世界初の家庭用セラミック製焙煎器“いる・いる”。
コーヒーを自宅で自家焙煎できる数少ない焙煎器の選択肢の内の一つです。
「コーヒーの自家焙煎のために購入を考えている…」という方や、「実際に購入してみたけどイマイチうまくいかない…」という方もおられるのではないでしょうか?
今回は実際に“いる・いる”を使ってみてわかった“いる・いる”のメリット・デメリットや納得の出来るコーヒー豆に仕上げるためのコツをご紹介したいと思います。
INDEX
家庭用焙煎器いる・いるとは
“いる・いる”は日本製のセラミックでできた家庭用焙煎器です。
コーヒーの生豆を自宅で自家焙煎するのが趣味のコーヒー好きの間では、非常に知名度が高い商品です。
セラミック製の陶器を加熱することで遠赤外線が発生し、豆の芯までしっかりと火を通してふっくらと仕上げることができるのが特徴です。
実際に“いるいる”を使った焙煎の方法は以下でご確認下さい。
“いる・いる”のメリット・デメリット
「いるいるを購入しようかどうか迷っている…」という方のために、いるいるの特徴をご紹介します。
・壺型のため、手網と比べるとチャフの飛散が少なく、掃除が楽
・短時間で焙煎ができる
・焙煎中振り続けるのが大変
・焙煎具合が確認しづらい
“いる・いる”は、その形状から火が直接豆に当たらず、煎りムラが少ないのが最大のメリットです。
同じように火を直接当てないフライパン焙煎も人気ですが、“いるいる”の方がフライパン焙煎よりも焙煎が安定しやすく、煎りムラなく仕上げやすいです。
ただしデメリットとして、焙煎できる量が50gほどなので、コーヒーをよく飲む方なら2~3日分しか一度に作れません。
一回の焙煎時間は5分から7分ほどで短いですが、その間ずっと“いるいる”を振り続けるのも結構な労力なので、面倒に感じる方や体力に不安のある方は、もっと大きな焙煎器を購入したほうがいいでしょう。
また煎りムラは起きづらいですが、中が見にくいので、好みの焙煎度に仕上げるためには、ある程度の慣れが必要です。
“いる・いる”でおいしく焙煎するためのコツ
“いる・いる”を購入すると、簡単な説明書が入っているだけなので、その情報だけだとなかなかうまく焙煎できません。
そこで、実際にいるいるを使っておいしく焙煎するためのコツをご紹介します。
生豆のハンドピックなどについては、すべての自家焙煎の方法に共通なので、ここでは説明を省きます。気になる方は以下の記事でご確認下さい。
コツ1:豆の量はしっかり50g
説明書では最大量が50gとありますが、焙煎する時には常に最大量の50gを入れるようにしましょう。
豆の量が少ないと、焙煎する際に熱の入り方が一定にならず、煎りムラの原因になります。ハンドピックで欠点豆を取り除くと量が減るので、少し多めに準備しておきます。
コツ2:火力の調整
説明書には、強火でとありますが、生豆は熱がかかりすぎると、中まで焙煎される前に1ハゼまで進んでしまい、生焼けの原因になります。
焙煎する時には、火を中火にするか、強火の場合は火元から“いるいる”をある程度離して焙煎させましょう。
5分ほどから1ハゼが始まり、5分半ほどで1ハゼのピークが来るように火力を調節します。
シティローストやフルシティロースト以上の焙煎度で仕上げたい場合は、1ハゼが始まっても火は消さず、弱火にします。1ハゼのピークが過ぎてから2ハゼまでは、約1分~1分30秒ほどが目安です。
コツ3:豆が踊るように振る
“いる・いる”の中で、豆の動きが少ないと、煎りムラの原因になります。
焙煎中は基本的には常に“いるいる”を振り続けます。
動かすスピードは、穴から豆が踊るように動き回っているのが見えるくらいが目安です。
回すように振ってしまうと、手元から豆が飛び出てくることがあるので、左右に振るように意識します。
コツ4:すぐに冷やす
説明書には詳しく書かれていませんが、豆は“いるいる”から出しても予熱で焙煎がどんどん進んでいきます。
そのため、思い通りの焙煎に仕上げるには、“いる・いる”から出した後にすぐに冷やす必要があります。
扇風機の風を当てたり(チャフの飛散に注意)、熱伝導性に優れたアルミの容器にのせたりして、できるだけ素早く熱を冷まします。
“いる・いる”をつかって自家焙煎にチャレンジ
今回は、家庭用セラミック焙煎器“いるいる”の特徴やメリット・デメリット、使い方のコツについてご紹介しました。
“いる・いる”は家庭用焙煎器の中でも、特に煎りムラが起きにくく、初めてでも安定した焙煎がしやすい焙煎器です。
これから自家焙煎にチャレンジしようという方は、今回の内容を参考にしながら“いるいる”を使って焙煎を成功させて、焙煎したてのコーヒーならではの香り豊かな味わいを楽しみましょう。