サードウェーブコーヒーの流れで、豆の個性を生かしたコーヒーが楽しめるフレンチプレスの人気が高まっています。
フレンチプレスは豆の量と抽出時間さえ守れば、比較的簡単に誰でもおいしいコーヒーを抽出できるのが特徴です。
ですが最近フレンチプレスを使い始めた方の中には「フレンチプレスに合った豆の量はどれくらい?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事では、フレンチプレスの容器のサイズに合わせた正しい豆の量をご紹介します。
INDEX
フレンチプレスの豆の量はどれくらいが正解?
フレンチプレスは、家庭用だと350mlと500mlの2サイズがメインに使われています。
それぞれのフレンチプレスの容器のサイズに合ったコーヒーの豆の量は以下の通りです。
フレンチプレスの豆の量 | |
350ml | 500ml |
16g | 24g |
目安となるのはこれくらいの量です。基本的には、1杯あたり8gを目安にします。
実際にはコーヒーの好みの味や、豆の性格に合わせて数g単位で微調整しながら、自分にとってベストなバランスを見つけましょう。
関連記事:フレンチプレスの入れ方|3つのポイントでおいしいコーヒーを入れる!
フレンチプレスで豆の量が多い・少ないと味はどう変化する?実際に試してみた!
実際にコーヒー豆の量が多い・少ないとフレンチプレスのコーヒーの味にどんな影響があるのか試してみました。
- フレンチプレス:350ml
- コーヒー豆の種類:ブラジル NO.2
- コーヒー豆の量:12g・16g・18g・20g
- 抽出方法:蒸らし30秒、2回給湯、抽出時間4分
350mlで推奨されている16gから25%の増減量で味がどう変わるのか確認してみましょう。
18gはフレンチプレスでコーヒーを提供することでも有名な丸山珈琲さんのホームページ上で、粉量を1g~3gまでなら増やしてもいいと記載されていて、試したことがないので入れてみました。
1.基本の16gの豆の量だとお味はいかに?
2.18gの豆の量でフレンチプレスはどう変わる?
2gでこんなに風味が変わるのであれば、これからいつも18gで飲みたいと思わせてくれる美味しさでした。
3.25%減の12gの豆の量だとお味はどうなる?
3.フレンチプレスで20gの豆の量だと味はどうなる?
豆の特徴を楽しむなら16g、ちょっとリッチにコクを楽しむなら18g
見た目には12g~20gのどれもそんなに変わりません。
ただ風味は数gで全く変わってしまいます。
今回の実験でブラジルらしい豆の特徴が一番楽しめたのは16gでした。
16gだと、酸味・苦味・コク・甘み・香りとそれぞれの特徴が楽しめます。
18gにすると、コクと苦味の主張が強くなり、好みは分かれると思いますがフルボディなコーヒーが好きな方にはおすすめです。
間違ってもケチって少なくしないようにしましょう。
フレンチプレス用の豆を用意するのをお忘れなく
フレンチプレスは、金属製のメッシュフィルターで濾すのが特徴です。
よく選ばれるボダムのフレンチプレスには、メッシュも比較的粗目のものが多く、粒度(粒の大きさ)が小さいコーヒー豆を使ってしまうと、粉が濾しきれずに舌触りが気になるコーヒーになってしまいます。
フレンチプレスでコーヒーをいれる時には、道具に合った豆を用意しましょう。フレンチプレス用の豆の挽き方は“中粗挽き”か“粗挽き”が基本です。
自宅で手動のミルを使って豆を挽いている方は、ミルを調整して豆の粒度をフレンチプレスに合わせましょう。
フレンチプレスにベストな豆の量でおいしいコーヒーをいれよう
日本では紅茶の道具というイメージが強いフレンチプレスですが、もともとコーヒーのための抽出器具。
コーヒーの粉をいれて4分待って、プランジャーを下ろすだけでペーパードリップとはまた違うコーヒーが楽しめます。はじめて使う方はフレンチプレスのコーヒー豆の量に悩むかもしれませんが、基本の量は決まっています。
- 350mlのフレンチプレス…16g
- 500mlのフレンチプレス…24g
この豆の量を基本にして、好みや豆の種類によって微調整しながら自分に合ったベストなバランスを見つけるのも楽しみ方の一つです。
豆の良さをそのままに抽出できるフレンチプレスでコーヒーをもっと楽しみましょう。