーヒーの苦味物質や、特有の香り成分などに、自律神経の活動を高める効果があるのではないか。という研究結果が得られています。
これらは、カフェイン以外の成分で、自律神経を高めるこということから、高血圧・低血圧への効果はカフェインレスコーヒーでも問題なく、得られることができます。
食後にコーヒーを飲むのは、理にかなっています。
研究が進められている生活習慣病予防効果
生活習慣病の一つである糖尿病。厚生労働省による2016年の調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」は日本全国で1,000万人を超えます 。
わが国の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している。糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがある。
本当においしいカフェインレスコーヒーもある
優れた健康効果があることはわかりました。でも、中には「カフェインレスコーヒーはあんまりおいしくないから…」と思われている方もいるかもしれません。
ただし、最近ではほとんど味を落とさずにカフェインを抜き取るウォータープロセスという技術も開発され、飲み続けたいと思えるようなカフェインレスコーヒーも多く販売されています。
カフェインレスは美味しくないものばかりで…これは本当においしくて香ばしい!
販売開始を心から願っています。
今回はオーガニックやモカも試してみたかったのでお試しセットを購入。
どの味もロースト感や苦味などちょうど良く香りもとても良く本当に美味しいです(*^^*)
酸味が苦手な私にはこの3種類は酸味がほとんどなくとても美味しく飲めます。
カフェインレスでも驚きの健康効果が期待できる
カフェインを除去したコーヒーであっても、優れた健康効果があることがわかりました。簡単におさらいしてみると…
・アロマ成分によるリラックス&集中効果
・高血圧・低血圧に効果
・食後の消化促進効果
・ダイエット効果
・HDLコレステロールを増やす働き
・研究が進められている生活習慣病予防効果