ジャマイカのコーヒー豆の特徴

カリブ海の常夏の島国・ジャマイカ

日本の岐阜県ほどの広さのジャマイカは、美しいサンゴ礁やビーチやレゲエ音楽の国であり、コーヒーの王様「ブルーマウンテン」の生産国としても有名です。

今回は、ジャマイカのコーヒー豆の特徴とその魅力についてご紹介します。

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ジャマイカのコーヒー豆の特徴

ジャマイカの位置

  • ジャマイカのコーヒーの年間生産量:7,085トン
  • 世界シェア:約0.07%
  • 生産国量ランキング:43位
    ※2018年度調査(FAO国連食糧農業機関による統計より)

カリブ海の海をへだてたジャマイカの北には、同じくコーヒー生産国キューバがあります。

ジャマイカは栽培環境が生産国量ランキング44位のキューバに似ているため比較されることが多いです。

コーヒー豆産地としてのジャマイカ

ジャマイカのコーヒー栽培地

緑豊かな熱帯雨林がおいしげるコーヒー豆産地・ジャマイカでは、国土の約8割が山地です。

東部のブルーマウンテン山脈を始め、東から西に産地が広がっています。

コーヒー栽培は国内で広く行われていますが、主な栽培地域は、ブルーマウンテン山脈近辺のほか、中西部のマンチェスターなど。

ブルーマウンテンエリア以外のコーヒー豆は、「ハイマウンテン」「プライムウォッシュト」として流通しています。

有機質が豊富に含まれた肥沃な土壌と、朝夕の寒暖差が大きいこと、また温暖なジャマイカの山岳地の気候と十分な降水量は、コーヒーの栽培に適しています。

ジャマイカのコーヒー豆の歴史

ジャマイカのコーヒー栽培の町並み

ジャマイカのコーヒー豆の歴史は、イギリス植民地時代のイギリス人によってはじまります。

1728年、首都キングストン近郊にアラビカ種のコーヒーノキの苗が持ち込まれました。

ジャマイカのコーヒー栽培は、イギリスによる徹底した管理のもと、アフリカ奴隷を労働力に広く普及しました。

しかし、地盤が安定しない急斜面での栽培は、豪雨などによる被害をもたらします。
また、後に奴隷制度が廃止され、働き手が不足してくると、コーヒーの品質が低下。
コーヒー産業は、徐々に縮小していきます。

しかし、1948年にジャマイカ政府によってコーヒー産業公社が創設されると、コーヒー産業の再生が始まります。

政府は、コーヒー豆の品質管理から輸出までの全過程を整備し、ジャマイカコーヒーのブランド化にも取り組みました。

その結果、再びジャマイカのコーヒーは再び脚光を浴びるようになります。
日本の支援もあり、ブルーマウンテンのような最高級コーヒーを生み出すことになりました。

ジャマイカのコーヒー豆栽培

ジャマイカのコーヒー豆

ジャマイカのコーヒー豆の栽培は、その9割が各農場面積2Ha未満(東京ドーム総面積の半分以下)で行われています。

ジャマイカコーヒーの栽培地は、合わせて28000エーカー(約113㎢)で、栽培地の標高は600m~1600mほど。

多くの農園では、山の斜面でコーヒーの日陰栽培(シェイドツリー)が手作業で行われています。

ジャマイカで栽培されているコーヒーは、主に原種に近いティピカ種

ティピカは、収穫量が少なく病気や虫害にも弱いため、生産量を多く確保できず、希少性が高いコーヒー豆です。

また、乾季と雨季があるジャマイカでは、ハリケーンによる被害も少なくありません。
過去には大型ハリケーンによる被害がコーヒー栽培に大打撃を与えたこともあり、豆の生産量を左右する不安定要素になっています。

精製方法は、主に水洗式(ウォッシュト)で加工されています。

精製方法について
精製とは、コーヒーチェリーから生豆(コーヒー豆)を取り出す作業のことです。
ウォッシュトでは、収穫したコーヒーチェリーをまず水で洗い流し、“ミューシレージと呼ばれるヌルヌルとした粘液質を取り除きます。
水を大量に必要とするのがデメリットですが、欠点豆が少なく、クリーンで均一な豆が精製できるのが大きなメリットです。

ジャマイカのブランド銘柄「ブルーマウンテンとは」

ブルーマウンテンの樽

ジャマイカのコーヒーといえば、「ブルーマウンテン」です。

ブルーマウンテンは、芳醇な香りと甘みや酸味、苦みのバランスに優れた繊細なコーヒー

日本は、過去にジャマイカのブルーマウンテン開発事業支援を行った関係で、この高級銘柄の独占的な取引国になっています。

ジャマイカ全体のコーヒー生産において、ブルーマウンテンが占める割合は25%ほど。
政府指定の「ブルーマウンテンエリア」で収穫されたコーヒー豆だけが、一流ブランドを名乗ることができるのです。

その他75%の「ノン・ブルーマウンテン」コーヒーは、ハイマウンテンやプライムウォッシュト等に分かれます。

ブルマンには偽物も多いので、原産地証明があるところから購入

日本では、依然として「ブルマンコーヒー」が人気です。

しかし、近年ジャマイカでは、コーヒー生産量が減少傾向にあるため、品質の低いジャマイカコーヒーがブルーマウンテンとして販売されることも多いです。

本物のブルーマウンテンかどうか確認するのに、豆やさんが現地発行の「原産地証明書」を持っているかどうか確認しましょう。

ブルーマウンテンについてさらに詳しくは、特集記事もご確認ください。

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ジャマイカのコーヒー豆の味の特徴

ジャマイカのコーヒーは、甘みと酸味、苦みのバランスがよくクリアなアイランドコーヒーです。

ブルーマウンテン以外の、例えばハイマウンテンでも、甘みとコクのハーモニーが絶妙で飲みやすいコーヒーが多いです。

力強さのあるアフリカ産コーヒーなどと比べると、個性が薄いと感じられるかもしれませんが、芳しい香りと甘み、マイルドな飲み口は誰でもおいしく飲めるコーヒーといえるでしょう。

おすすめの飲み方

ハンドドリップのコーヒー抽出

ジャマイカコーヒーらしいアイランドコーヒーの味を楽しむには、まず豆を焙煎しすぎないことが大切です。

ローストしすぎると、酸味がなくなり苦味が前面に出てしまいます。

また、繊細な旨味が特徴のコーヒーの場合、浅すぎる焙煎では、豆の旨味が薄れてしまうことも。
焙煎度は、ミディアムローストからシティロースト(中煎り~中深煎り程度)以内に収めて下さい。

ハンドドリップ抽出で、まろやかなジャマイカコーヒーの旨味をひきだしてみてはいかがでしょうか?

豆の風味の繊細なバランスを、明るくクリアに味わいましょう。

ジャマイカのコーヒー豆の等級について

コーヒー豆の袋

ジャマイカのコーヒー豆の等級は、まず、「ブルーマウンテン」「ノン・ブルーマウンテン」かに分かれ、次に豆の大きさ(S:スクリーンサイズ)や栽培高度を基準に決められています。

【ブルーマウンテン】

等級 条件
ブルーマウンテンNo.1 S17(6.8mm)~18(7.2mm)未満のコーヒー豆
ブルーマウンテンNo.2 S16(6.4mm)~17(6.8mm)未満のコーヒー豆
ブルーマウンテンNo.3 S15(6.0mm)~16(6.4mm)未満のコーヒー豆

【ノン・ブルーマウンテン】

等級 条件
ハイマウンテン ブルーマウンテンエリア産でないコーヒー豆。標高1000m~1200m。
プライムウォッシュト ハイマウンテンの規格に入らない、標高300m~1000m未満のコーヒー豆。

ブルーマウンテンは卸価格も非常に高額なため、私達消費者が購入する際には、まず安い価格で出回ることはありません。

ジャマイカらしいコーヒーを味わうには、ハイマウンテンもおすすめです。

比較的リーズナブルな価格で、バランスの取れたジャマイカらしさが感じられます。

おすすめのジャマイカコーヒー1「澤井珈琲 ブルーマウンテン」

グルメコーヒーの王様、ブルーマウンテンの味を知りたいなら、市場に出回るブルマンブレンドよりも「まずはストレートで飲んでみたい」と思いますよね。

澤井珈琲のブルーマウンテンは、正真正銘本物です。

原産地証明付きのブルーマウンテンを、注文後に焙煎してお届けします。

価値のある1杯をぜひ。

おすすめのジャマイカコーヒー2「広島珈琲 ハイマウンテン」

ブルーマウンテンの次に高級とされるハイマウンテン。

ジャマイカらしい甘味と苦味、酸味の絶妙なハーモニーが魅力です。

ハイマウンテンは、とても芳ばしい香りが特徴で、欧米向けの高級コーヒーとして根強い人気があります。

価格は、ブル-マウンテンよりもリーズナブル。
ジャマイカのおいしいコーヒーを、コスパよくたしなみたい方におすすめです。

バランスに優れた逸品・ジャマイカコーヒーを味わおう

ジャマイカのコーヒー農園夫

ジャマイカは、徹底した管理体制のもと品質維持されたクオリティの高いコーヒーの生産国です。

マイルドな風味と、バランスよくクリアな飲み口は、カリブ海の南国コーヒーの最上級といえるでしょう。

政府が厳格にコーヒー産業を管理しているため、本物にあり付けさえすれば、低品質なジャマイカに遭遇する可能性は非常に低いです。

ジャマイカコーヒーから、最高の1杯をさがしてみてはいかがでしょうか?

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