
デロンギの全自動コーヒーマシンは魅力的ですが、はじめて使うと「設定が多くて難しそう」「何を触ればいいのか分からない」と戸惑いがちです。
ただ、最初から全部を細かく調整する必要はありません。
むしろ初心者ほど、最初の基準を1つ決めて、薄かった時だけ順番に1項目ずつ動かす方が失敗を減らせます。
この記事では、マグニフィカS・マグニフィカ スタート・マグニフィカS スマート・ディナミカ・リヴェリア・エレッタ エクスプロアのような代表的なタイプをまとめながら、初心者がまず試したい標準設定と、そこからの調整方法をやさしく整理します。
先に結論
- 初心者は、最初から全部の設定を細かく触らなくて大丈夫
- 最初に確認したいのは水硬度設定
- グラインダーは、まず初期値のままで1杯飲んでみる
- 濃さは標準、抽出量はプリセットのまま始める
- 薄い時は、濃さ → 抽出量 → 粒度の順で1つずつ調整する
- ぬるい時は、温度設定より先にカップ予熱・リンスを試す
- ミルクメニューは、コーヒー側を整えてから泡量やミルク量を調整する
INDEX
デロンギ初心者は最初に何を設定すればいい?
最初にここだけ押さえておけば、設定で迷いにくくなります。
全部を触るのではなく、最初に必要な項目と、まだ触らなくていい項目を分けて考えるのがコツです。
まず必須なのは水硬度の設定
最初にやっておきたいのは、水硬度の設定です。
水硬度を設定しておくと、使っている水に合わせて、石灰除去のタイミングをマシン側が判断しやすくなります。
デロンギ公式FAQでも、水硬度の設定方法が案内されています。
逆に、水硬度を飛ばしてしまうと、あとからお手入れのタイミングがズレてしまうことがあります。
まずはここを済ませてから使い始めるのが基本です。
グラインダーは最初から動かしすぎない
初心者がいちばんやりがちなのが、1杯目からグラインダーを細かくいじることです。
でも、デロンギは工場出荷時の粒度が基準になっています。
まずは初期値のまま飲んでみて、そこから必要な時だけ1目盛ずつ動かす方が失敗が少なくなります。
グラインダーは、停止中に何度も回さないようにしてください。
調整する場合は、豆が挽かれている時に1目盛ずつ動かし、数杯飲んでから変化を見るのが基本です。
温度設定がある機種も、最初は標準のままで大丈夫
液晶付きモデルや上位機では、温度設定を変えられるものがあります。
ただし、最初から高温側へ振る必要はありません。
まずは標準の温度設定で1杯飲んでみて、「味はいいけど少しぬるい」と思った時だけ見直せば十分です。
ぬるく感じる原因は、温度設定だけとは限りません。
冷たいカップ、予熱不足、節電モード明け、抽出量の多さ、ミルク量などでも体感温度は変わります。
ミルクメニューも最初は真ん中から入る
ラテクレマ搭載機やミルク量を調整できる機種でも、最初から泡量やミルク量を大きく動かす必要はありません。
まずは標準のミルク設定で1杯作ってみて、そこから「泡が多い」「ミルク感が強い」と感じた時だけ1段階動かす方が、味の変化をつかみやすくなります。
ミルクメニューは、コーヒー側を先に整えてからミルク側を触るのが基本です。
まずは「薄い」の意味を切り分ける
初心者が「薄い」と感じる時は、本当に濃度が足りない場合と、メニュー選びがズレている場合が混ざりやすいです。
最初にここを切り分けておくと、余計な設定変更を避けられます。
エスプレッソ系なのか、レギュラー系なのかを確認する
デロンギは、同じ“コーヒー”でもメニューによって狙っている味が違います。
エスプレッソ、カフェ・ジャポーネ、アメリカーノ、ロングでは、最初から味の方向が同じではありません。
「思ったより軽い」と感じた時は、設定ミスではなくメニュー違いのこともあります。
メニューの違いが分かりにくい時は、下記の記事も参考になります。
「薄い」のではなく「量が多い」こともある
初心者は、抽出量が多すぎて味がぼやけているのに、「豆が足りない」と考えてしまいがちです。
この場合は、豆量より先に抽出量を見直した方が早く整います。
ただし、ここで大事なのは、豆量と抽出量は別物だということです。
豆量は濃さの調整、抽出量はカップに出る量の調整です。
タイプ別の標準設定早見表
まずはタイプごとの「最初の基準」をざっくり把握しておくと、機種が違っても迷いません。
細かい表示や段階数は機種差がありますが、初心者向けの考え方はかなり共通です。
スマホの方は横にスクロールできます。
| タイプ | 代表イメージ | 最初の標準設定 | 薄い時の順番 | ミルク調整の考え方 |
|---|---|---|---|---|
| シンプル操作系 | マグニフィカS / マグニフィカ スタート | 水硬度だけ設定。粒度は初期値、濃さは標準、量はプリセットのまま | 濃さ → 量 → 粒度 | 手動フロッサー機なら、まずコーヒー側を整えてからミルク量で調整 |
| 自動ミルク系 | マグニフィカS スマート / ディナミカ | 水硬度設定。濃さ標準、量プリセット、温度設定があれば標準 | 濃さ → 量 → 温度 → 粒度 | 泡量は真ん中から。ミルクが強すぎる時は泡量かミルク量を少し下げる |
| カスタム重視系 | リヴェリア | Bean Adaptを使い、最初はプリセット寄りで1杯。気に入った設定だけ保存 | 濃さ → 量 → 豆の見直し | 泡量・ミルク量を1項目ずつ。朝用と午後用など2パターン保存がおすすめ |
| 多メニュー・アイス対応系 | エレッタ エクスプロア | ホットはホット、アイスはコールドのプリセットから開始。水硬度設定は必須 | 濃さ → 量 → メニュー見直し | まず泡量、次にミルク量。アイスは先にコーヒー側を濃くする |
薄かった時は、この順番で直すと失敗が少ない
デロンギの味調整で迷った時は、触る順番を固定するとかなり分かりやすくなります。
初心者は一度に2つ以上変えない方が、何が効いたのかを把握できます。
1. まずは濃さ(豆量)を1段階だけ上げる
「ちょっと薄い」と感じた時に、最初に触るなら濃さです。
豆量が変えられる機種なら、まず1段階だけ上げて様子を見てください。
マグニフィカSのようなダイヤル式なら、最初は豆量ダイヤルを12時方向の真ん中あたりで試すと基準を作りやすくなります。
薄いと感じたら、いきなり右端まで回さず、2時方向あたりへ少しだけ動かすくらいがちょうどいいです。
2. まだ薄いなら、抽出量を少し減らす
濃さを上げてもまだ物足りない時は、次に抽出量を見直します。
豆量はそのままで量だけ少し減らすと、味が締まります。
とくに「味が弱い」というより「お湯っぽい」と感じる時は、この調整が効きます。
マグニフィカSのダイヤル式なら、抽出量は9〜10時方向の少なめ寄りから入ると、濃さの基準をつかみやすくなります。
3. 粒度は最後に1目盛だけ動かす
ここまでやってもまだ違う時だけ、グラインダー粒度を触ります。
しかも1回に1目盛までで十分です。
グラインダーを細かくしすぎると、今度は抽出が重くなったり、別のトラブルと区別しにくくなったりします。
粒度は最後の微調整と考えた方が整理しやすくなります。
4. それでも違うなら、豆を見直す
設定だけで直らない時は、豆の焙煎度や鮮度の影響も大きいです。
設定を追い込みすぎるより、豆を変えた方が早いこともあります。
同じ設定でも、浅煎り・中煎り・深煎りで味の出方は変わります。
「設定を触ってもなかなか好みにならない」と感じる時は、豆選びも一緒に見直してみてください。
ミルクメニューはどう調整する?
ミルクメニューで迷う時は、コーヒーとミルクを同時にいじらないことが大切です。
最初にコーヒー側を決めて、そのあとにミルク側を整えると迷子になりません。
手動フロッサー機は、まずコーヒーを少し強めに合わせる
マグニフィカSのような手動フロッサー系では、ミルクを入れる前提なら、ブラックで飲む時より少しだけコーヒーを強めにした方がまとまりやすくなります。
ただし、最初から極端に濃くする必要はありません。
まずは標準か、少し濃い程度で作ってから、最後にミルク量で整える方が自然です。
ラテクレマ搭載機は、泡量を先に触る
ラテクレマ搭載機では、いきなりコーヒー量を増減させるより、先に泡量を見直した方が狙い通りになりやすくなります。
泡が多すぎて軽く感じるなら1段下げる。
ミルク感が弱いなら1段上げる。
このくらいの調整から入ると、味の変化をつかみやすくなります。
機種タイプ別|最初の1杯をどう整える?

ここからは、タイプごとにもう少し具体的にまとめます。
機種名が近くても、使い始めの考え方は少しずつ違います。
マグニフィカS・マグニフィカ スタート系
このタイプは、初心者が最初に慣れるにはかなり優秀です。
水硬度だけ設定したら、濃さは標準、量はプリセット、粒度は初期値のままスタートで問題ありません。
味が薄いと感じたら、まず濃さを1段階上げる。
それでもまだ軽ければ量を少し減らす。
この順番でかなり整います。
ダイヤル式のマグニフィカSなら、豆量は12時方向から、薄ければ2時方向へ少しだけ、量は9〜10時方向の少なめ寄りから試すと、最初の1杯が決めやすくなります。
マグニフィカS スマート・ディナミカ系
このタイプは、シンプル操作系よりできることが少し増えます。
温度設定がある機種でも、最初は標準のままで十分です。
薄い時は、まず濃さ、それでも足りなければ量、そのあとで温度や粒度を微調整する、という順番で進めると混乱を防げます。
ミルクを使う時も、先にコーヒー側を決めてから調整するとまとまりやすくなります。
リヴェリア系
リヴェリアはできることが多いので、初心者ほど最初から全部をいじらない方がうまくいきます。
まずはBean Adaptを使って、プリセット寄りで1杯飲んでみるのが入りやすいです。
リヴェリアは設定項目が多いので、初心者ほど最初から自分で細かく追い込まない方が使いやすいです。
まずはBean Adaptを使って、豆の種類や焙煎度に合わせたおすすめ設定から始めると迷いにくくなります。
そのあとで、朝用・午後用など2パターンだけ作ると実用的です。
プロフィール保存が便利だからこそ、最初は少数精鋭の設定に絞った方が使いやすくなります。
エレッタ エクスプロア系
エレッタ エクスプロアはメニューが多いので、初心者は最初に「ホットを飲みたいのか、アイスを飲みたいのか」を決めるところから入ると迷いません。
ホットはホットメニュー、アイスはコールドメニューのプリセットをそのまま試して、薄ければ濃さ、次に量を見直します。
アイス系で最初からミルクや氷ばかり足すと、味がぼやけてしまいます。
アイス系をおいしく飲みたい時ほど、先にコーヒー側を少し濃いめに整えるとバランスが取りやすいです。
よくある質問

デロンギは最初に何を設定すればいいですか?
まずは水硬度設定を行いましょう。
そのうえで、濃さは標準、抽出量はプリセット、グラインダーは初期値のままで1杯飲んでみるのがおすすめです。
最初から全部を細かく動かすより、基準の1杯を作ってから調整する方が迷いにくくなります。
グラインダーは最初から変えた方がいいですか?
最初から変えなくて大丈夫です。
まずは初期値のまま飲んでみて、濃さや抽出量を見直してもまだ物足りない時だけ、最後に1目盛ずつ調整してください。
グラインダー調整は、豆が挽かれている時に少しずつ行うのが基本です。
コーヒーが薄い時は何から触ればいいですか?
まず濃さ、次に抽出量、最後に粒度の順で見直すと失敗しにくいです。
一度に複数の設定を変えると、何が効いたのか分からなくなります。
1項目ずつ動かして、味の変化を確認しましょう。
豆量と抽出量は同じですか?
別です。
豆量はコーヒーの濃さに関係し、抽出量はカップに出る量に関係します。
量を増やしたい時は抽出量、味を濃くしたい時は豆量を見ると整理しやすいです。
温度設定は最初から高くした方がいいですか?
最初は標準で大丈夫です。
ぬるく感じる場合でも、まずはカップ予熱やリンスを試してから温度設定を見直すのがおすすめです。
温度を上げると豆によっては苦味が強く感じることもあるため、1段階ずつ調整しましょう。
ミルクメニューは何から調整すればいいですか?
まずコーヒー側を整えてから、ミルク量や泡量を調整します。
コーヒーとミルクを同時に大きく変えると、原因が分かりにくくなります。
ラテクレマ搭載機なら、泡量を1段階ずつ動かすところから始めると調整しやすいです。
まとめ|デロンギ初心者は「水硬度だけ設定して、あとは標準から」が失敗しにくい
デロンギの全自動コーヒーマシンは、設定項目が多く見えます。
でも、初心者が最初からすべてを細かく調整する必要はありません。
- 最初は水硬度だけ設定して、あとは初期値で1杯
- 薄ければ、濃さ → 量 → 粒度の順で1つずつ調整
- ぬるい時は、温度設定の前にカップ予熱とリンスを試す
- ミルクメニューは、コーヒー側を先に整えてから泡量やミルク量を触る
この順番で考えるだけで、「何から触ればいいか分からない」がかなり減ります。
設定で迷った時は、いきなり全部を動かさず、まず基準の1杯を作り、気になるところだけを1つずつ調整していきましょう。























