自分で入れた挽きたてのコーヒーは格別です。
できたら『作り置きしておいて、忙しい時にもいつでも飲めるようにしたい…』という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、
- コーヒーの作り置きはできる?
- 酸化を防ぐにはどうしたらいい?
- 冷蔵庫でおいしく保存するコツは?
といった疑問にわかりやすくお答えします。
INDEX
コーヒーの作り置きと酸化の関係
レストランや喫茶店ではホットコーヒーの作り置きはしているのでしょうか?
答えは…ノーです。
一般的にいれたてのコーヒーを提供していないお店でも、30分以上たったホットコーヒーはすぐに廃棄するところがほとんどです。
それ以上置いておくところではコーヒーは飲まないほうが良いでしょう。
理由はコーヒーの酸化。
コーヒーはいれた瞬間から酸化していき、イヤな酸味がするようになり風味が落ちてしまいます。
そのため、ほとんどの飲食店ではホットコーヒーの作り置きをしていません。
『酸化』を引き起こしやすい条件として、先に述べた熱や光などが主な要因として挙げられ、通常は一度『酸化』した食品が元の新鮮な状態に戻ることはありません。すなわち、食品の美味しさ、新鮮さを守るためには、『酸化』を進行させないための『抗酸化』が必要となります。
酸化の原因とは?
コーヒーが酸化してしまう原因は、主に光・温度・空気の3つです。
コーヒーは直射日光が当たったり、ヒーターでホットのまま保管したり、フタの開いたサーバーなどで放置されると、空気中の酸素と反応して酸化が進んでいきます。
酸化の問題は抽出されたコーヒーだけではなく、豆や粉の状態のコーヒーも同じなので、コーヒー豆の保管方法については以下の関連記事をご覧ください。
では、コーヒーをおいしく作り置きすることはできないのでしょうか?
…できます!
酸化には3つの要素があることをご紹介しましたが、この光・温度・空気の3つの要素をうまく避けることで、おいしくコーヒーを作り置きで保存することができます。
コーヒーを冷蔵庫でおいしく保存するコツ
3つの要素を考えると、作り置きでおいしくコーヒーを保管するには『冷蔵庫での保存』がベストです。
常温保存やコーヒーサーバーの保温機能を使ってしまうと酸化が進みやすくなるため、作り置きは30分が限度です。
それ以上保存しておくと、酸化しておいしくなくなってしまいます。
冷蔵庫で保存することのメリット
冷蔵庫で保存するメリットは3つあります。
まず、光が当たらないため、光による酸化が避けられます。
そして温度が低温に保たれるため、酸化のスピードを下げることができます。
一般的に、食品温度は10度上がると酸化スピードが2倍になると言われています。
もう一つのポイントが空気です。
酸化は空気中の酸素とコーヒーの成分が反応して進むので、密封できる保存容器を使ってコーヒーを冷蔵庫で保存するようにしましょう。
そうすることで、できるだけコーヒーが空気に触れる量を減らすことができます。
また冷蔵庫には特有のニオイがあります。
コーヒーは消臭剤にも使われるほどニオイを吸着しやすい性質があります。
そのためフタの開いたサーバーなどで保存すると、あっという間に冷蔵庫のニオイを吸ってしまいます。
そうすると酸化の問題どころではなく、飲めた味ではなくなります。
そのため、冷蔵庫で保存する場合には、『密封できるポット』に入れて保存するのが秘訣です。
コーヒーの冷蔵庫保存におすすめのポット
コーヒーを冷蔵庫で保存するのにおすすめの保存用ポットをご紹介します。
KINTO(キントー)アイスコーヒージャグ1.2L
シンプルフォルムと機能性の高さを追求したKINTOアイスコーヒージャグ。
細かい微粉まで濾せる目の細かいメッシュフィルターを内蔵しているので、コーヒーの粉をセットして時間が経ったらフィルターを取り外すだけで美味しい水出しアイスコーヒーの完成です。
また気密性が高く、横置きにしても水漏れしない2WAYストックで、冷蔵庫のどんなスペースにも保管可能です。
口コミ
ハリオ ハンディーピッチャー 1000ml
どんなシーンにも対応できるおしゃれなシンプルデザインのハリオ ハンディーピッチャー。
耐熱ガラスメーカーのハリオらしい高品質なガラス製ピッチャーで、耐熱温度は120℃までなので熱々のホットコーヒーを注ぐことも可能。
液だれもなく、使いやすい取っ手付きで日常的な利便性も高い商品です。
早く出会いたかった
作り置きコーヒーのおいしい保存期間は2~3日
酸化の3つの要素を上手に避けてあげれば、コーヒーは大体2,3日は冷蔵庫の中でおいしく飲むことができます。
『寒い時期にはホットコーヒーが飲みたい…』という場合には、以下の関連記事からおいしく温め直す方法をご確認下さい。
作り置きには水出しor急冷コーヒーがベスト
冷蔵庫でおいしく作り置きするためには、コーヒーの抽出方法にもコツがあります。
それは、アイスコーヒーを抽出すること。
ホットコーヒーは入れてすぐだと70度前後あります。
そこから徐々に温度が下がるまでの間にも、酸化が進んでしまいます。
しかし、水出しで抽出すれば、酸化を最低限で抑えることができるので、長時間おいしいコーヒーが保存できます。
『水出しコーヒーなんて難しそう…』と思われる方もいるかもしれませんが、自宅にあるドリップバッグでも簡単に入れることができます。
水出しコーヒーの作り方
材料
・ドリップバッグ 5個
・水 500ml
水100mlに対して、ドリップバッグ1個が基本の量です。
作り置き用のポットのサイズに合わせて調節しましょう。
- ドリップバッグのカップにかける紙の部分はハサミでカット
- ポットに水を入れる
- ドリップバッグをポットに入れる
- ドリップバッグの中の空気を抜くように、水の中に沈める
- 冷蔵庫で12時間放置
- 完成したらドリップバッグを取り出して出来上がり
この方法でコーヒーを作ると、熱を全く加えないので、酸化を最小限に抑えることができます。
もっと早く作りたい方には急冷式の作り方もあります。
詳しくは関連記事をご覧ください。
おいしいコーヒーをいつでも飲もう
『飲みたい時にすぐにコーヒーが飲めるように作り置きしたい…』という方のために、冷蔵庫でコーヒーをおいしく保存する方法をご紹介しました。
コーヒーは、光・温度・空気の3つの要素を上手に避けてあげることで、酸化を避けておいしく保存することができます。
記事の内容を参考にしながら、ぜひ試してみて下さい。
おいしいコーヒーをいつでも飲みましょう。