「他のことをしながらコーヒーを飲んでいたら、洋服にこぼしてシミができてしまった…」なんて経験、誰でも一度はありますよね。お気に入りの服ならしっかり落とせるかどうか不安になります。
そこで今回の記事では、クリーニング屋さんに出さなくても自宅でできるコーヒーの染み抜きの3つのポイントをご紹介します。
染み抜きの基本
染み抜きを始める前に、基本的な注意事項を確認しておきましょう。
・スピードが命
染み抜きは、服を汚してからできるだけすぐにキレイにするのがポイント。時間が経ってからだと漂白が必要 になることも。
シミが付着した部分をすぐに洗うのではなく、水や洗剤、漂白剤で洋服の色が抜けないか色落ちテストを必ずしましょう。
自宅での染み抜きは水を使用します。ドライ洗濯の衣類は、水で染み抜きすると輪染みができることもある のでプロに相談しましょう。
3つの基本的な注意事項を確認したら、実際に染み抜きを始めます。
ここでは3つのステップをご紹介しますが、基本的にはステップ1から順番に試してみて、シミが落ちきらなければ次のステップに進むようにしましょう。
ステップ1~すぐに水洗い
コーヒーに含まれるほとんどの成分は水溶性なため、水に溶けやすい性質を持ちます。
コーヒーをこぼしてから時間が経ってしまうと色素が繊維に付着してしまうため洗剤や漂白が必要 になりますが、付着してすぐなら基本的には水洗いだけでキレイになります。
温水ならさらにシミが取れやすくなります。
ー普段着の場合ー
- ワイシャツなどに使われる綿やポリエステルの衣類なら、シミ部分を水で濡らして手でもみほぐすように洗います。
- 水で流しながら洗い、シミが落ちているのを確認します。
ーデリケート衣類の場合ー
- その他の繊維やデリケート衣類なら、乾いたタオルを衣類の下に置いてその上から濡れたタオルでシミ部分を叩くようにします。こうすることでシミを下のタオルに移すことができます。
- シミが落ちたら乾いたタオルで上から叩いて水気を落とします。
ステップ2~台所用洗剤を使って洗う
コーヒーのシミは水溶性なので落としやすいですが、少し時間が経ってしまったり、牛乳や生クリームなど油分が含まれたトッピングがされたコーヒーの場合、水洗いだけだと落ちないこともあります。
そんな時は、台所用洗剤など中性の液体洗剤を使用しましょう。
洗剤の中に含まれる界面活性剤の働きで油分と水が馴染みやすくなるのでシミも落としやすくなります。
台所用洗剤の中には、漂白成分が含まれているものもあるため、必ず目立たない部分で色落ちテストをしてから使用しましょう。
ー普段着の場合ー
- 水で濡らしたシミ部分に直接、台所用洗剤を垂らします。
- 水洗いの要領でもみほぐすように洗います。
- 水で洗剤を洗い流して、シミが落ちているのを確認しましょう。
ーデリケート衣類の場合ー
- 洗剤を少しの水で薄めて洗剤液を作ります。
- 水で湿らせたシミ部分に、洗剤液を歯ブラシや綿棒を使って叩くようにしながら付けていきます。
- シミが落ちるまで、洗剤を足しつつトントンと叩きながらキレイにしていきます。
- シミが落ちたら水洗いと同じ要領で、乾いたタオルを使って水と洗剤分をしっかりと取ります。
ステップ3~漂白剤を使用
ステップ2まででまだシミが少し残っている場合、漂白する必要があります。
酸素系の衣類用漂白剤を使用しましょう!
漂白剤の使用方法は、普段着もデリケートな衣類も基本的には同じです。
ただし、漂白剤の使用には色落ちの可能性もあるので、必ず目立たない部分で色落ちテスト をするようにしましょう
もし色落ちしてしまうようなら、プロのクリーニング屋さんにお願いしましょう。
ー漂白の方法ー
- シミ部分に綿棒や歯ブラシを使って漂白剤を塗っていきます。
- 漂白剤を塗ったら、シミ部分をドライヤーで加熱します。
- ドライヤーを衣類から20cmくらいの高さにしてシミが落ちていくのを確認しましょう。
- シミが落ちきったら、衣類に合った方法で洗濯して終了です。
場合によっては、シミが落ちきるまで、漂白剤を塗る→ドライヤーで加熱するのステップを何度か繰り返します。
だから、手軽に使えるドライヤーがおすすめです!
コーヒーの染み抜きは自宅でもできる
「他のことをしながらコーヒーをうっかり洋服にこぼしてしまった…」なんてトラブルは、コーヒー好きあるあるかもしれません。
でも、水溶性のコーヒーなら比較的簡単に染み抜きできます。
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台所用洗剤を使って洗う
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酸素系衣類用漂白剤で漂白
染み抜きはスピードが重要です。
うっかり洋服にこぼしてしまったら、すぐに対応してキレイに染み抜きしてあげましょう。