一杯のコーヒーに含まれる成分の約99%は“水”。おいしいコーヒーが飲みたいと思ったら、水にこだわらなければいけません。コーヒー好きの方の中にも「どんな種類のお水がコーヒーに向いているの?」「毎回ミネラルウォーターを買わなきゃだめ?」と悩んだことのある方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、おいしいコーヒーを淹れるために水選びの方法をご紹介します。水にこだわって、納得できる一杯を追求しましょう。
 

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味わいにおおきく影響する水のpH値


まず、コーヒーの味わいを大きく影響する水の要素として“pH値”があります。
pH値とは、水に含まれる水素イオンの数を数値化したもので、アルカリ性と酸性に分類されます。pH値7が中性で、それ未満が酸性、それ以上がアルカリ性になります。

水道水は基本的に中性で、調べるとpH値は平均6~8です。市販されているアルカリイオン水はpH値9~10弱酸性水はpH値5~6ほどです。

ただし、コーヒーを淹れるのに、酸性・中性・アルカリ性どの水が良いとは、一概には言えません。どのpH値で淹れたコーヒーの味が好みかは、人によって異なります。pH値がコーヒーの味わいにどんな影響を与えるのでしょうか。

コーヒー豆自体は、酸性です。そのため酸性の水を使ってコーヒーを淹れると、より酸味が強調された味わいになります。

逆にアルカリ性の水を使用すると、コーヒー豆の酸性が中和された、まろやかな味わいのコーヒーになります。

自分の好みの味わいが表現できるpH値の水を探したり、コーヒー豆の種類に合わせて水を使い分けてみるのも面白いです。


 

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コーヒーには軟水?硬水?


ミネラルウォーターと一緒によく聞くのが水の“硬度”。これは、水の中に含まれているカルシウムやナトリウムといったミネラル成分の含有量によって決まります。

水1Lあたりに含まれるミネラルの量を炭酸カルシウムに換算して、含有量が100mg/L以下なら「軟水」、それ以上なら「硬水」と分類されます。

日本の水道水や、ミネラルウォーターは基本的に軟水なのに対し、ヨーロッパなどから輸入されるミネラルウォーターは硬水のものも多いです。

では、コーヒーを淹れる時には、どちらの水を使うのが良いのでしょうか。水の硬度も、pH値と同じようにどちらが適していると一概には言えません。

水の硬度はどのようにコーヒーの味に影響するのでしょうか
 


 

コーヒーに含まれる成分は、ミネラル分となじむ特徴があります。そのためミネラル分を多く含む硬水でコーヒーを淹れると、苦味成分が引き出され苦味が強調された味わいになります。

逆に軟水の場合、苦味成分への影響が少ないため、豆本来の酸味が引き立った味わいのコーヒーになります。

硬水で淹れたコーヒーの特徴


硬水はどんなタイプのコーヒーに向いているのでしょうか。

硬水がおすすめなタイプ
・苦味がしっかりしているコーヒーが好き
・ヨーロピアンなエスプレッソが飲みたい
硬水に含まれているマグネシウムは、特にコーヒーの苦味を引き出す特性を持っていているため、コーヒーの味わいにも大きな影響を与えます。

そして、何より本格的なエスプレッソを飲みたい方には硬水をおすすめします。エスプレッソの文化がしっかりと根付いたヨーロッパでは硬水が使用されていて、深く焙煎されたコーヒー豆の香りと苦味をしっかりと引き出したエスプレッソが好まれます。

軟水で淹れたコーヒーの特徴


軟水はどんなタイプのコーヒーに向いているのでしょうか。

軟水がおすすめなタイプ
・酸味の効いたマイルドコーヒーが好き
・コーヒー本来の味わいを楽しみたい
・カフェインはしっかり摂取したい
ミネラル分の少ない軟水を使うと、コーヒーの持つ苦味成分にあまり影響しないため、豆本来の酸味を生かしたマイルドな味わいのコーヒーを抽出できます。

最近流行しているウォータードリップなど水出しのすっきりとしたコーヒーを楽しみたい時には、軟水の方が相性が良いです。

また水の中に含まれるミネラル分は、カフェインの抽出を妨げる作用もあるため、眠気覚ましや集中効果のために、コーヒーからカフェインをしっかり摂取したい人も軟水を使った方が良いでしょう。

水道水でおいしくコーヒーを淹れる方法


コーヒーをおいしく淹れるためにお水の選び方をご紹介しましたが、「毎回ミネラルウォーターを購入するのは大変…」という方も少なくないのではないでしょうか。

そこで、水道水を使っておいしいコーヒーを淹れる方法をご紹介します。

浄水器を使うのが理想


日本の水道水の品質基準は世界でもトップクラスで、蛇口から水がそのまま飲める数少ない国の一つです。ただし、コーヒーを淹れる時にそのまま水道水を使うと、どうしてもカルキや鉄さびのニオイや雑味でコーヒー本来の味わいが表現できません

できれば浄水器を通して、不純物を除去した水を使うようにしましょう。

浄水器がない場合は煮沸をしっかりする


どうしても水道水をそのまま使用しないといけない場合、煮沸が重要になります。

鍋ややかんに水を入れてお湯を沸かします。沸騰したら火を止めずに弱火で5分ほどフタを開けた状態で沸騰を続けます。こうすることでカルキがとび、コーヒーを抽出する時に雑味が混ざるのを防げます。

まとめ


コーヒー好きなら一度は考えたことのある「水の選び方」

実際コーヒーの約99%を占める水にこだわることで、コーヒーの味はもっとおいしくなります。選ぶ時には、pH値と硬度を確認しながら自分の好みの味わいに抽出できる水を探しましょう。

それぞれがコーヒーに与える影響について簡単にまとめてみましょう。

まずはpH値がコーヒーに与える影響です。

pH値とコーヒーの関係
コーヒー豆は酸性。
酸性の水を使って抽出すると酸味がより強調された味わいに。
逆にアルカリ性の水を使って抽出すると、コーヒーの酸性が中和されてまらやかな味わいのコーヒーに仕上がる。

次に水の硬度がコーヒーに与える影響です。

硬度とコーヒーの関係
硬水を使うと、ミネラル分とコーヒーに含まれる成分が反応してより苦味が強調された味わいのコーヒーに。
逆に軟水を使うと、苦味成分への影響が少なく、豆本来の酸味が引き立った爽やかなコーヒーに仕上がる。
「毎回のようにミネラルウォーターを購入するのが大変…」という方でも、自宅の水道水を浄水器に通したり、しっかり煮沸して使うことで、雑味の少ないコーヒーを淹れることができます。
水にこだわることで、より一層コーヒーの本当のおいしいさを味わいましょう。

 

 

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