毎回コーヒーの抽出の後にでるコーヒーのかす。
コーヒー好きなら毎日結構な量になりますよね…。
「いつも何に使おうか悩んで、結局捨ててしまう…」という方も少なくないのではないでしょうか?
実は、コーヒーのかすには非常に高い消臭効果があることがUCCによる実験で証明されました。
今回の記事では、そんなコーヒーかすの持つ消臭効果や簡単に作れる消臭剤としての使い方についてご紹介します。
INDEX
活性炭の5倍の消臭効果を持つコーヒーかす
(画像出典:UCC)
『コーヒーかすは消臭剤として使える』と昔から言われてきました。
そこで、UCCによって、実際にコーヒーかすにどれくらいの消臭力があるのか実験が行われました。
結果は、抽出したばかりのコーヒーかすは、消臭剤としてよく利用される活性炭の約5倍の消臭効果があるというものでした。
コーヒーかすの消臭効果には3つのポイントがあります。
コーヒーかすの水分によるアンモニアの吸収
冷蔵庫の中や下駄箱のイヤなニオイの大きな原因の1つになっているのがアンモニアです。
アンモニアは身体から汗と一緒に排出されたものが蓄積したり、冷蔵庫に入っている食品が腐敗したりすることで発生します。
そしてコーヒーかすはこのアンモニアに効果的なんです。
アンモニアは、もともと水に溶けやすい物質と言われています。
そのため、コーヒーかすに含まれている水分がアンモニアを吸収することで、ニオイの元を除去して消臭します。
乾燥してしまっているコーヒーかすもアンモニア吸着力は活性炭よりはるかに高いですが、湿っているコーヒーかすのほうがさらに効果を発揮するのはこのためです。
コーヒーかすの構造でアンモニアを吸収
コーヒーかすは顕微鏡で覗くと、隙間のたくさん空いた多孔質な構造をしていることがわかります。
これは活性炭も同じで、表面積が増えることで、ニオイの元をより多く吸着して消臭します。
コーヒーかすの化学的構造でアンモニアを吸収
ニオイの元になるアンモニアは、アルカリ性です。
そしてコーヒーかすは酸性なため、アルカリ性を中和させる働きがあり、アンモニアを効率良く吸収できるようにします。
水分をよく含んだコーヒーかすの方が、アンモニアの中和・吸収効率が高まります。
では実際にコーヒーかす消臭剤の8つの使い方をご紹介します。
コーヒーかすの消臭効果を活かしたコーヒー消臭剤の8つの使い方
コーヒーかすはコーヒー好きの方なら毎日結構な量になりますよね。
使わなければごみになってしまいますし、ほぼ無料で活用できるので、せっかくなら消臭効果の高い消臭剤として活用しましょう。
湿ったままで冷蔵庫の消臭剤に!
一番コーヒーかすの消臭効果を発揮できるのが冷蔵庫です。
密閉された空間なので、中のイヤなニオイの原因になるアンモニアをぐんぐん吸着してくれます。
方法は簡単、ドリップコーヒーなどレギュラーコーヒーをいれた後に、水滴が落ちない程度まで水をきったコーヒーかすを小皿に載せます。
ポイントは湿気ったコーヒーかすを使うこと。
こうすることで、コーヒーかすの消臭効果を最大限に活かすことができます。
そのまま冷蔵庫の中など、ニオイの気になるところに置きましょう。
湿ったままだとカビやすいので、1日~2日くらいで交換するようにします。
部屋の気になるところの消臭剤に!
コーヒーかすを小皿に入れたら、家の中のニオイが気になるポイントに置いておくだけで消臭剤としてニオイを吸着してくれます。
- クローゼット
- トイレ
- 下駄箱
- 子供部屋
- 押入れ
など、ニオイがこもりやすい場所で活用しましょう。
湿気を避けたい押し入れやクローゼットでは、乾燥させたコーヒーかすを利用します。
乾燥したコーヒーかすなら1週間くらいは問題なく利用できます。
キッチン・排水口
キッチンにもコーヒーかす消臭剤は効果的。
冷蔵庫と同じように湿気ったコーヒーかすをキッチンに置いておくだけでも消臭効果がありますし、お茶パックに移して三角コーナーや生ゴミ入れに置いておくと、イヤなニオイをまとめて吸着してくれます。
また排水口のニオイやヌメリが気になった時は、夜寝る前に排水口の回りにコーヒーかすをまいておきましょう。
ニオイを吸着してくれるだけでなく、最後お水で流すとヌメリ予防にもなります。
乾燥させて靴の消臭剤に!
靴のニオイって気になっても、洗うのは結構面倒くさいので後回しにしてしまうことってありますよね。
靴のニオイが気になる時には、乾燥させたコーヒーかすをお茶パックに詰めて靴の中に入れておきましょう。
ニオイが気になりやすい子供靴やブーツ、ビジネスシューズなどもコーヒーかすの消臭剤を入れておくだけで消臭できます。
イヤなニオイを吸着してくれるだけでなく、乾燥剤としての役目も果たすので、靴が長持ちするようになります。
乾燥させた状態のコーヒーかすは長持ちしますが、消臭効果をキープするために2~3日に一回は交換することをおすすめします。
加熱してレンジのニオイ撃退!
電子レンジって、ラップを使って食材を温めるようにして気をつかっていても、どうしても食材のニオイが付いてしまいますよね。
そこで活躍してくれるのがコーヒーを入れ終わったばかりのコーヒーかすです。
コーヒーかすを大きめのお皿に移して、2分~3分ほど加熱しましょう。
加熱が終わってレンジを開けると、びっくりするくらい電子レンジのニオイがスッキリしています。
レンジ内は水蒸気が付着しているので、布巾やクッキングペーパーで水気を拭き取ると、掃除も同時に終わらせられて一石二鳥です。
まな板のイヤなニオイをスッキリ!
魚や肉、ニオイの強いにんにくやネギなどの野菜をまな板で切ると、結構まな板にニオイが残っていたりします。
次使う時に他の食材にニオイが移ってしまうことも…。
そんな時には、コーヒーかすをまな板の上に敷いて、水で濡らしてクッキングペーパーで軽くこすってみましょう。
魚や肉のヌメリから食材のニオイまで綺麗さっぱり落としてくれます。
こするにはクッキングペーパーがおすすめです。
スポンジを使ってしまうと、コーヒーかすをスポンジから落とすのに苦労します。
手のニオイ取りに!
手に食材のニオイが付いてしまった時や、ストーブに灯油を入れるのに手にかかってしまった時にもコーヒーかすが大活躍します。
手を軽く水洗いしたら、コーヒーかすを手にとって揉み込むように手を洗います。
水でコーヒーかすを洗い流すと、コーヒーにニオイや油分が吸着されて、手の汚れをキレイに落とすことができます。
掃除機のニオイ取りに!
掃除機の排気のニオイが気になったことはありませんか?
そんな時には乾いたコーヒーかすが便利です。
乾いたコーヒーかすを床に少しこぼして、直接掃除機で吸い取りましょう。
吸い取った後は2,3日コーヒーを掃除機の中でそのままにしておくと、掃除機からの排気のイヤなニオイを消臭できます。
特にペットを飼っている家は、どうして動物の毛を吸い取るので掃除機にニオイが付きがちです。
気になった時に試してみましょう。
サイクロンタイプの掃除機と紙パック式の掃除機のどちらでも利用できる方法です。
消臭効果のあるコーヒーかすを使って消臭剤作り!
UCCの実験では、コーヒーかすに活性炭の約5倍の消臭効果があることがわかりました。
毎日をコーヒーを飲むような方だと、「もったいないな…」と思いながらコーヒーかすを捨てたことがあるのではないでしょうか?
せっかくなので、今回の内容を参考にしながら、コーヒーかすを使って消臭剤を作ってみるのはいかがでしょうか?