数ある抽出方法の中でも特に演出効果の高いサイフォン。
コーヒーの味わいを素直に抽出できるので、近年再び人気が高まっています。
中には、「サイフォンで抽出してみたけど、手入れはどうしたらいい?」と悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では…
- サイフォンの各部品はどうやって洗ったらいい?
- 洗う時の注意点はある?
- 汚れが頑固な時にはどうしたらいい?
- ネルフィルターの手入れはどうしたらいい?
といった疑問にお答えします。
わかりやすく画像で解説しながらご紹介するので、サイフォンの手入れにお役立て下さい。
コーヒーサイフォンの手入れについて
サイフォンは、フラスコ・ロート・フィルター・竹べらと、洗わなければいけない部品が多いです。
ガラス部品もあるので手入れが面倒だと思われる方も多いかもしれません。
ただし、慣れてしまえば簡単にキレイにできます。
ガラス製の部品はキレイにしておかないと、次使う時の見栄えも悪くなるので、しっかり手入れするようにしましょう。
関連記事:サイフォン式コーヒーの仕組みと味の特徴
サイフォンの洗い方
- ブラシ
- 布巾
- タッパー
- ビニール袋
- 中性洗剤
- ロートの洗い方
まずロートに取り付けてあるフィルターのコーヒーカスを捨てます。
軽くロートを叩けばポンッと落ちてくるので、ビニール袋に捨てましょう。
*コーヒーカスはそのまま排水口に流してしまうと詰まりの原因になることがあるので注意しましょう。
コーヒーの油分も付着しているので、中性洗剤を使ってロート全体を洗います。
小さめのブラシがあると、ロートの細い部分もキレイに洗えます。 - ネルフィルターの洗い方
ネルフィルターは、水の勢いを利用して付着しているコーヒーカスを流します。
目に見えるコーヒーカスが取れたら、手で撫でるようにして軽くフィルター表面を洗いましょう。
ネルフィルターの手入れは一番気を使うので、後ほど詳しくご紹介します。ポイントニオイが移ってしまうので中性洗剤の使用は厳禁です。 - フラスコの洗い方
フラスコの底もコーヒー染みができやすい部分です。
水ですすいでキレイにしましょう。
フラスコの外底には、アルコールランプを使っていると焦げ付きが付着することがあります。
そのままにしておくと落ちにくくなるので、毎回キレイに落とします。 - 竹べらの洗い方
竹べらも水ですすいで表面に付着したコーヒーカスを落とします。
洗剤を使うとニオイが移るので、水かお湯を使うようにします。 - 乾燥
フラスコは逆さまに取り付けて、ロートは布巾の上にして、乾燥させます。
乾いたら、組み立てて保管しましょう。
汚れが頑固な時のサイフォンの洗い方
サイフォンでコーヒーを入れてそのまま放置しておくと、いつの間にかサイフォンの底にコーヒーシミができてしまうことがあります。
その場合は、お湯を入れて数分置いてから洗えば、キレイに汚れを落とせます。
それでも落ちない場合は、お湯を入れてアルコールランプを使って数分煮立てるとほとんどのコーヒーシミは落ちます。
ネルフィルターは洗剤が使えないので、汚れが気なる時には沸騰したお湯で5分ほど煮沸すると、キレイになります。
ネルフィルターの手入れの仕方
サイフォンの手入れで一番気を使うのがネルフィルターかもしれません。
おいしいサイフォンコーヒーを毎日楽しむには、ネルフィルターの正しい手入れが欠かせません。
新品のネルフィルターの手入れ
まず、新品のネルフィルターにはのりが付着しているので、鍋で5分ほどお湯と一緒に煮てのりを落としきりましょう。
そして水を替えて、少量のコーヒーの粉と一緒に2,3分煮込んであげると、ネルフィルターが馴染んで最初から安定したサイフォンコーヒーが抽出できます。
使用後のネルフィルターの手入れ
コーヒーの抽出が終わったら、ネルフィルターに付着しているコーヒーかすを水で流しながらキレイにします。
すでにお伝えしましたが、サイフォンのガラスのパーツは中性洗剤を使ってしまって問題ありませんが、ネルフィルターはニオイが移ってしまうので洗剤が使えません。
またゴシゴシこするように洗うと、生地の目が詰まり、抽出が安定しなくなります。
基本は水で流しながら撫でるようにして洗います。
汚れが目立ってきたら、お湯で2.3分ほど煮るとキレイにコーヒー汚れを落とすことができます。
ネルフィルターは頻繁に使うなら冷蔵庫保管
サイフォンを頻繁に使うなら、ネルフィルターは水の入れたタッパーにしまって冷蔵庫で保管します。
衛生のためにもタッパーの水は毎日交換するようにしましょう。
たまにサイフォンを使う程度なら冷凍庫保管
ネルフィルターの手入れで「毎日水を変えるのは面倒…」という方におすすめなのはジップロックに入れて冷凍庫保管する方法。
使うときだけ冷凍庫から取り出して使用できます。
そのまま使うとお湯の温度が下がるので、まずお湯に浸してから使用しましょう。
関連記事:サイフォンでコーヒーをおいしくいれる3つのポイント
しっかり手入れしてサイフォンをキレイに使おう
サイフォンの手入れは、洗わなければいけない部品数が多く面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえばかかる時間は数分で他の抽出器具ともそんなに変わりません。
しっかりキレイにしておけば、次回使用する時にもしっかりと透明なロートとフラスコでより演出効果が高くなるので、毎回キレイに洗うようにしましょう。