ラオスのコーヒーの特徴

 

ベトナムのおとなりの国・ラオス

日本では、まだあまり知られていませんが、急成長中のコーヒー産地です。

ラオスのコーヒー豆は、世界中のバイヤーが目をつけており、輸出量や品質、価格が年々上昇しています。

もしかしたら、数年後にはベトナムやインドネシアのようなコーヒー大国になるかもしれません。

今回は、そんなラオスのコーヒー豆の特徴についてご紹介します。

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ラオスのコーヒー豆の特徴

ラオスの位置

  • ラオス全体のコーヒー年間生産量:154,435トン
  • 世界シェア:約1.5%
  • 生産国量ランキング:12位
    ※2018年度調査(FAO国連食糧農業機関による統計より)

ラオスでは、アラビカ種とロブスタ種の両方のコーヒー栽培が行われています。

アラビカ種の生産量は全体の約25%。
残りは、ロブスタ種やリベリカ種で、国内外で広く流通しています。

コーヒー豆産地としてのラオス

ラオスのコーヒー豆産地

東南アジアのインドシナ半島にある共和国国家・ラオス

その国土面積は、日本の約6割ほど。
約70%には高原や山が広がり、豊かな自然がそのまま残っています。ラオスのコーヒー栽培は、南部のボロベン高原で行われています。

ラオスは、乾季と雨季のあるモンスーン性気候です。

標高800m~1500mの山では、温暖な気候を保ち、朝夕の気温差、湿度、降雨量、日照量、そして水はけのよい赤土火山灰の土壌がコーヒー栽培に適しています。

ラオスで特筆すべき点は、ロブスタ種コーヒーの栽培も山岳地で行われていること
コーヒー栽培全体の約9割がボロベン高原に集中しています。

ちなみに、ラオスでは、コーヒー豆が重要な輸出品目になっています。

ラオスのコーヒー豆の歴史

ラオスのコーヒー市場

ラオスのコーヒー栽培の歴史の始まりは、20世紀初頭と比較的最近です。

植民地時代の1915年、フランスがラオスにコーヒーノキを持ち込んでプランテーション栽培を始めました

当初は、ラオス北部で栽培を試みましたが上手くいかず、南部のボロベン高原で定着しました。

しかし、初期のコーヒー産業は、ラオスの混とんとした内政から発展するどころか、衰退していきます。
第二次世界大戦が終戦すると、ラオスは植民地から独立しましたが、その後も内戦が続きます。

特にベトナム戦争中は、多くの爆弾が投下され国は荒れ果て、ラオスのコーヒー産業は壊滅的な状況へ追い込まれました。

今でも、一部地域では、不発弾の危険性があるそうです。

ラオスはベトナム戦争後、社会主義国となります。
そして農業国でもあるため、人口の7、8割は農業に携わっています。

もともとコーヒー栽培に適した環境が揃っていたため、ラオス政府は、コーヒー産業を復興させるために改革支援を始めます

国民の所得増を目指してアラビカ種の増産にも取り組み始め、徐々にラオス産のコーヒーは生産量を増加するようになり、現在では中国やベトナムなどの隣国や日本、ヨーロッパ向けに輸出されるほどになりました。

ラオスのコーヒー豆栽培

ラオスのコーヒー農園で働く農夫たち

ラオスでコーヒー栽培をしている農家は、小規模展開がほとんど。

ボロベン高原には、15,000~20,000人の農夫たちが小規模農家でコーヒーを栽培していて、数はまだ多くありませんが大規模農園を運営する会社もあります。

ラオスで栽培されるコーヒー豆は、植民地時代にフランスから入ってきたティピカ種です。

しかし、病気に弱く、生産量も少ないティピカよりも、ロブスタ種の栽培を優先する農園もあります。

また、カティモア種という病気に強い改良品種を栽培する農園もあり、リスクの分散化のため、複数品種を栽培している場合が多いです。

小規模農家のコーヒーの栽培は、無農薬、手作業で行われています。

アラビカ種の収穫は、3~5月。

精製方法は、ウォッシュトが主流です。

ただし、コーヒー栽培に適した環境があっても、小さな農家がコーヒーの栽培や加工に機材投資することはほぼ不可能。

そのため、より良質なコーヒーを生産するには、コーヒーの加工方法の改善のためのインフラ整備が大事になっていくでしょう。

近年では、ラオスの潜在能力に注目した外国企業が、市場価値の高いコーヒーを生み出せるように栽培指導から機材支援まで行うケースが増えてきました

その結果、日本でもラオスの良質なアラビカコーヒー購入できるようになってきています。

コーヒーの豆知識
精製とは、コーヒーチェリーから生豆(コーヒー豆)を取り出す作業のことです。
ウォッシュトでは、収穫したコーヒーチェリーをまず水で洗い流し、“ミューシレージと呼ばれるヌルヌルとした粘液質を取り除きます。
水を大量に必要とするのがデメリットですが、欠点豆が少なく、クリーンで均一な豆が精製できるのが大きなメリットです。
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ラオスのコーヒー豆の味の特徴

ラオスのコーヒー

ラオスのアラビカコーヒーは、ほのかな酸味と甘み、苦味控えめの爽やかで素朴な味が特徴です。

雑味もなく軽い飲み口で、苦いコーヒーが苦手な人はもちろん、酸っぱいコーヒーが飲めない人にもおすすめです。

一方で、コーヒー好きには、個性の薄い味わいに感じられることも
個人の嗜好にもよりますが、なめらかで芳醇な香りも魅力です。

おすすめの飲み方

ハンドドリップのコーヒー抽出

ラオスのコーヒーは、香り豊かなマイルドコーヒーです。

中深煎りで中挽きにしたら、ハンドドリップでその味わいを最大限表現してみてください。
自然豊かな山育ちの素朴な味を堪能できるでしょう。

豆そのものの味を確認するなら、味のブレが少ないフレンチプレスもおすすめです。

牛乳や砂糖との相性もよいため、飲み方アレンジがきかせやすい柔軟性も魅力。
また、スイーツにもよく合います。

ラオスのコーヒー豆の等級について

コーヒー豆の袋

多くのコーヒー生産国では、豆に等級付けをしていますが、ラオスに関しては、共通のグレード規格は設けていません

ただし、ラオスのコーヒー産業は急成長しているため、今後等級を設ける可能性は十分にあるでしょう。

品質の目安となる等級がないので、少量をコーヒー豆屋さんで購入してみて、好みに合えばいつもの量を購入する方法がおすすめです。

おすすめのラオスコーヒー1「ラオス パレス カフェ」

ラオスコーヒーの魅力は、ミディアムボディのマイルドコーヒー

しっかりと焼いたフルシティローストは、心地よい香りとコクを楽しむことができます。

中南米やアフリカのコーヒー豆にはない、新鮮な香りや心地よい酸味を、ハンドドリップやフレンチプレスでいただきましょう。

ラオスのコーヒー産業は、まだまだ成長過程ですが、貴重なアラビカ種のアジアン・エキゾチックな味を体験できます。

こちらは、新鮮な豆を経済的にゲットできてしまうことで定評のあるお店です。
ラオスコーヒーがまた飲みたいリピーターも必見。

おすすめのラオスコーヒー2「ラオス ティピカ カトゥアット村 」

ラオスのアラビカコーヒーは、大きくカティモアとティピカの2種類に分かれます。
その中でも、生産量が少なく、病気にも弱い希少なコーヒーがティピカ種です。

実は、原種に近いティピカコーヒーは、生産量を確保するため品種改良が繰り返されており、今後あまり飲めなくなるかもしれません。

ラオス産のティピカはとても貴重で、その優れた果実のような酸味と甘み、苦味のバランスは、農家の栽培努力の結晶と言っても過言ではありません。

バランスのよいラオスの高級ティピカコーヒーです。
とっておきの一杯にどうぞ。

コスパに優れた逸品・ラオスコーヒーを味わおう

ラオスのコーヒー小屋

後発のコーヒー生産国・ラオス

しかし、その潜在能力は高く、世界クラスのコーヒーを栽培できる最適な条件がそろっています。

ヨーロッパや日本を始め、世界の企業が農園の技術支援や直契約取引などに参入しています。

コーヒーは、ラオスにとって最大の輸出農作物。
特に、昨今、高値で取引されるアラビカ種の栽培に力を入れる動きが広がっています。

また、もともと生産インフラが未熟で、農薬や肥料を使わない栽培が行われてきたことが「高評価」に繋がっているという偶然も重なり、世界のグルメコーヒー市場で注目される存在になっています。

今後、インドネシアのトラジャやマンデリン、タンザニアのキリマンジャロ、コロンビアのスプレモのような、ラオスの高級銘柄が登場するかもしれません。

コスパにも優れており、日本人好みのマイルドな味わいは、一度飲んでおきたい逸品です。

一人でも家族でも大切なブレイクタイムのお供にどうぞ。

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