日本で主流になっている、ハリオV60ドリッパー、カリタ式ドリッパー、メリタ式の1つ穴ドリッパー、コーノ名門ドリッパーの4種類のドリッパー。

それぞれのドリッパーの特徴を理解して抽出することで、本当においしいコーヒーをいれることができます。

では、今回の記事では、コーノ式名門ドリッパーについて検証していきたいと思います。

*他のドリッパーの特集記事についてはコチラから
ハリオV60ドリッパー
カリタ式ドリッパー
メリタ式の1つ穴ドリッパー

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コーノ式ってどんなコーヒードリッパー?

コーノ式のドリッパー

コーノ式ドリッパーの特徴
  • ペーパーフィルターの手軽さとネルドリップの味わい
  • 専門店で使われてたプロ仕様のドリッパー

コーノ式名門ドリッパーは、円錐型ドリッパーの元祖

製造・販売しているのは東京巣鴨の昔から本社を置く珈琲サイフオン株式會社

コーノ式のコーヒードリッパーはすべて工場も兼ねている巣鴨の本社で製造されています。

そして、今でこそコーヒー好きの間で知名度の高い円錐形のドリッパーですが、初めて製品化したのが珈琲サイフオン株式會社です。

「知名度ならハリオのV60円錐形のドリッパーの方が有名じゃない?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、元祖はコーノ式になります。

そしてコーノ式は販売時に円錐形のドリッパーで特許も取得しています。

実はハリオのV60円錐形ドリッパーは、コーノ式の円錐ドリッパーの特許期限が終了したため発売された製品なんです。

特許期間中は円錐型といえばコーノ式名門ドリッパーでした。

ちなみにサイフォンを日本で初めて製造販売したのも珈琲サイフオン株式會社です。
日本のコーヒーに大きな影響を与えている会社です。

スタッフ
ハリオのV60ドリッパーが発売された経緯は、知らない人が多いコーヒー好きの豆知識です。

コーノ式ドリッパーの特徴

コーノ式ドリッパーのリブ

コーノ式は、ペーパー式ドリップの手軽さと、ネルドリップのような香味のコーヒーが入れられる魅力を組み合わせたコーヒードリッパーで、もともとはコーヒー専門店でプロによって愛用されていました。
それがコーヒー愛好家の間で話題となり、一般のコーヒー好きにも販売されるようになりました。

円錐形状のドリッパーで、抽出されたコーヒーは真ん中に集まり落ちるため、しっかりと香り・味を逃さずに引き出すことができます。
そして、真ん中まで伸びた15本のリブがコーヒー液の落ちる速度をコントロールしてネルドリップの抽出スピードに近づけるため、ペーパーフィルターでもネルドリップのおいしさを再現しています。

ただし、抽出速度は速めなので、狙い通りにコーヒーを抽出するには練習が必要です。プロ仕様のドリッパーで、4種類のドリッパーの中でも難易度は高めです。
*後ほど詳しくご紹介しますが、2015年に発売された90周年モデルのMDK(名門ドリッパーK)はリブが短くなり、比較的抽出が簡単です。

コーノ式のおいしさの秘密は“リブ”にあり

*右側はハリオのV60ドリッパー

コーノ式ドリッパーの大きな特徴は、円錐形であることはもちろん、「リブ」の形状にあります。

リブがあることでドリッパーとペーパーフィルターとの間に隙間ができ、コーヒーが下へと抽出されていきます。
そのため、リブの長さや形状によって、お湯がサーバーに落ちる抽出速度は大きく変化します。

コーノ式ドリッパーのリブは下半分までしかありません。

これがどういうことかというと、コーノ式ドリッパーは「お湯を一度しっかりドリッパーの中でためてから抽出する」ということです。

珈琲サイフオン株式會社はこのリブ形状をミリ単位で研究しており、行き着いたのが現在の名門ドリッパーです。

使いやすいペーパードリッパーながら、ネルドリップに近い味わいが楽しめるコーノ式の秘密です。

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【入れ方解説!】実際にコーノ式を使ってコーヒーを入れてみた

コーノ式を使ったコーヒーの入れ方を確認してみましょう。

コーヒーの分量
  • コーヒー豆 24g
  • お湯 240g

コーノ式ドリッパーはお湯10gに対してコーヒー豆1gが基本です。

コーノ式ドリッパーを使うときには、2人分以上を一度に淹れるようにしましょう。

1人分だと、コーヒーの粉の量とリブの長さのバランスが崩れてしまうので、コーノ式ドリッパーの本来の良さを活かすのが難しくなります。

コーノ式ドリッパーでコーヒーの入れ方5ステップ

  1. 水滴を垂らすようにコーヒーポットからお湯を注いで“蒸らし”
    コーノ式ドリッパーで蒸らし
    コーノ式ドリッパーの特集で勉強したのですが、珈琲サイフオン株式會社は水滴を垂らすように“蒸らす”よう推奨しています。
    蒸らしで注ぐ量は、じわっとコーヒーの粉全体が湿って、サーバーにコーヒーの小さな円が抽出されるくらいです。
    蒸らし時間はコーヒー豆の種類によっても変わってきますが、「30秒間」を一つの目安にしましょう。
  2. 1回目の注湯
    コーノ式ドリッパーで抽出
    500円玉の大きさをイメージして、お湯をしっかりと注いでいきます。
    この時に蒸らしでできたコーヒードームを崩さないように注意しましょう。
    まず、目指す抽出量の約1/3を注いでいきましょう。
  3. 2回目の注湯
    コーノ式ドリッパーで抽出1
    2回目の注湯は1回目よりも少しスピードを速めてしっかりと注いでいきます。
    円の大きさも1回目より大きくします。
    ここまででコーヒーのおいしさの元になる成分は抽出が完了しています。
    ちょうどよい濃さにしあげていきます。
  4. 3回目の注湯
    コーノ式ドリッパーで抽出23回目の注湯で目指す量までしっかり抽出しましょう。
    最後はしっかりとお湯を注ぎ、ドリッパーの水位を上から1,2cmのところまで上げます。
    そして目指す量を抽出した段階でドリッパーをサーバーから外します。
    こうすることで、ドリッパーの上に浮くエグミや渋みを含んだ泡の成分がコーヒーへ落ちてしまうのを防ぎます。
  5. 完成
    コーノ式ドリッパーで抽出3
    抽出後に不味さの元になる泡がしっかり残って層ができていれば抽出成功です。

コーノ式ドリッパーを使ったコーヒーのお味は?

コーノ式ドリッパーで作ったコーヒー

実際にコーノ式で入れたコーヒーをいただいてみました。

今回用意したのはマンデリンです。

味わいはとてもまろやかでとても口当たりが柔らかく、マンデリンの良さがしっかり抽出されているのがわかります。

そして面白いのが、後味に雑味が残らないところです。

メリタやカリタのドリッパーも使っていますが、コクをしっかり出せる分、後味に少しいやな苦みが残ることが時々あります。
*筆者の抽出技術がまだ足りない部分もあると思いますが…

ところが、コーノ式はしっかりボディ感があるのに、後味がすっきりとしていて何度でも飲みたくなる味わいに抽出できました。

コーヒーを入れるのが上手になったと錯覚させてくれるコーヒードリッパーです。

スタッフ
ただし、抽出速度が自由自在な分、毎回狙い通りの味に抽出するには慣れが必要です。

コーノ式ドリッパーの種類と選び方

名門ドリッパー*見にくいですが、コーノ式ドリッパーはすべて日本製。

現在コーノ式ドリッパーは3種類をメインに販売しています。

そして、どれも見た目はほとんど同じなのでどれを買ったらいいか迷う方が多いです。

そこで簡単にそれぞれのドリッパーの違いも紹介したいと思います。

コーノ式ドリッパーの目印は“ロゴ”

コーノ式ドリッパーの見分け方

コーノ式ドリッパーの見分け方はロゴが一番わかりやすいです。

それぞれのモデルによって、ロゴが違うので購入する際の目印にしてください。

コーノ式ドリッパーの種類
モデル名 MDK型 MDN型 MD型
ロゴ KONOS
since 1925
KONO
MEIMON
KONO
CLASSIC
リブ 短い 中間 長い
難易度・自由度 ★☆☆ ★★☆ ★★★
特徴 2015年に珈琲サイフオン株式會社が作った最新モデル。扱いやすく、だれでも名門ドリッパーの良さを手軽に楽しめる 2010年から販売しているモデル。比較的扱いやすく、抽出のアレンジもできるためコーヒー好きの中級者におすすめのモデル。 1973年から続く伝統のプロモデル。注湯をコントロールできれば自由自在に抽出の味わいをコントロールできる。
購入

「これからハンドドリップをはじめたい」という方なら迷わず扱いやすいMDK型がおすすめです。

ただ、「他のメーカーのドリッパーも使用したことがある」という方なら、個人的にはMD型がおすすめです。
もちろんプロ用のモデルなため難易度は高いですが、その分毎回いろいろなことを考えながら抽出するため勉強になりますし、抽出自体をもっと楽しくさせてくれるドリッパーです。

コーノ式ドリッパーを使っておいしいコーヒーを入れよう

もともとコーヒー専門店で使用されていたコーノ式ドリッパー

難易度は高めですが、使いこなせればネルドリップのようなまろやかでスッキリとしたコーヒーがいれられます。

ドリッパー自体は樹脂製のみしかありませんし、デザインもどう見てもハリオのV60の方がおしゃれです。

でもコーノ式ドリッパーにはコーノでないと入れられないコーヒーの味が確かにありますし、この無骨な飾らない雰囲気もいつの間に愛くるしく感じるようになる不思議な魅力があります。

皆さんも元祖円錐形のドリッパーを使って、おいしいコーヒーを入れてみるのはいかがでしょうか?

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