
家庭用焙煎機の中でも特にリーズナブルで、なおかつ煎りムラが少なく焙煎しやすいのが、遠赤外線焙煎器「いる・いる」です。
慣れてくると、専門店で買う豆に近いレベルの仕上がりを自宅でも手軽に狙えるのが大きな魅力。
この記事では「いる・いる」のメリット・デメリットを正直に整理したうえで、画像つきで焙煎手順(やり方)をまとめます。
「買うか迷っている人」「買ったけどイマイチうまくいかない人」どちらにも役立つ完全版です。
INDEX
結論|「いる・いる」はこんな人におすすめ
・自家焙煎を低予算で始めたい
・手網やフライパンよりも煎りムラを減らしたい
・チャフの飛散を抑えて後片付けをラクにしたい
おすすめしにくい人(注意点)
・焙煎中に10分前後振り続けるのが負担になりそう
・一度にたくさん焙煎したい(50gでは足りない)
・焙煎度を毎回きっちり揃える「管理型」の焙煎をしたい(中が見えづらい)
世界初の家庭用セラミック焙煎機「いる・いる」とは

日本の伝統的な陶器製の焙煎機「いる・いる」。
手動焙煎機の中では最もリーズナブルな部類に入り、初めての自家焙煎にもおすすめです。
セラミック陶器を加熱することで遠赤外線が出て、豆の中心部にまで熱が届きやすく、豆全体を均一に焙煎しやすいのが特徴です。
いる・いるのメリット

自家焙煎のパートナーとして優れる「いる・いる」のメリットを紹介します。
初めて購入して、そのまま何年も使い続ける人も少なくありません。
すでにショッピングサイトにも好評価な口コミ・レビューが寄せられています。
いる・いるのデメリット

好評価が多いいる・いるですが、使っているといくつか気になる点もあります。
メリットがデメリットを大きく上回っているため筆者も使い続けていますが、購入の際には参考にしてください。
「いる・いる」は陶器製で、基本はガス火(直火)前提で使われることが多い焙煎器です。
ご家庭がIH中心の場合は、カセットコンロなどの直火が使える環境が必要になることがあります。お使いのコンロ環境に合わせて要確認です。
量を増やしたい/腕が疲れるのが不安なら、回転型など「手で振り続けない」タイプも候補になります。
「いる・いる」にはデメリットもありますが、フライパンや手網に比べると手軽に、煎りムラの少ない焙煎ができるのが魅力です。
これから自家焙煎を始める方には、ぜひおすすめしたい焙煎機です。
いる・いるを使った焙煎方法(写真つき手順)
では、実際に「いる・いる」を使った自家焙煎の方法を見ていきましょう。
ポイントは(1)豆量は50gで安定させる、(2)火力を調整して1ハゼのタイミングを作る、(3)最後にすぐ冷やすの3つです。

1. ハンドピックで不良豆を取り除くと10%前後軽くなるので、少したっぷりめの60gの生豆を用意します。

4. 洗った場合は、布巾で水分をしっかり拭き取ります。

5.(水洗いした場合)表面の水分を飛ばすため、中火で3分ほど火にかけてゆっくり振り続けます。

6. 水気を飛ばしたら、持ち手側から豆を取り出して5分ほど置き、余分な熱を逃がします(煎りムラ防止)。

7. いよいよ焙煎。中強火くらいで、豆が中で飛び跳ねるくらい“手早く左右に”振ります。
※回すように振ると豆が飛び出ることがあるので、左右に振る意識が安全です。

8. 火力にもよりますが、5分ほどで1ハゼが始まります。1ハゼのピーク後、2分ほどで2ハゼも始まるので、狙いの焙煎度で火を止めます。
※深煎り側に寄せるなら、1ハゼ後は弱火でコントロール。

9. 焙煎が終わったら手早くザルに移してチャフを落とします。今回はマキネッタ用に、フレンチローストとイタリアンローストの中間くらいに仕上げました。

10. ここが一番大事:焙煎が終わったらすぐ冷却します(余熱で焼きすぎ防止)。
【時短ライフハック】100均のザルを2つ用意して、豆をザル→ザルへ交互に移し替えると一気に冷めます(チャフの飛散には注意)。

11. 焙煎直後は味が若いので、基本は2日目あたりが飲み頃。せっかくなのでドリップで味見してみましょう。
一度に焙煎できる量は50g前後ですが、慣れれば準備から焙煎、片付けまで20分ほどで完了します。
焙煎した分は1週間以内に飲み切れることが多いので、いつでも焙煎したての新鮮なコーヒーが楽しめます。
“いる・いる”でおいしく焙煎するためのコツ(失敗対策)

“いる・いる”は説明書の情報が少なく、最初は「なんとなく」で焙煎しがちです。
ここでは、実際に使ってわかった失敗しないコツをまとめます。
自家焙煎全体の流れも押さえたい人は、先にこちらを見ると早いです:自家焙煎ガイド(112)
コツ1:豆の量は基本「50g」で安定させる

説明書では最大量が50gとありますが、焙煎する時には基本は最大量の50gを入れるのがおすすめです。
豆が少ないと熱の入り方が一定にならず、煎りムラの原因になります。
ハンドピックで量が減るので、少し多めに準備して調整します。
コツ2:火力は「1ハゼのタイミング」を作る

説明書には強火で…とありますが、生豆に熱がかかりすぎると、中まで焙煎される前に1ハゼへ進み生焼けの原因になります。
焙煎する時は中火にするか、強火の場合は火元から“いる・いる”を少し離して焙煎させましょう。
目安としては、5分ほどから1ハゼが始まり、5分半ほどで1ハゼのピークが来るように火力を調節します。
シティロースト以上にしたい場合は、1ハゼが始まっても火を消さず弱火でコントロール。
1ハゼのピーク後から2ハゼまでは約1分~1分30秒が目安です。
コツ3:豆が踊るように「左右に振る」

“いる・いる”の中で豆の動きが少ないと、煎りムラの原因になります。
焙煎中は基本的に常に振り続けるのが前提。穴から豆が踊るように動いているのが見えるくらいが目安です。
回すように振ると豆が飛び出ることがあるので、左右に振る意識が安全です。
コツ4:焙煎が終わったら「すぐ冷やす」(余熱で失敗しない)

豆は“いる・いる”から出しても予熱でどんどん焙煎が進みます。
思い通りの焙煎に仕上げるには、取り出した直後に素早く冷却するのが重要です。
扇風機の風を当てたり(チャフの飛散に注意)、熱伝導性に優れたアルミ容器にのせたりして、できるだけ素早く温度を下げます。
100均ザル2枚で交互に移し替えるのも簡単で効果的です。
他の焙煎方法・焙煎機も比較したい人へ
一度に作る量を増やしたい、腕が疲れるのが不安、もっと安定させたい…という場合は、他の焙煎方法・焙煎機も比較しておくと失敗が減ります。
自家焙煎の本命にもなれる!?「いる・いる」の安定感は魅力

家庭用焙煎では手網やフライパンを使う方も多いですが、慣れるまで失敗が続くことも少なくありません。
その点「いる・いる」は初めての焙煎でも煎りムラが少なく、狙ったとおりの焙煎がしやすいのが特徴です。
誰でもおいしいコーヒーが自宅で焙煎できる。
「いる・いる」の安定感は、他の手動焙煎機にはない魅力です。
今回の記事を参考にしながら、「いる・いる」を使って自家焙煎にチャレンジしてみてください。

























