毎日のようにコーヒーを飲む方は少なくないと思います。
ただし、コーヒーと他の食べ物との食べ合わせで、さらにコーヒーの健康効果が高まることはあまり知られていません。
そこで今回の記事では、毎日飲むコーヒーと相性がよく、より健康になれる食べ物をご紹介します。
また、コーヒーとの相性が悪いものも紹介するので、参考にして、有意義なコーヒーライフを送ってくださいね。
INDEX
コーヒーの健康効果
日本人は、平均で一週間に約11杯ものコーヒーを飲んでいるという統計(PDFファイル)があります。毎日コーヒーを飲むという方も少なくないのではないでしょうか。
最近ではコンビニコーヒーが流行になっていることから、挽きたてのコーヒーを飲む機会も増えています。
そんな日常生活で当たり前のように飲んでいるコーヒーですが、優れた健康効果にも注目が集まっています。
カフェインの持つ健康効果
カフェインに覚醒作用があることはよく知られています。
体内にカフェインが入ると中枢神経が刺激されて、眠気がさめたり、集中力を高めたりする効果があります。
さらにカフェインには、覚醒作用以外にも自律神経に働きかけて副交感神経を活発にして血管を拡張し高血圧を軽減する効果が期待できます。
クロロゲン酸の持つ効果
最近知名度が上がってきているクロロゲン酸。コーヒーに含まれている成分で、含有量自体はカフェインよりも多いです。クロロゲン酸はワインに多く含まれることでも知られるポリフェノールの一種で、アンチエイジング効果が期待できます。
またクロロゲン酸には、血管の機能を改善する働きがあり、血管の健康状態を保つことで動脈硬化を防ぐなど、生活習慣病にも効果があることがわかっています。
コーヒーだけでも優れた健康効果がありますが、他の食べ物との食べ合わせでさらに健康効果を高めることができます。
コーヒーと相性の良い食べ物
コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸といった成分は、一緒に食べる物にもこだわると、相乗的に健康効果を高めることができます。
1つずつ紹介しますね。
コーヒーとナッツ類
ナッツ類には、アミノ酸の一種であるアルギニンが豊富に含まれています。
アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進する働きがあり、ダイエットサプりにもよく含まれている成分です。脂肪の代謝を促して筋肉を強化する働きが期待できます。
そしてコーヒーに含まれるカフェインにも脂肪分解酵素であるリパーゼを活性化させる働きがあることがわかっており、コーヒーを飲む時におやつにナッツを食べることで、より高いダイエット効果を得ることができます。
またノエビアグループの研究でカフェインとアルギニンを同時に摂取することでカフェインの覚醒作用が増強されることも発見されました。大事な仕事に取り組むために集中したい時にも、コーヒーとナッツ類は頼りになる食べ合わせです。
ノエビアグループは、覚醒効果を有する成分の研究を行っています。この度、健常成人男性を対象とした試験において、「アルギニン」が「カフェイン」の覚醒効果を増強することを明らかにしました。
コーヒーとバナナ
コーヒーショップのレジ横に必ずと言っていいほど並べられて販売されているバナナ。朝食で定番の食べ物の一つですが、コーヒーとバナナの組み合わせには高い健康効果があります。
バナナはもともとビタミンやカルシウム、ポリフェノールなど、重要な栄養素がバランスよく含まれています。
そしてコーヒーに含まれるカフェインは摂りすぎると頭痛や吐き気などが起こる ことがありますが、バナナには血糖値のバランスを整える効果があるため、こうしたカフェインによる症状を緩和することができます。
忙しい時の朝食には、効率よく高い栄養素が簡単に摂取できるコーヒー×バナナの食べ合わせがおすすめです。
コーヒーとはちみつ
多くの方がダイエット中に甘いものが欲しくなる衝動を経験したことがあると思います。
そんな時におすすめなのがコーヒー×はちみつの食べ合わせです。
はちみつは砂糖よりもカロリーが20%ほど少なく、甘さは約5倍と言われています。そのため少ない量でも甘いものが欲しい時に満足できます。
またコーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれていますが、はちみつにもポリフェノールが含まれており、22種類のアミノ酸も豊富に含まれています。そのため組み合わせて飲むことで美容効果やダイエット効果を得ることができます。
コーヒーにはちみつだけだと味がイマイチですが、牛乳や豆乳と合わせてラテスタイルにするとおいしくいただけます。
コーヒーとヨーグルト
ヨーグルトに善玉菌を増やして腸内環境を整える働きがあることはよく知られています。
そしてコーヒーのカフェインには脂肪燃焼を促進させる効果があり、クロロゲン酸にもポリフェノールの持つアンチエイジング効果が期待できます。そのためコーヒー×ヨーグルトで、自然と身体の内側からキレイにすることができます。
ベトナムでは、コーヒーとヨーグルトを混ぜたヨーグルトコーヒーなるものも人気があり、自宅でも一度試してみてもいいかもしれません。
コーヒーと相性の良い食べ物がわかったところで、逆に良くない組み合わせを確認していきましょう。
コーヒーと相性の悪い食べ物
コーヒーの健康効果をさらに高めてくれる相性の良い食べ物もたくさんありますが、中には一緒に食べるのを避けたほうが良い食べ物 もあります。
普段の生活で、知らず知らずのうちに相性の悪い食べ合わせをしていないか確認してみましょう。
コーヒーとゆで卵
ゆで卵とコーヒーと聞くと、ホテル朝食の定番のような気もしますが、注意が必要です!
コーヒーにはもともと鉄分の吸収を妨げてしまう働き がありますが、ゆで卵に含まれる硫黄と組み合わされると、さらにその効果が高まってしまいます 。
貧血気味の方や周期的に鉄分が不足しがちな時期には、コーヒーとゆで卵の組み合わせは避けたほうが無難です。
そして卵料理でも目玉焼きやスクランブルエッグなど、殻を割って調理する料理なら硫黄が気化してしまうので問題ありません。
コーヒーとプルーン
高い栄養価で知られるプルーンですが、コーヒーとの食べ合わせには注意が必要です!
コーヒーには鉄分の吸収を妨げてしまう働きがあるため、身体がプルーンに多く含まれる鉄分を吸収するのを阻止 してしまいます。
プルーンの他にも鉄分が多く含まれる食べ物として、バジルやこんにゃく、ひじき、あさりなどがあります。
普段の食事ではそこまで気にする必要はありませんが、こうした食品を鉄分補給のために摂取している場合は食べ合わせを避けたほうが無難です。
コーヒーとチョコレート
食べ合わせの良さそうなチョコレート。
カフェでもショコラセットがあったりますよね。
ですが、チョコレートの主成分であるカカオにも多くのカフェインが含まれているため、コーヒーと同時に摂ることで、カフェインの摂りすぎにつながる危険があります。
カフェインを摂りすぎると、興奮・不眠・不安・吐き気・下痢などの体の不良を引き起こす可能性があるので注意しましょう!
コーヒーと甘いお菓子
甘いお菓子との食べ合わせにも注意しましょう。
甘いお菓子には、たくさんの砂糖(糖質)が含まれています。
コーヒーの苦味と合うからと、知らず知らずのうちに糖質を摂りすぎている可能性があります。
また、コーヒーに含まれるカフェインには、糖質を中性脂肪に変換する働きがあり、余分な体脂肪として蓄積されます。
糖質の摂り過ぎが続くと、糖尿病などの生活習慣病の原因になる可能性があります。
コーヒーとの食べ合わせの相乗効果を活用しよう
コーヒー自体にも、覚醒作用があるカフェインやアンチエイジングが期待できるクロロゲン酸が含まれていますが、食べ合わせをちょっと気にするだけでさらに高い健康効果が期待できます。
- コーヒー×ナッツ類…ダイエット効果、覚醒作用増強
- コーヒー×バナナ…カフェインの副作用軽減
- コーヒー×はちみつ…ダイエット効果、美容効果
- コーヒー×ヨーグルト…腸内環境改善、脂肪燃焼効果
今回ご紹介した食べ合わせの例を参考にしながら、食べ合わせの相乗効果をもっと活用するようにしましょう。