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よく「カフェインが苦手…」という方もいますが、「コーヒーを飲んでしばらくすると、お腹の調子が悪くなる…」「コーヒーを飲むと、気持ち悪くなったり、倦怠感がある…」などの症状にお悩みなら、もしかしたらそれはカフェインの問題ではなく、コーヒーアレルギーかもしれません。

カフェインによる中毒症状と、コーヒーアレルギーにはどんな違いがあるのでしょうか?

アレルギーは「気付くことが治療の第一歩」と言われています。

そこで今回の記事では、あまり知られていないコーヒーアレルギーとカフェインアレルギーの違い、コーヒーアレルギーの症状や検査法、対策についてわかりやすく解説します。

 

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コーヒーアレルギーとカフェインアレルギーの違い

ほとんどの方はコーヒーで体調を崩すと「自分はカフェインが向かないんだ…」と判断します。

でも実は、体調不良の原因はカフェインとは限りません。後ほど詳しくご紹介しますが、最近注目されるようになったコーヒーの遅延型アレルギーによって体調不良が引き起こされている可能性があります。

では、カフェインが原因の中毒症状と、コーヒーアレルギーの違いについて、詳しく見てみましょう。

アレルギー症状はカフェインが原因の可能性

まず、「コーヒーを飲むと、いつも体調がすぐれない…」という方の中は、コーヒーに含まれるカフェインが原因 になっている可能性が考えられます。

カフェインの摂取量に関しては、国際的な基準は設けられていません。一般的には一日の摂取量は400mg以内にするのが目安と言われています。

しかしカフェインの安全量は一人ひとり異なります

安全に摂取できるカフェインの量は、体格によって異なると言われています。欧州食品安全機構は次のようなガイドラインを発表しています。

体重一回の摂取量一日の摂取量
40kg120mg228mg
60kg180mg342mg
80kg240mg456mg
妊婦・授乳婦200mg

また、カフェイン感受性も一人ひとり異なり、『同じ体格なら安全なカフェイン量も同じ』とは限りません。筑波大学の研究では、日本人の4人に1人が、カフェインを150mg摂取した後に不安感が高まる等の症状が現れる可能性が高い遺伝子を持っていることが示唆されています。

そのためコーヒーを飲んだ後に何か体調不良など自覚症状があるのであれば、まずカフェインレスのコーヒーを試してみると症状が緩和するかもしれません。
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また、水分補給の代わりにお茶などを飲んでいると、知らず知らずのうちに多量のカフェインを摂取してしまっていることもあります。私たちが普段飲んでいる飲み物に含まれているカフェイン量について詳しくは以下をご覧ください。
意外と知られていないカフェインの効能と副作用|Acts-Coffee

コーヒーアレルギーは“遅延型アレルギー”で気付きにくい


普段から、「緑茶などカフェインが含まれる飲み物では何とも無いのに、コーヒーを飲むと体調が悪くなる」という方は、カフェインによる中毒ではなく、最近注目されている遅延型のコーヒーアレルギーの可能性があります。

一般的によく知られているのは、食べてすぐにくしゃみや口のイガイガ、鼻水、腹痛 といった症状が現れる「即時型アレルギー」と呼ばれるタイプのアレルギーで、反応がすぐ(接種後約30分以内)に現れるため原因となるアレルギー物質を判断するのも比較的容易です。

しかし、遅延型アレルギーの場合、アレルギー物質を体内に取り入れてからアレルギー症状が現れるまでに数時間から数日間かかる こともあります。症状がすぐに出ないため、原因を見つけるのが難しく、自分がアレルギーだと気付かずに長期間に渡って慢性的な症状に悩んでいる 人も少なくありません。コーヒーの他にも、ヨーグルトや果物、卵など、毎日の生活の中で習慣的に食べたり飲んだりしているものが原因物質になることが多いと言われています。
 

遅延型アレルギーの仕組み
即時型アレルギーは身体の中でIgE抗体が過剰に作られてアレルギー症状が現れるのに対して、遅延型アレルギーはIgG抗体が原因で引き起こされます。本来、IgG抗体は健康な人の体にも存在しているため、この抗体がどのようにアレルギー症状を引き起こしているか、そのメカニズムはまだはっきりとは解明されていません。一般的なアレルギー検査ではIgE抗体によるアレルギーしか検査されないため、IgG抗体による遅延型アレルギーの有無を知るためには、別途で遅延型アレルギー検査を受ける必要があります。
*ただし、日本小児アレルギー学会では、食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性については今のところ公式には認められていません。
アレルギーの抗体について詳しくは厚生労働省の資料(PDF)をご確認下さい。

 

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コーヒーアレルギーの症状とは


コーヒーアレルギーを始めとした遅延型アレルギーのアレルギー症状は、即時型アレルギーと比べると、非常に多岐にわたります。

代表的な症状として以下のようなものがあります。

コーヒーアレルギーの症状一覧

コーヒーアレルギーの症状1:湿疹・蕁麻疹(じんましん)

湿疹や蕁麻疹(じんましん)はアレルギーの代表的な症状です。コーヒーを飲んだ後に数時間から数日以内に湿疹や蕁麻疹といった症状が出たらコーヒーアレルギーの可能性があります。

病院に受診したり、検査でコーヒーアレルギーが陽性かどうか確認することをおすすめします。

コーヒーアレルギーの症状2:咳・くしゃみ

「花粉症でくしゃみが止まらなくなる」というのを聞いたことのある方は多いかもしれません。コーヒーでも同じようにアレルギー反応を引き起こして咳やくしゃみといった症状が現れることがあります。

花粉の時期が終わったのに引き続き症状が出ているようなら、一度病院で相談してみてもいいかもしれません。

コーヒーアレルギーの症状3:吐き気

コーヒーアレルギーの代表的な症状と言えるのがこの吐き気です。

カフェインが胃酸を分泌する作用があるため、コーヒーアレルギーを持っている方がコーヒーを飲むと相互作用で症状がひどくなることがあります。

ただし、吐き気は酸化してしまった品質の悪いコーヒーを飲むことでも引き起こされる症状なので、『吐き気=コーヒーアレルギー』と判断できるわけではありません。

コーヒーアレルギーの症状4:貧血

コーヒーにはタンニンという物質が含まれています。体内にタンニンが入ると、鉄分の吸収を阻害する働きがあり、コーヒーを飲むと貧血の症状がひどくなるという方の場合、コーヒーアレルギーが関係している可能性があります。

コーヒーアレルギーの症状5:動悸

カフェインには強心作用があります。

体内に摂取されると、心拍数を穏やかにするアデノシンという化学物質の働きを阻害することで、動悸を引き起こしてしまうことがあります。

「カフェインをそこまで摂取していないのに、動悸がする」という方は、コーヒーアレルギーでカフェインに対して身体が過敏になってしまっている可能性があります。

コーヒーアレルギーの症状6:胃痛

コーヒーアレルギーで胃痛が引き起こされることがあります。

ただし、コーヒーに含まれるカフェインにも胃酸の分泌を促進する働きがあるため、コーヒーアレルギーとカフェイン中毒どちらが原因になっているのかは、検査して調べる必要があります。

コーヒーアレルギーの症状7:頭痛

コーヒーアレルギーので頭痛が引き起こされることがあります。

ただし、胃痛と同じようにカフェインには血管収縮を促進する働きがあり、偏頭痛などが悪化している可能性があるため、原因を知るためには検査が必要になります。

コーヒーアレルギーの症状8:かゆみ

コーヒーアレルギーでは、皮膚疾患である湿疹や蕁麻疹などの症状と一緒に、肌に強いかゆみがあることがあります。指や爪で掻いてしまうと症状が悪化することもあるので、病院にかかることをおすすめします。

コーヒーアレルギーの症状9:下痢

コーヒーアレルギーで下痢症状が引き起こされることもあります。摂取してから時間がたってからの症状だと、気付きにくいかもしれませんが、慢性的な下痢症状やお腹がゆるくなりがちといった症状をお持ちなら、一度コーヒーを一定期間飲むのをやめて、症状の変化を確認してみましょう。

コーヒーアレルギーは検査可能

遅延型アレルギーの特徴として、原因物質を摂取した後のアレルギー症状が数日間~数ヶ月間続く こともあり、「慢性的に体調不良に苦しんでいたけど、原因が大好きなコーヒーだった」ということあります。

原因がよくわからず体調不良にお悩みの方は、一度、遅延型アレルギー検査を受けてみると、意外な原因がわかるかもしれません(検査は保険適用外なため、基本は実費となります)。

検査するなら何科?

アレルギー症状を専門的に診断してもらうには、アレルギー科や膠原病科の医師に受診すると、これまで診てきた症例数も多いため、効果的な治療を受けられる可能性が高いです。

もしアレルギー検査を受けることが目的なら、総合病院の内科でも対応可能かもしれません。
いちど電話で病院に問い合わせて、検査が可能かどうか確認することをおすすめします。

検査キットでもコーヒーアレルギーが検出可能

検査だけで良いのであれば、わざわざ数時間待たされる病院に行かなくても、自宅で簡単にできる検査キットがあります。

IgG食物過敏セミパネルと呼ばれる検査キットで、コーヒー以外にも乳製品やナッツ、スパイス、肉、魚など、合計120品目ほどの食品に対する遅延型アレルギーの有無を確認できます。

サンプルを採取して送れば、検査結果は5日~10日ほどで自宅に配送してくれるので、病院を予約したり待ったりする手間がいりません。

症状が遅れて現れるため、なかなか気づきにくい遅延型アレルギーの原因物質が何かわかることで、これまでの原因がわからなかった体調の不調が解決することもあります。大事な自分の身体と向き合うためにも一度検査してみることをおすすめします。

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コーヒーアレルギーの対策


コーヒーアレルギーも、他のアレルギーと同じように、アレルギー反応を沈静化するために原因となる物質をなるべく避けるのが対策の基本になります。

症状がそこまで重くない場合には、完全にコーヒーを断つ必要はありませんが、一日おきに飲むといった工夫ができるかもしれません。ただし、アレルギー検査をしてみて陽性のレベルが高い場合、数ヶ月間コーヒーを飲まないようにするといった治療法が医師から提案されることもあります。

不安な方や、慢性的に症状が続いていて、詳しく原因を知りたい方は、医療機関に相談してみることをおすすめします。

まとめ


今回の記事では、まだあまり知られていないコーヒーアレルギーについてご紹介しました。遅延型アレルギーの一つであるコーヒーアレルギーは、症状が多岐にわたり、症状が現れるまでに数時間から数日間かかる こともあるため、なかなかアレルギーだと気付きにくく、原因物質も見つけにくいのが特徴 です。

カフェイン中毒が原因で倦怠感などの体調不良を起こしている場合は、カフェインレスのコーヒーに切り替えることで症状の緩和が期待できますが、慢性的に体調不良にお悩みの方は一度遅延型アレルギー検査を受けてみるのも一つの手かもしれません。

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