
世界第3位のコーヒー豆生産量を誇るコロンビア。
日本でも見かけることの多い産地と言えます。
コロンビアのコーヒー豆は、ひとことで言うと「甘み・コク・酸味のバランスが良い“万能型”」のタイプです。
この記事では、味の特徴(結論)→向き不向き→産地別の違い→失敗しない選び方の順で、初めてでも迷わないようにまとめます。
INDEX
コロンビアのコーヒー豆の特徴【結論:味の要点】
まず結論から。コロンビア産は「マイルドで飲みやすく、香りとコクのバランスが良い」のが魅力です。
- 香り:キャラメル/チョコ/ナッツ、やさしい甘い香り
- 酸味:中程度(柑橘っぽい爽やかさが出ることも)
- 苦味:弱め〜中程度(焙煎で調整しやすい)
- コク:中程度〜しっかり(後味に甘みが残りやすい)
「コロンビア=缶コーヒーのイメージ」もありますが、実は産地・標高・精製で香味が大きく変わります。
まずは“ざっくり”を掴めばOKです。
コロンビア豆はどんな人に向いている?
向いている人
- クセが強すぎないコーヒーが好き(毎日飲む用にしたい)
- 酸味も苦味もほどほどが理想(バランス重視)
- ブラックでもミルクでもどっちも楽しみたい
- ブレンドのベースにもできる安定した豆を探している
向いていない人
- 超フルーティで華やかな香り(エチオピア系)がド真ん中
- 重厚でスパイス感の強いどっしり系が好き(マンデリン系など)
- “尖った個性”を求めていて、マイルドだと物足りない
※ただし、産地・精製・焙煎度で印象はかなり変わります。(後半の「選び方」を見れば失敗しにくくなります)
代表的な産地・味の違い
コロンビアは山が多く、地域ごとに標高や気候が違うため、味の方向性も変わります。
- ナリーニョ(Nariño):標高が高いエリアが多く、明るい酸味と香りが出やすい傾向。
- ウイラ(Huila):甘みと酸味のバランスが良く、香味が整いやすい傾向。
- アンティオキア(Antioquia):地域差はありますが、マイルドで飲みやすい方向になりやすい傾向。
コロンビア産コーヒー豆の産地について

コロンビアの地形は、南に位置するエクアドルから伸びるアンデス山脈によって西部と南北に山地が続き、朝と夜の温度差が大きいためコーヒーの栽培にも適しています。
また、年間の降水量は2,000mm前後、栄養価の高い火山灰性の土壌などコーヒー栽培に求められる条件を満たしています。
赤道付近の温暖な気候を生かして収穫は年に2回行われますが、一般的には3月から6月に収穫が行われるメインクロップのほうがコーヒー豆の品質は高いと言われています。
機械を導入するのが難しい急斜面にコーヒー農園があることも多く、コロンビア産のコーヒー豆のほとんどは現地でカフェテロ(コーヒーを栽培する農民)によって手作業で栽培されています。
コロンビア産コーヒー豆の品種

コロンビアで生産されているコーヒー豆の品種はほぼすべてアラビカ種です。
ただし、香味が良く品質の高いティピカ種やバランスに優れた柔らかな味わいのブルボン種は収穫量が少ないです。
生産量の約70%を占めている品種はハイブリッドチモール種とカツーラ種の交配で作られた品種であるバリエダ・コロンビアです。
コロンビアの安定しないコーヒー豆の品質

近年コロンビアのコーヒー豆は味が落ちていると言われることが多いですが、その原因となったのがバリエダコロンビアです。
さび病の被害から産業を守るため、また収穫量を安定して増やすために、FNC(コロンビア生産者連合会)が推進して、現在ではコロンビアでの生産量の約70%がバリエダ・コロンビアです。
ただし、このバリエダ・コロンビアは風味に欠け、生産量は増えましたが「コロンビアの豆は安定しない…」なんて言われる原因になりました。
しかし、最近では新たにバリエダコロンビアとロブスタ種の配合種である「カスティージョ」という品種も生まれ、改良も進んでいます。
昔からの“コロンビアマイルド”がしっかり蘇る日を期待したいです。
精製方法で変わる味|ウォッシュド/ナチュラルの選び方
コロンビアはウォッシュド精製が多い産地として知られ、クリアで飲みやすい味にまとまりやすいのが特徴です。
迷ったら次の基準がシンプルです。
- ウォッシュド:雑味が少なく、クリーンで飲みやすい(まずはこれが無難)
- ナチュラル:甘みや果実感が強く、香りが濃く出やすい(好みがハマると最高)
おすすめの焙煎度・飲み方(初心者向け)
- 浅煎り:爽やかな酸味と香りが出やすい(酸味が苦手なら注意)
- 中煎り:バランスの良さが一番わかりやすい。まずはここが無難
- 深煎り:コクと苦味が増して、カフェオレ・ラテにも合う
酸味が気になる場合は、中煎り〜深煎りを選び、抽出は湯温を少し下げる(90℃前後)と飲みやすくなります。
コロンビア産コーヒー豆のおすすめの飲み方

スプレモやエメラルドマウンテンなど高品質なコロンビア産コーヒー豆を手に入れた時のおいしい飲み方をご紹介します。
- 焙煎
コロンビアらしいクリーンな酸味とマイルドなコクや苦味、上品な甘い香りを楽しむために深煎りは禁物。
焙煎の程度を選べるお店なら浅煎りをチョイスしましょう。 - 抽出
コロンビアらしいマイルドでクリーンな味わいを抽出するには、ハンドドリップで比較的抽出速度の早いハリオのV60ドリッパーがおすすめです。
お湯の温度は嫌な酸味が出ないように90℃がおすすめです。
コロンビア豆の選び方(失敗しない3チェック)
- 産地(地域):酸味寄りならナリーニョ、バランスならウイラなど方向性を決める
- 精製方法:迷ったらウォッシュド(飲みやすい)→甘み重視ならナチュラル
- 焙煎度:毎日用なら中煎り、ミルク派なら深煎り寄り
よくある誤解・失敗例
よくある誤解
- 「コロンビア=薄い・特徴がない」→ 実際は地域差が大きく、酸味・甘み・香りの出方が変わります
- 「スプレモじゃないとダメ」→ 味の好み次第では、Excelsoでも十分おいしいことがあります
失敗例と回避策
- 失敗:等級表記がない豆を買って、思っていた香り・コクと違った
回避:まずは等級(Supremo/Excelso)+焙煎(中煎り)+精製(ウォッシュド)の3点で選ぶ
コロンビアのコーヒー豆の等級について
コロンビアの等級は、基本的にスクリーンサイズ(豆の大きさ)で決まります。
日本でよく見かけるのは、Supremo(スプレモ)やExcelso(エクセルソ)です。
スクリーンサイズと等級(目安)
- Supremo(スプレモ):大粒の豆が多いグレード(例:スクリーン17以上が中心)
- Excelso(エクセルソ):中粒中心(例:スクリーン14〜16が目安)
- 国内消費用:小粒(例:スクリーン13以下)
コロンビア産コーヒーの等級の決まり方
コロンビア産のコーヒー豆の等級は「スクリーンサイズ」によって決まります。
スクリーンサイズと等級名
| コロンビアの等級の決まり方 | |
| 等級 | スクリーンサイズ |
| Excelso Premium エクセルソ プレミアム | 18 |
| Excelso Supremo エクセルソ スプレモ | 17 |
| Excelso Extra エクセルソ エクストラ | 16 |
| Excelso Europa エクセルソ ヨーロッパ | 15 |
| Excelso UGQ エクセルソ UGQ | 15 50%以上 |
| 国内消費用 | 13以下 |
コロンビア産のコーヒー豆はスクリーンサイズが16以上、またピーベリーだけがスペシャリティコーヒーとして分類されます。
日本ではコロンビア産の高品質コーヒー豆と言えば「スプレモ(Supremo)」以上のイメージが強いです。
特に何も等級についての表記がないコロンビア産コーヒー豆の場合、エクセルソヨーロッパ、エクセルソUGQの場合が多いです。
スクリーンサイズ13以下は国内消費用になるため、日本では出回っていません。

おすすめの農園・銘柄(まず試すなら)
まず試すなら、表記で迷いにくい“王道”からがおすすめです。
- コロンビア スプレモ:迷ったときの基準点。バランス型で外しにくい
- エメラルドマウンテン:コロンビアのブランド豆として有名(流通は少なめ)
- 地域名表記(ナリーニョ/ウイラ等):好みの方向性で選びやすい
コロンビアでおすすめの農園~KYOTO農園
コロンビアの有機JAS RA レインフォレスト認証のKYOTO農園のスペシャリティコーヒー!
KYOTO農園はコロンビアのシエラ・ネバダ(Sierra Nevada)の標高950~1350mにあります。
コロンビア KYOTO農園は、農園の創設者が京都を訪れたときに、その文化の素晴らしさに感銘を受け自分の農園を「KYOTO農園」と名付けました。
この農園のオーナーは有機栽培が難しいと言われるティピカ種を作るだけでなく、スペシャルティコーヒーとして評されるレベルの高品質なコーヒーにまで育てることが出来る、有機JAS認定コーヒーのプロです。
味わいは、香ばしさの中にコクがあり、果実感と甘みの絶妙なバランスが味わえます。
ナッツのような甘く優しい香りで、
香りが高く、酸味を感じさせないすっきりとした味のバランスです。
農園の名前のとおり京都を思わせる繊細で上品な味わいです。

まとめ|コロンビア豆はこんな人におすすめ
- おすすめタイプ1:毎日飲む用に、バランスの良い豆を探している人
- おすすめタイプ2:酸味も苦味もほどほどが理想の人
- おすすめタイプ3:ブラックでもミルクでもどちらも楽しみたい人
コロンビアの豆は、「バランス型で選びやすいのに、産地差で“好みの方向性”も作れる」のが最大の魅力。
まずは「Supremo(またはExcelso)」×「ウォッシュド」×「中煎り」で選ぶと、失敗しにくく楽しめます。
コロンビアの特徴を知ってコーヒーをもっと楽しもう

コロンビア産のコーヒーの特徴や種類、等級(格付け)の分かれ方など、詳しくご紹介しました。
アンデスの肥沃な山地で栽培されるコロンビア産のコーヒー豆。
甘い香りと酸味・苦味のバランスに優れた味わいは、ストレートで飲むのにも、ミルクなどと合わせたコーヒーメニューで飲むのにも最適です。
今回の情報を参考にしながら、本物のコロンビアマイルドを味わってみてはいかがでしょうか?
































