「コーヒーを飲むとニキビになる…」とよく言われます。
中には「コーヒーは好きなのに、お肌のために飲めない…」という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、コーヒーとニキビの関係について、また美肌につながるコーヒーの飲み方についてわかりやすくご紹介します。
INDEX
カフェインがニキビの原因になるメカニズム
そもそも、なぜニキビはできるのでしょうか?
ニキビは毛穴に皮脂がたまり、炎症を起こしてしまうことでできます。
肌は約28日のサイクルで新しい皮膚に生まれ変わる“ターンオーバー”を繰り返していますが、このサイクルが崩れると角質が厚くなったり、毛穴の出口が塞がれたりして、皮脂が詰まりやすくなりニキビ ができます。
ターンオーバーがうまくいかない場合、毛穴の角質が厚くなり、毛穴の出口が塞がれ、皮脂が詰まってしまいます。
そうすると、皮脂を栄養源にしている「アクネ菌」が過剰に繁殖し、炎症を起こして発疹ができる、つまりニキビとなります。
それが「カフェイン」です。
ただし、カフェインを摂りすぎてしまうとニキビができやすくなる可能性があります。
原因1:利尿作用によるビタミン流出
カフェインには利尿作用があります。
コーヒーを飲むとトイレに行く回数が増えるのはこの利尿作用のためです。
不純物を排出するために欠かせない排尿ですが、利尿作用が働きすぎると本来必要なビタミンまで流出してしまいます。
こうした肌をきれいに保つのに欠かせないビタミンまで利尿作用によって流出するため、ニキビができやすくなります。
原因2:覚醒作用による自律神経の乱れ
カフェインは一度体内に入ると、長時間体内に残ります。
体内濃度が半分になる半減期は約4~6時間と言われていて、覚醒作用もその間続きます。
そのため夕方にコーヒーを飲んで、夜にカフェインが体内に残っていると、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。
そうすると自律神経が乱れ、お肌のターンオーバーもうまくいかなくなるため、ニキビができやすくなります 。
カフェインの過剰摂取に気をつける
カフェインによってニキビができやすくなるメカニズムをご紹介しましたが、こうしたリスクはカフェインを過剰摂取し続けた場合のものです。
そのため普段からカフェインの摂取量が多くない方なら、そこまで心配する必要はありません。
カフェインの摂取量に関して、明確な基準はありませんが、ヨーロッパでは目安として1日400mg以内にするよう勧められています。
一杯のドリップコーヒーには約120mgのカフェインが含まれているため、3杯から4杯くらいまでは、カフェインのお肌に対するデメリットを心配することなく飲むことができます。
また、コーヒーには美肌に近づけるための働きもあります。
コーヒーはニキビ予防にも効果的
クロロゲン酸という成分についてお聞きになったことがあるでしょうか?
コーヒーの成分として最も有名なのはカフェインですが、実はコーヒー豆にカフェインよりも多く含まれているのが、このクロロゲン酸です。
乾燥豆の約7~10%がクロロゲン酸と言われています。
クロロゲン酸は赤ワインなどに含まれていることでも有名なポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できる成分です。
ニキビは、過剰に分泌された皮脂が酸化し、そこに雑菌が増殖することでできます。
クロロゲン酸には抗酸化作用によって皮脂の酸化を抑える働きが期待できるため、ニキビ予防に効果的です。
また、肌の細胞自体の酸化も抑えることができるので、シワやシミの予防にも効果が期待できます。
お肌のためならカフェインレスコーヒー
カフェインレスコーヒーであってもクロロゲン酸はしっかり含まれているので、アンチエイジング効果が期待できます。
また、カフェインによるデメリットの心配もありません。
普通3~4杯までであれば、カフェインによるデメリットについてそこまで心配する必要はありませんが、紅茶やチョコレートなど、カフェインは意外といろいろな食べ物に含まれているので、知らずに過剰摂取になっていることもあります。
そのためニキビにお悩みの方なら、お肌のためにカフェインレスコーヒーもおすすめです。
ニキビ予防にもなるコーヒー
確かにコーヒーに含まれるカフェインには、過剰摂取するとニキビができやすくなるデメリットがあります。
しかし、同時にコーヒーにはクロロゲン酸という高い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種も含まれているので、一日3~4杯の目安内で飲んだり、カフェインレスにしたりすることで美肌に近づける事ができます。
「コーヒーを飲むとニキビになる…」と昔から言われていますが、コーヒーには美肌効果もあるので、上手においしいコーヒーを楽しみながらニキビ対策に活用しましょう。