イタリアの小さな町工場で生まれたビアレッティのマキネッタ。
これまで1世紀に渡り、イタリアコーヒーの家庭の味といえばビアレッティのモカ・コーヒーのこと。
本場イタリアでシェア75%と圧倒的な信頼感です。
今回は伝統のモカエキスプレスから最新のブリッカまで、ビアレッティのマキネッタの選び方からおすすめのモデルまでご紹介します。
INDEX
おすすめのビアレッティの選び方
ビアレッティのマキネッタを選ぶ際におさえておきたいポイントは3つ。
これだけ注意すれば、おすすめのマキネッタの中からどれを選んでも失敗はありません。
- 大は小を兼ねない
マキネッタは、4カップ用で2カップなど、少ない量で抽出できないコーヒー器具です。そのため、普段飲むサイズを購入するのが基本。
1カップ分は約50ccと少なめなので、1人なら2カップ、2人なら3カップを選ぶ方が多いです。 - 10年使うつもりで選ぶ
ビアレッティのマキネッタは、本場イタリアでは10年モノ、20年モノが当たり前。
数年に1回のゴムパッキンの交換以外は、手がかからず、基本的に壊れない抽出器具なので、ちょっと高くても自分が本当に欲しいモデルを購入して長く愛用するのが正解です。 - IH調理器は注意
ビアレッティのマキネッタは、基本IH調理器には対応していません。
IH調理器に赤く発熱するラジエントヒーターもない場合は、IH対応のビアレッティのマキネッタを選びましょう。
ビアレッティのおすすめマキネッタ7選
では、実際にビアレッティでおすすめのマキネッタを見てみましょう。
それぞれのおすすめポイントもご紹介しているので、どれを選んだらいいか参考にしてみてください。
一目惚れしたモデルがあれば、ちょっと奮発してそのモデルを購入するのが秘訣です。
ビアレッティ モカエキスプレス
おすすめポイント:100年変わらない伝統モデル
- 素材:アルミ
- 原産国:イタリア
- カップ数:1cup・2cup・3cup・4cup・6cup・9cup
- 価格:3,000円台~
イタリア本国で各家庭に必ず1台はあるとまで言われるビアレッティの代表的なマキネッタ。
デザインは創業当初から変わっておらず、伝統的な美しいフォルムはおしゃれで変わらない安心感があります。
でも、実は持ち手が人間工学に基づいたフォルムになって、誤って火傷しにくくなっていたり、細部までこだわった進化は続けています。
“ビアレッティのマキネッタ”といえばコレと言われるほど代表的なモデルです。
エスプレッソはこれでないと
我が家の朝はこのエスプレッソではじまります。今まで色んなコーヒーメーカーを試してきましたが、やはりこれが一番。ヨーロッパに住んでいた時もみんなこのタイプのものを使っていました。それだけ、丈夫で、安定した性能なのでしょう。
ビアレッティ ブリッカ
おすすめポイント:クレマのあるエスプレッソを抽出
- 素材:アルミ
- 原産国:ルーマニア
- カップ数:2cup・4cup
- 価格:9,000円台~
100年続いたモカエキスプレスの改良版として登場したブリッカ。
最大の特徴は、内部に特殊圧力バルブを搭載したことで、エスプレッソの醍醐味である濃密なクレマが作れること。
厳密には、モカエキスプレスで作れるコーヒーはエスプレッソではなく、モカコーヒーと呼ばれるものでクレマは作れません。
ただし、ブリッカなら圧力をかけることでクレマのあるエスプレッソが作れます。
*豆の鮮度・粒度・お湯の量の3つの条件をしっかり揃えるときれいなクレマが出ます。
価格が6,000円台とモカエキスプレスと比べるとお高めなのですが、ネット通販でも入荷するとすぐに売り切れてしまう非常に人気の高いモデルです。
クレマが作成できます
コーヒー豆の挽き具合、コンロの火加減、水の量等、すべての条件が整わないと上手くできないようです。最初は、火加減が強すぎたのか、抽出時にコーヒーがあふれ出してコンロの周りが汚れました。色々失敗を繰り返すうちに、4回目くらいからクレマ(泡)が作れるようになりました。
味はモカ・エキスプレスよりもマイルドで、より本物のエスプレッソに近づいた感じです。何より手軽なのが良いです。アナログな商品なので、好き好きはあるでしょうが、私は購入してよかったと思います。
ビアレッティ アルピナ
おすすめポイント:山コーヒーならコレ
- 素材:アルミ
- 原産国:ルーマニア
- カップ数:3cup
- 価格:4,000円台~
マキネッタは、抽出の特性上、気温に関係なく熱々のコーヒーが作れます。
そのためマキネッタは屋外で作ることが多い山コーヒー用としても相性が良いのが特徴。
ハンドドリップのようにゴミも出ないのでエコです。
そしてアルピナはそんな山好きの方のために作られた専用モデルです。
ヨーロッパアルプス登山家の帽子をイメージした蓋と、鮮やかなイタリアグリーンが特徴です。
アルコールストーブとフライパンで生豆を焙煎して、その場で煎りたてのコーヒー豆を使ってモカコーヒーを飲むなんて贅沢な山コーヒータイムを楽しまれている方が多いです。
かわいいです
ビアレッティ モカ・インダクション
おすすめポイント:IH対応のモカ
- 素材:アルミ(ボイラーはステンレス)
- 原産国:ルーマニア
- カップ数:6cup
- 価格:6,000円台~
日本ではビアレッティ初のIH調理器対応のモカインダクション。
お水を入れる部分のボイラーにステンレス素材を使用することでIH調理器にも対応させています。
もちろん直火も大丈夫です。
モカエキスプレスはシンプルなシルバーですが、モカインダクションにはビビッドなレッドと落ち着いたブラックモデルがラインナップされています。
サイズは日本では6カップのみです。
*IHでも直火と同じように火力を弱く調整しないと吹き出すことがあるのでご注意を。
とにかく気に入っています
アマゾンでこの IH 対応のポットを見つけて大感激しました。容量も大きく二人分のエスプレッソが十分作れます。
とにかく気に入っています。
ビアレッティ ヴィーナス
おすすめポイント:ステンレスならでは艶とシンプルさ
- 素材:ステンレス
- 原産国:中国
- カップ数:2cup・4cup・6cup
- 価格:4,000円台~
伝統的なアルミ製のモカエキスプレスに対して、ステンレスの特徴である光沢を活かした美しいデザインが魅力のビアレッティヴィーナス。
ほっそりとしたフォルムのシンプルで艶のある造形美はいかにもヴィーナスというイメージです。
スタイリッシュなマキネッタをお探しならヴィーナスがおすすめです。
あと、アルミ製に比べて錆びにくいステンレス製のヴィーナスは手入れが楽なのも魅力です。
*ステンレス製ですが、IHには対応していないのでご注意を。
毎日使ってます♪♪
開封後、早く飲みたい気持ちを抑え説明書通りに3回コーヒーを淹れて捨てる準備作業が面倒でしたが、コーヒーを楽しむことを考えればslowでいい時間でした。
香りも良く濃くて美味しいコーヒーが手軽に飲めます。
2カップと迷いましたが、旦那にも淹れてあげようと考え4カップ用を購入しました。結果、グランデサイズのタンブラーに氷をたっぷり入れてアイスコーヒーを楽しめる量で1人で楽しんでます。
購入して良かったです♪
ビアレッティ ミニエキスプレス
おすすめポイント:直接デミタスカップへ抽出
- 素材:アルミ
- 原産国:イタリア
- カップ数:2cup
- 価格:4,000円台~
デミタスカップを2つ設置すると、できたてのモカコーヒーを直接カップへと注いでくれるユニークなマキネッタのミニエキスプレス。
デミタスカップの暖めも一緒にできてしまうため、意外と便利で合理的な抽出器具です。
何よりも、抽出されたコーヒーがデミタスカップへ注がれていく様子を見ながら楽しめるコーヒー好きのための魅せるマキネッタです。
お手入れ簡単!
ビアレッティ モカエキスプレス限定デザイン
おすすめポイント:限定のデザイン
- 素材:アルミ
- 原産国:イタリア
- カップ数:3cup
- 価格:5,000円台~
「I LOVE COFFEE」や「マロッコ ブルー」「Black Star Edition」「イタリアカラー」など限定モデル
実は性能は普通のモカエキスプレスと同じで価格も1,000円ほど高いのですが、何より限定モデルのデザインが魅力的です。
様々な限定デザイン・限定カラーがあります。
日本人は「記念モデル」「限定品」に弱い
あとはモカEXPと同じ機能なので、とても割高です。
でも、記念モデルを使う喜びはあります。
「記念モデル」「限定品」に弱い人は是非!!!
ビアレッティ使用前の注意点
ビアレッティのマキネッタを購入したら、使用前に注意する点が一つだけあります。
それは、“使用前に3回捨てコーヒーを作ること”。
どうしても最初の数回は金属のニオイがしやすいので、3回くらい実際にコーヒーの粉を入れて抽出することで、マキネッタをなじませることができます。
ビアレッティのマキネッタの使い方やお手入れについては特集記事でご確認ください。
関連記事fa-arrow-circle-rightビアレッティの使い方|エスプレッソの作り方画像解説
ビアレッティのマキネッタでエスプレッソのある日常を
イタリアでトップシェアを誇るビアレッティのマキネッタ。
コレ一つでペーパーフィルターなど使わずに手軽にモカコーヒーやエキスプレスが作れる便利な抽出器具です。
おしゃれなビアレッティのマキネッタは、使わない時にもコーヒー好きのインテリアとして映えます。
エスプレッソからカフェラテ、カプチーノまで、自宅コーヒーの楽しみ方を広げてくれるおすすめのマキネッタを使ってみるのはいかがでしょうか?