
デロンギのコーヒーメーカーを使っていて、「前より量が少ない」「思ったよりすぐ抽出が終わる」と感じることがあります。
ただ、ここで先に言っておきたいのは、量が少ない=すぐ故障ではない、ということです。
デロンギの全自動は、機種やメニューごとに抽出量を設定できるものがあり、しかも豆量の設定と抽出量の設定は意味が違います。
ここがズレると、「濃さは変えたのに量が増えない」「設定を触ったつもりが違う場所だった」ということが起きやすいです。
この記事では、デロンギのコーヒー量が少ない時に、まず何から見直せばいいかを、設定・メニュー・挽き目・メンテの順でわかりやすく整理します。
買った直後の基本操作から見直したい方は、デロンギコーヒーメーカーの使い方|最初にやる設定と失敗しない使い方、初心者向けの標準設定までまとめて見たい方は、デロンギは最初どう設定する?初心者が迷わない標準設定と味の調整方法まとめもあわせてどうぞ。
INDEX
結論|量が少ない原因の大半は「定量設定」か「濃さ設定の勘違い」
デロンギでコーヒーの量が少ない時は、いきなり故障を疑うより、抽出量設定・豆量設定・メニュー選び・挽き目・石灰や汚れの順で見直すのが近道です。
特に多い原因は次のとおりです。
- メニューの抽出量(定量設定)が少なくなっていないか
- 豆量の設定と抽出量の設定を混同していないか
- メニュー自体が小さい一杯向きになっていないか
- 挽き目やグラインダー状態で抽出が不安定になっていないか
- 石灰や汚れ、エア噛みで流れが鈍っていないか
特に大事なのは、豆量を増やしても水の量そのものが増えるわけではないという点です。
「濃さ」と「量」は別です。ここを切り分けるだけで、原因はかなり絞れます。
まず最初にやることは3つだけです。
- 使っているメニューの抽出量設定を確認する
- 豆量ではなく、量の設定を触っているか確認する
- それでも変わらなければ、メニュー選び→挽き目→除石灰・給湯確認の順で切り分ける
この順番で見れば、かなりの確率で原因が見つかります。
量が少ない時に最初に見直したい5つ
ここからは、実際に量が少なくなる原因を順番に見ていきます。
全部いきなり触ると分からなくなるので、重要度の高いものから1つずつ切り分けるのが大事です。
抽出量(定量設定)が小さくなっている
いちばん多いのはここです。
デロンギの全自動は、コーヒーの抽出量を設定できる機種があります。
しかも、その設定は気づかないうちにズレていることがあります。
たとえば、以前に量を少なめで登録していたり、家族や職場の誰かが設定を変えていたりすると、故障ではないのに「最近少ない」と感じます。
ここで大事なのは、デロンギはメニューごとに量が別で動くことがあるという点です。
つまり、
- このボタンだけ少ない
- 1杯は少ないのに2杯はそこまで気にならない
- 味は普通なのに量だけ減った気がする
こういう時は、かなりの確率で定量設定のズレを疑ったほうが早いです。
しかも、自分では設定を変えたつもりがなくても、デロンギには抽出ボタンを長押しして、お好みの量になったところでもう一度押して登録する機種があります。
つまり、掃除の時や抽出の時に無意識に長押ししてしまうと、意図せず「少ない量」側で上書き保存されていることがあります。
「自分は触っていないはず」と思っても、まずはここを疑ってください。
普段よく使うメニューの量設定を見直し、必要なら好みの量で再登録したほうが早いです。
初期設定や使い方から確認したい方は、デロンギコーヒーメーカーの使い方|最初にやる設定と失敗しない使い方も参考になります。
豆量の設定を「量の設定」だと思っている
次に多いのが、この勘違いです。
デロンギでは、コーヒーの濃さ(豆量・アロマ)を変えられる機種があります。
ただし、ここを強くしても、基本的には味の濃さが変わるだけで、カップに出る水量そのものが増えるとは限りません。
つまり、
- 量を増やしたい
→ 抽出量(定量設定)を見直す - 薄いから濃くしたい
→ 豆量(アロマ)を見直す
この2つを切り分ける必要があります。
「量が少ない」と「薄い」は似ていますが、原因は別です。ここを混同すると、いつまでも改善しません。
濃さ・量・温度の基本的な考え方を先に整理したい方は、デロンギは最初どう設定する?初心者が迷わない標準設定と味の調整方法まとめも役立ちます。
選んでいるメニューと欲しい量が合っていない
量が少ないと感じる時は、そもそもメニュー選びがズレていることもあります。
デロンギの全自動は、エスプレッソ寄りの短い一杯、カフェ・ジャポーネのような普通のコーヒー寄り、ロングコーヒーやアメリカーノのように量を取りやすいものなど、メニューによって立ち位置が違います。
つまり、エスプレッソ寄りのボタンで「普通のマグカップ1杯」を期待すると、どうしても少なく感じます。
その場合は設定を疑う前に、選んでいるメニューがそもそも短い一杯向きではないかを見たほうが早いです。
関連する記事はこちらです。
挽き目が合っていない、またはグラインダー側に変化がある
設定を変えていないのに前より量が少なく感じる時は、挽き目やグラインダー状態も見逃せません。
挽き目が細かすぎると、抽出が重くなって抜けが悪くなりやすいです。
逆に粗すぎると薄く感じやすいですが、量の印象にも影響します。
また、以前よりグラインダーの挽き時間自体が短くなってきた場合は、単なる設定だけではない可能性もあります。
まずは、
- 最近グラインダーを触っていないか
- 豆を変えてからおかしくなっていないか
- 挽く音や時間が以前と変わっていないか
このあたりを確認してください。
グラインダー調整は、豆が挽かれている時に1段階ずつが基本です。
詳しくは、デロンギのグラインダー調整方法で整理しています。
石灰や汚れ、エア噛みで流れが鈍っている
見落としやすいのがここです。
デロンギの全自動は、水硬度設定に合わせて除石灰のタイミングを管理する考え方です。
ここがズレたまま使い続けると、石灰の影響で抽出の安定感が落ちやすくなります。
また、抽出ユニットやトレイ、水回りの汚れがたまると、味だけでなく流れの印象も変わります。
さらに、水タンクを空に近い状態まで使い切った直後などは、内部回路に空気が入ってしまい、お湯の出方が不安定になることがあります。
この場合は、故障と決めつける前に、給湯ノズルからお湯を少し出して流れを整えると戻ることがあります。
「設定を触っていないのに最近少ない」「前より抜けが悪い」「水タンクを空にしたあとから変だ」という時は、まず故障を疑う前に、
- 水硬度設定が合っているか
- 除石灰を後回しにしていないか
- 抽出ユニットを洗っているか
- 給湯で水の流れが安定するか
を確認したほうが早いです。
関連する記事はこちらです。
- デロンギの水硬度設定とは?日本の水道水で最初にやるべきこと
- デロンギ石灰除去はいつやる?頻度・時間・やり方と注意点
- デロンギウォーターフィルター交換は必要?しないとどうなる?
- デロンギ抽出ユニットの外し方・洗い方
- デロンギ全自動コーヒーマシンのお手入れ方法|掃除・石灰除去・フィルター交換まで解説
まずはここだけ見直せば十分なチェックリスト
全部いきなり触ると分からなくなるので、まずはこの順番で見直してください。
- 使っているメニューの抽出量設定を確認する
- 抽出ボタンの長押しで少量登録されていないか疑う
- 豆量の設定と抽出量の設定を混同していないか確認する
- メニュー自体が欲しい量に合っているか見直す
- グラインダー設定を最近変えていないか確認する
- 除石灰・抽出ユニット洗浄・給湯の流れを確認する
この順番で見ると、かなり切り分けやすいです。
逆に、定量設定と挽き目を同時に大きく変えると、何が原因だったのか分からなくなります。
それでも量が少ない時は?
ここまで見直しても改善しない場合は、次のどちらかを疑ったほうが自然です。
求めている量と、機械の得意なメニューがズレている
これは意外とあります。
たとえば、エスプレッソ寄りの全自動に「いつも大きなマグカップでたっぷり飲みたい」という期待を置くと、毎回少なく感じやすいです。
その場合は、設定だけで引っ張るより、ロング系メニューがある機種や、アメリカーノ・スペシャルティまで含めた上位機種を見たほうが早いこともあります。
上位機種まで含めて見直したい方は、デロンギ全自動コーヒーマシンおすすめ比較や、デロンギ リヴェリアとは?特徴・向いている人・マグニフィカSとの違いを解説も参考になります。
故障前の症状が出ている
量が少ないだけでなく、
- 水の出方がおかしい
- 抽出が途中で不安定になる
- 異音が増えた
- ランプ表示がおかしい
こうした症状が重なっているなら、単なる設定ではないかもしれません。
その場合は、こちらの関連記事も確認してください。
よくある質問

最後に、量が少ない時に引っかかりやすい点をまとめます。
豆量を増やせばコーヒーの量も増えますか?
基本的には別です。
豆量は濃さ側、抽出量はカップに出る量側です。
前より少なくなった気がするのですが、まず何を見るべきですか?
定量設定です。
次に、抽出ボタンを長押しして少量登録されていないか、メニュー選びとグラインダー設定を確認してください。
給湯で戻ることはありますか?
あります。
回路に空気が入って流れが乱れている場合は、給湯からお湯を少し出すことで安定することがあります。
除石灰で量が戻ることはありますか?
あります。
石灰や水回りの影響で抽出が安定しなくなっている場合は、除石灰や水硬度設定の見直しで改善することがあります。
まとめ
デロンギ コーヒーメーカーの量が少ない時は、いきなり故障を疑うより、まずは抽出量設定・豆量設定・メニュー選び・挽き目・石灰や汚れ・エア噛みの順で見直すのが近道です。
特に大事なのは、
- 抽出量と豆量は別物だと理解すること
- まず定量設定を疑うこと
- 抽出ボタンの長押しで少量登録されていないかを見ること
- メニューごとの既定量を見落とさないこと
- 挽き目を一気に触らないこと
- 水硬度設定と除石灰、給湯確認を軽く見ないこと
ここです。
デロンギは、設定の意味を正しく切り分けるだけで印象がかなり変わります。量が少ないと感じた時こそ、焦って故障扱いする前に、設定と手入れを順番に整えるのが正解です。






















