妊娠中の方や、健康志向の高まりから、日本では年々カフェインレスコーヒーの人気が高まっています。「コーヒーの健康効果」と聞くと、カフェインによる眠気予防などを思い浮かべる方が少なくないでしょう。
ただし、最近の研究で、カフェインの含まれていないカフェインレスコーヒーにも驚くべき健康効果があることがわかってきました。そこで今回の記事では、カフェインレスでも得られるコーヒーの3つの健康効果についてご紹介します。
INDEX
カフェインレスコーヒーはどうやって作られている?
そもそも収穫されるコーヒー豆には、必ずカフェインが含まれています 。では、カフェインレスコーヒーはどうやって作られているのでしょうか?
カフェインを取り除く方法には、水を使った抽出法と二酸化炭素を使った抽出法、有機溶剤による抽出法の3つがあります。
日本では有機溶剤による抽出が禁止されているため、国内で製造されているカフェインレスコーヒーは、水か二酸化炭素を使用してカフェインを取り除いているので、安心して飲むことができます。
カフェインレスコーヒーの持つ3つの健康効果
コーヒーに含まれる成分の中でも、特によく知られているのがカフェインです。
覚醒作用があったり、二日酔い軽減効果があるなど、カフェインにも優れた健康効果があります。
ただし、カフェインレスコーヒーの場合、そのカフェインがほとんど含まれていません。それでも最近の研究で、コーヒーに含まれている他の成分にも優れた健康効果があることがわかってきました。
クロロゲン酸によるアンチエイジング効果
クロロゲン酸とは、乾燥したコーヒー豆の7~10%を占める成分です。あまり知られていませんが、含有量はカフェインよりも多く、一杯のコーヒーで約280mgのクロロゲン酸が摂取できます。
このクロロゲン酸は、赤ワインなどに豊富に含まれていることで知られるポリフェノールの一種であり、アンチエイジング効果が期待できます。
実際に東京都健康医療センター研究所がマウスを用いた実験では、コーヒーを毎日飲ませることで、老化と関係のある「mTOR(エムトール)」と呼ばれる遺伝子の活性を抑えることが確認されています。
こうした健康効果はカフェインレスコーヒーでも確認されています。毎日コーヒーを飲む習慣を身につけることで、身体を活き活きと保つアンチエイジング効果が期待できます。
アロマ成分によるリラックス&集中効果
コーヒーの魅力の一つは、なんとも言えないリラックスできる香りではないでしょうか。そんなコーヒーの香りの元となるアロマ成分に、リラックス&集中効果があることが科学的に確認されています。
杏林大学医学部の教授らによる研究では、コーヒーの香りを嗅いだ後の脳波を測定。結果、リッラクス状態を指すα波と脳の情報処理速度と関係のあるP300という脳波の出現が確認されました。
そのため仕事やスポーツの大事な場面や、疲れた身体を癒すためにリラックスしたい時にコーヒーを飲むことで、より効果を高めることができます。
不思議なことに、コーヒーの産地によって、現れる脳波の種類は変わってきます。詳しくは以下で確認しましょう。
研究が進められている生活習慣病予防効果
生活習慣病の一つである糖尿病。厚生労働省による2016年の調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」は日本全国で1,000万人を超えます 。
わが国の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している。糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがある。
本当においしいカフェインレスコーヒーもある
優れた健康効果があることはわかりました。でも、中には「カフェインレスコーヒーはあんまりおいしくないから…」と思われている方もいるかもしれません。
ただし、最近ではほとんど味を落とさずにカフェインを抜き取るウォータープロセスという技術も開発され、飲み続けたいと思えるようなカフェインレスコーヒーも多く販売されています。
今回はオーガニックやモカも試してみたかったのでお試しセットを購入。
どの味もロースト感や苦味などちょうど良く香りもとても良く本当に美味しいです(*^^*)
酸味が苦手な私にはこの3種類は酸味がほとんどなくとても美味しく飲めます。
カフェインレスでも驚きの健康効果が期待できる
カフェインを除去したコーヒーであっても、優れた健康効果があることがわかりました。簡単におさらいしてみると…
・アロマ成分によるリラックス&集中効果
・研究が進められている生活習慣病予防効果