コーヒー初心者の方がドリップケトルやおしゃれなサーバーなんかよりもまず最初に購入するべきなのがコーヒーミル。
これがあるだけで挽きたてで香り豊かなコーヒーが楽しめます。
おいしいコーヒーが淹れられるようなコーヒーミルの正しい選び方と初心者におすすめのミルをご紹介します。
INDEX
初心者におすすめなコーヒーミルの選び方の3つのポイント
コーヒーミルは種類が多すぎて、どれを買ったらいいのか分からない人が多いのではないでしょうか?
実は、コーヒーミルはポイントさえ抑えてしまえば選ぶのはそんなに難しくありません。
今回は、初心者におすすめなコーヒーミルの選び方の3つのポイントをご紹介します。
1:コーヒーミルの品質は“粒度が均一”かどうか
「コーヒーミル」の品質を決めるのは“コーヒー粉の粒度(粉の粒の大きさ)を均一にできるかどうか”。
コーヒーミルで挽いた粉が大小バラバラだと、細か過ぎる粉からは雑味が抽出され、粗すぎる粉からは十分にコーヒーの旨味が抽出できず、おいしくないコーヒーになります。
購入しようと思っているコーヒーミルが“均一に挽ける”かどうかは、コーヒーミルのタイプを確認すれば大体わかります。
2:コーヒーミルの種類は4種類
コーヒーミルの種類は、大きく分けて4種類あります。
そして、どれくらい均一に挽けるかは、種類によって異なります。
- 電動プロペラ式
粒度の均一性:★ ☆ ☆
価格:★ ★ ★
プロペラの上の歯を回転させて豆を粉砕する、ミキサーと似た作りのコーヒーミル。
手ごろな価格でポータブルな商品も多いが、粒度の調整が難しく、微粉が出やすい。
おいしいコーヒーが飲みたければ割けたいタイプ。 - 手動臼式
粒度の均一性:★ ★ ☆
価格:★ ★ ★
手回しミルの定番方式。手でゴリゴリと回しながら挽く、コーヒーの香りも楽しめる。
均一性も家庭用としては十分なレベル。
リーズナブルなものも多いため、初心者によく選ばれるミル。
デメリットとしては、エスプレッソなどの極細挽きには向かない。 - 電動臼式
粒度の均一性:★ ★ ☆
価格:★ ★ ☆
臼式を電動にしたもの。挽きムラが出にくく、手動よりもメッシュ調節がしやすいため、幅広い抽出方法に対応可。 - 電動フラットカッター式(円板型)
粒度の均一性:★ ★ ★
価格:★ ☆ ☆
コーヒー専門店に置かれているコーヒーミルはほとんどがこのタイプ。コーヒーミルとしてはかなり高価でも、粒度は均一で、本格的なコーヒーの抽出に最適。
粗挽きから細挽きまで自在に調節できる。
3:1度に3杯分以上淹れるなら電動を
一度に3杯分以上のコーヒーを淹れるなら、電動のコーヒーミルがおすすめです。
手挽きのミルは、お手頃価格で買えて挽く作業も楽しめますが、豆の量が多いときは時間がかかります。
1、2杯ならともかく、3杯分以上淹れる場合は5分以上かかることが多く、手が痛くなるまでゴリゴリと回さなければならないことも。
フラットカッター式のミルだと3,4万はしますが、臼式なら1万円以下から電動式のミルに手が届きます。
2,000円前後で電動プロペラ式もありますが、コーヒーが好きになると品質に満足できなくなるので初心者の方にもおすすめできません。
初心者におすすめなコーヒーミル5選
コーヒー初心者の方に、おすすめのコーヒーミル(手動式2つと電動式3つ)を厳選してみました。
手動式1位:カリタ コーヒーミル KH-3
- 参考価格:¥2,180~
- ミルの種類:手動臼式
コーヒー初心者に、手頃価格で求めやすい手動のコーヒーミル。
カリタのコーヒーミル「KH-3」は、「シンプル、おしゃれ、扱いやすい」3拍子そろった定番商品です。
ちょっと面倒ですが、レバー下のネジ部分を回すことで挽き具合の調節も可能です。
室内インテリアとしても、おうちカフェ感が演出できます。
手動式2位:ハリオ セラミックスリム MSS-1
- 参考価格:¥2,118~
- ミルの種類:手動臼式(セラミック歯)
ハリオの「セラミックスリムMSS-1」は、軽量かつコンパクトで握りやすい形状が人気です。
小型でポータブルなため、アウトドアにも活躍します。
また、臼はもちろん全部のパーツを水で丸洗いできるため、とても衛生的。
セラミック製の臼は、摩擦熱でコーヒー粉を劣化させず、コーヒーの風味を守ります。
電動式1位:メリタ ECG71 電動コーヒーミル
- 参考価格:¥6,091~
- ミルの種類:フラット式電動ミル
初めての電動ミルにはもちろん、十分な機能性が魅力の「メリタECG71」。
フラット式のカッタータイプで、17段階の幅広い挽き具合が選べる本格派です。
便利な杯数メモリで、必要量のコーヒーを挽くことが可能です。
カフェでも広く採用されているフラット式電動ミルは、挽きムラがほとんどありません。
耐久性という点で3,4万の高級モデルと同じとは言えませんが、コーヒー器具メーカーのミルで、1万円以下で手が届くフラットカッター式はこのモデルくらいです。
電動式2位:ハリオ V60 EVC-8B
- 参考価格:¥16,280~
- ミルの種類:電動臼式(ステンレス歯)
さまざまな抽出方法に合わせて、粗挽きから極細挽きまで幅広くメッシュを調節できる「ハリオ V60 EVC-8B」。
39段階の調節機能で粒度をムラなく均一にできるだけでなく、耐久性もあるため、長く安心して使用できます。
電動式3位:カリタ NEXT-G
- 参考価格:¥35,000~(定価¥55,000)
- ミルの種類:フラット式電動ミル
「NEXT-G」は、カリタ社のコーヒーミルの中でも、業務用グラインダーに分類されている電動ミル。
個人経営のカフェで多く採用されており、耐久性も信頼性も高いミルです。
個人で購入するなら一生モノです。
お値段は割高ですが、こだわりの1杯を更に追求したい方はぜひ。
コーヒーミルでコーヒーの味が変わる
コーヒーは、豆の状態はもちろん、挽き具合や淹れ方で味が大きく変わってきます。
そのため、おいしさを追求するなら、コーヒーミル1つをとっても最適な1台が必要です。
一方で、コーヒーミルは消耗品。
毎日コーヒーを飲むなら、日々のミルの管理はもちろん、歯の交換時期もやってきます。
今回ご紹介したコーヒーミルはどれもコーヒー器具メーカーのモデルなため、ミルの部品交換も可能
です。
コーヒーを極める道は、楽しい旅のようなもの。
素敵なコーヒー生活をお過ごしください。